第4話決意

その昔コロニー落としをしようとした。

その為、そのコロニーは廃棄処分を受け住んでた人達も出て行く事になった。

しかし、そのコロニー落としは地球連邦軍によって阻止され廃棄コロニーとして残った。


だが、そのコロニーの一部はまだ生きていて何とか人が住める場所もあった。

アマゾネスのファニーは、そのコロニーに目を付けアマゾネスコロニーと名乗り独立を宣言した。


そして問題の起きた女性達の逃げ場とし活動をしてきた。

そんなコロニーに男が入るなんて大事件でしかなかった。


「ファニー隊長の命令とは言え男であるお前をこのコロニーに住まわせるのは皆反対している。」


「分かってますよ。歓迎されてない事ぐらい。」


「とにかく!無闇にこのコロニーの住民に近付くなよ!お前の住む所はなるべく離れた所を用意した。」


「家は必要ないかな?ガンダムで出撃する事が俺の存在意義だから戦艦の一室でもいいのに」


「我々はあまり戦いはせんのだ。それとこのコロニーの9割は機能していない。ほんの一部しか生きてないんだ。暗闇の所を迷わんようにな!」


「分かってますよ!」



こうして俺は、お目付役のシャイニーさんに小言を言われ家に案内された。

因みにこのコロニーに居る女性は、数人しか見てないが皆レベルが高い。


隣で小言を言うシャイニーさんは胸がデカくそれでいて活発な方で、頼れるお姉さんと言った美女だ。


ハーレムを求めた俺には最高のコロニーだぜ!


「もう一度言うが、住民とは接触するなよ!」


「分かってますよ!」


こうしてシャイニーさんと別れた。

だが、こんなパラダイスに居るのにジッとしとく訳にはいかない!

俺はすぐさま家を出ておんにゃのこ探しに行く。


廃棄されたコロニーだからが、寂れた家が沢山あり地面にはゴミとかばら撒いていた。

特に俺の家は、誰も近付かない所なのか酷い有様だ。



「あんまり遠くに行っちゃいけないよ」


遠くから声が聞こえてきた。

勿論女性の声だ。

俺は早る気持ちに従いルンルン気分で声のする方に向かう。



「きゃっ!」

すると{ドン}と女の子とぶつかる。


「こんな子供まで居るのか…君大丈夫?」


そう言って尻餅を付いた女の子に手を差し伸べたら


「え?男の人??…え?何で??ヤダ…ヤダよ…もう痛い事はしないでよ!!!」

そう言って

「うわあぁぁぁん!!ヤダよ!気持ち悪いよ!触らないでよ!!!うわあぁぁぁん」

と泣き出す。


それを聞いてすぐに女性が駆け寄る


「サチから離れてください!!!」


そう言ってサチと呼ばれた女の子を包み込むように女性は守る


「ファニーさんから聞いてます!ですが、私達に近付かないでください!!!」

そう言い放った女性も{ガクガク}と震えている。


俺は、いきなりの事で動揺したが、これ以上ここに居るのは良くないと察したから家に引き返した。


家の前まで引き返して困惑する頭を整理した。

でも整理できない。心臓がまだ{バクバク}と脈を打つ。


そんな時

「だからあれほど関わるなと言ったのに!」

シャイニーさんの声が聞こえてきた。



「アレは何なんですか?」

俺はシャイニーさんに質問した。


「やはり説明は必要だろう。ファニー隊長にも言われていた。良いか?ここに住む女性達は皆心に傷を負っている」


「心に…傷?」


「そうだ。簡単に言うとな…男共にオモチャにされたんだ」


「え?オモチャ??…それって…」


「あぁ、お前が思っている事は合っているだろう。サチ…僅か8歳だが、非処女だ。ここの住民は皆そうだ」



は?非処女??8歳の子が??

なんだよそれ…なんだよ…



「なんだよ!!!」

声を荒げ{ドン}と壁を殴る。


「サチを守ったリュンは監禁されていてな…妊娠も何度かしたらしい。子供は女の子だけ引き取られたらしいが…」



そうか、だからあんなにも震えていたのか。

他の住民もこんな感じなのか??

ふとそんな疑問が浮かんだ。


「じゃあシャイニーさんも??」


「私か?勿論だ。私も散々男共に弄ばれたよ。そいつらはファニー隊長と一緒に殺したが、今でも夢に出るほどだ」



俺はただハーレムを楽しみたかった。

でもこの世界はこんなにも狂っていたのか??


「そうだ。念の為教えておいてやる。なんで私がお前のお目付役になったのか。なぁに単純な話だ…私以外の女は男と関わる事が出来ないからだ。勿論私も嫌だが。」



ここには子供含めて20人程住んでいるって聞いた。その内10人ぐらいがMSのパイロットだと。

子供はあの子だけじゃないよな??きっと他にも居て皆男達に…



「クソ!!!」

{ドン}とまた壁を殴る


俺は楽観的過ぎたのかもしれない。

俺が思ってるほど簡単じゃない。

ハーレムなんて思ってた自分が恥ずかしい。


「お前は優しいんだな。人の為にそこまで怒れるのか」


「俺は優しくないですよ…俺はハーレムを求めてここに来ました」


「男はそんなもんだ」


「でも!考えが変わった!!俺が皆を守る!守ってみせる!!!あんた達の復讐に付き合う!!!」


「あいにく私は男は信じない」


「それでも良い。ファニーさんだって最終的には俺を殺す事を考えてる!」


「それに気付いていたのか?」


「勿論。いつだって後ろから撃ってくれても良い!だが、生きてる間は必ず守る!!!」


「ほぅ…では働きで信用を得るんだな。」


「ハイ!」


「では、ファニー隊長の所へ行け!作戦があるみたいだ」



そう言われ俺はファニーさんの待つ戦艦の一室に向かった。



「シャイニーから聞いてる。このコロニーに住む人達に感化されたみたいだな?」


「それだけじゃありませんよ。俺はあなたに恋をしたと言いましたよね?好きな女の為に頑張るだけです」


「ふふふ。お前は面白いな。では本題に入ろう。今このコロニーには私とお前を含めMSが扱えるのが11人しか居ない」


「それは聞きましたよ」


「しかしだ。この戦艦にMSは私とお前のガンダムの他に3機しか保管されていない」


「って事は5機の戦力しかないのか…」


「それも残りの3機はカスタムしてあるとは言え量産型のMSだ。戦力としては弱い。」


「量産型MSジノ。ジム型のMSで、当時は誰でも一定の活躍が出来ると話題になったけど今となっては古い機体だ。せめてジグは欲しい」


「そうだ!ジノは扱い安いのだが、そこまでの機体じゃない。だからこれからMSを鹵獲しに行こうと思う」


「鹵獲!?そんな作戦があるのか?」


「あぁ、コロニー革命軍の戦艦が一隻この近くにいてな。小規模な部隊だが、ヤリイカを保持しているんだ」


「なるほどそれは厄介だな」


「ヤリイカが1機とザクロックが5機。これらを鹵獲したら一気に我々の戦力が上がると思わないか?」


「なるほど…丁度6機入手出来るわけか」


「作戦は私のリンカーネとお前のガンダムの2機で実行する」


「2人か…リンカーネって華奢なフォルムしていて機動力高そうだな」


「それにファンネルを装備している」


「なるほど、だがそれだけじゃない。背中の花びらを模した羽は一枚一枚がカッターのように飛ばしたり出来るんじゃないか?」


「よく見ているな。その通りだ。」


「とりあえずその作戦乗った!いつやるんだ?」


「2時間後の1900だ!」


「よし分かった!それまで作戦を練ろう!」




そして2時間後。


「ガンダムアルコバレーノ出る!」


俺はアマゾネスとして初の任務を実行するのだった。

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Real Diver @NIAzRON

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