第3話旅立ち
「3秒後後ろに跳んで!!」
女性の声だった。
誰なのか分からないが言われるがままに行動しようと思った。
「3…2…1…跳べ!!」
その合図で俺は予定通り後ろに跳ぶ。
すると敵のガンダム…アルコバレーノ2号機が目の前に居た。
それと同時に
ズキュュン
アルコバレーノ2号機の左腕をビームが撃ち抜いた。
「チィィ!!援軍か…ここは引く事にしよう。またなミシュリ君!」
こうして赤いガンダム…アルコバレーノ2号機は去っていった。
俺は
すると見慣れないMSが1機、格納庫にいた。
そのMSからパイロットが降りてくる。
顔はパイロットスーツを着てて分からないが、胸があるので多分女性だ。
と、言う事はさっき助けてくれたパイロットか?なら美女に違いない!!
ガンダム史における援軍の女性パイロットは美女だって決まってるんだ!!
「ミシュリ少尉ですね?先程は作戦に乗っていただきありがとうございました」
そう言いながらヘルメットを脱ぐと綺麗な金髪とオレンジ色の間ぐらいの長い髪がサラサラと舞う。
「この度援軍として派遣されたシュリ中尉です」
ビシッと敬礼をして挨拶をする。
シュリと名乗った女性は出っ歯が目立つ一重の……所謂、ブスだった……。声はめちゃくちゃ可愛いのが腹立つ程だ。
「先程は助かりました!ミシュリ少尉です」
上官なので礼はするが、俺はそそくさと部屋に戻った。
何故あの場面で後ろに下がれと言ったのか気になる事はあったが
もうどうでも良い!!!声はめちゃくちゃ可愛いんだよ!!
正直期待した!!ヘルメットを脱いだ時、美女だけが許されるサラサラ演出もあった!!!
なのに!なのになんで!!!ブスなんだよ!!!
俺は可愛いおんにゃの子達にチヤホヤされたいだけなんだ!!!性格がキツくても美女なら何だって良い!!!
なのに…なのに!!!
あ、そうだ…捕まってたニュータイプの女の子はどうなったんだ??
そう思い幼馴染の女の子に連絡を入れる。
因みにこの幼馴染もブスだから細かい情報は無しな。
「そうか……分かった。」
幼馴染が言うには別動隊に救助されたらしい。
顔見たかったが、仕方ない。
それにしても興味本位でガンダムの世界に入ったが、リアルだとこうも美女が居ないんだな。
てか、上の上を求めてるわけじゃない。中の中ぐらいでも良いのに何で下の下ばっかり集まるんだ??
ビビビビビ
そんな事を考えてる時、戦艦の警戒音が鳴り響く。
「何だ?何があった?」
そう呟き部屋を出て艦長達が居るブリッジに向かう。
「ミシュリ少尉!」
ブリッジに向かう途中で、先程のシュリ中尉に会う。
「これは何があったんですか?」
「いや、自分も分かりません」
「敵の襲撃でしょうか?」
「しかし、サクリファイスとは先程やりあったばかりです。このタイミングで仕掛けてくるとは思えないのですが…」
「ミシュリ少尉は何があったと考えますか?」
「考えられるのは、敵の別動隊でしょうかね。それもサクリファイスとは違う系統の!」
「やはりそれしか無いですよね」
そんな会話をしているとブリッジへ辿り着く。
「おう!ミシュリも来たか!」
「マッケンロー!何が起きてるんだ??」
「見てみろ!」
そう言われるがままガラス越しに目の前を見る。
そこには戦艦が3隻と白いMSが1
そう思った瞬間
「こちらアマゾネスのファニー・ユウラだ。そちらに着艦をしたい」
女性の声で通信が入った。
「アマゾネスのファニーだと!!?何でそんな有名人がこんな所に?!」
マッケンローがそう驚く。
「こちらに戦闘の意思はない。私一人で赴く…駄目か?」
駄目と言えば後ろの戦艦が攻撃を仕掛ける…こんな事言われなくても分かる。なら…
「良いだろう。但し変な動きを見せたらすぐに撃つ」
艦長がそう言った。
「感謝する!」
アマゾネスは我々連邦軍と先程のサクリファイスの大元、コロニー革命軍とは別の勢力だ。
元々はコロニー革命軍だったらしいけど、そこからファニー・ユウラが離反しアマゾネスと名乗って組織を作り上げたらしい。
ガンダムにおける組織のトップの女性は美人だと決まってる!キシリアの事は忘れろ。
俺はすぐさま格納庫に向かった。
格納庫に向かうと丁度ファニーが白いMSから出てきた所だった。
パイロットスーツは体に密着するからラインが出る。
スーツ越しに見たスタイルは抜群だ!!
胸はEぐらいあるんじゃないか??くびれもあってお尻も良い形をしている。
問題は顔だがな。
そしてファニーがヘルメットを脱ぐ。
ヘルメットを脱ぐと長い黒髪がバサッと綺麗に舞う。
「ふぅ…ヘルメットは窮屈だな」
そう呟いた唇はセクシーで、目は鋭いが組織のトップなら鋭くもなるだろう。
ハッキリ言って美人だ。
ハマーンも本来は美人なんだろうな。そう思った程の美人だ。
俺はファニーを見て一つの決心をした。
「ファニーさん」
「ん?お前が案内をしてくれるのか?」
長くさらっと伸びた脚を舐め回したくなる。
口調もドSって感じで良い!!
だが、こんな女程、男と2人きりになるとニャンニャン娘になるのだ!!
堪らん!!!俺はこの人の為なら死ねる!!
「ファニーさん、俺をアナタの部下にしてください!!!」
「貴様、自分が何を言ってるのか分かっているのか?」
「分かっているさ!それに…俺はガンダムのパイロットだぜ??戦力としては最高だと思うが?」
「貴様がガンダムのパイロットだと?……ふふふ、あいにく私は男は信じないんだ」
「だが、ガンダムアルコバレーノは俺しか操縦出来ない。それにファニーさんの目的は戦力だろ??」
「ほぅ。頭がキレるな。お前が私に付くメリットは?」
「アナタに恋をした!!」
「ふ…ふっふっふ、、はーはっはっは!!」
「俺は本気だぜ?」
「こんな馬鹿がガンダムのパイロットか。気に入った。だが、信用は出来ない。」
「分かった」
そう言って俺はアルコバレーノに乗り込む。
それを見たファニーさんも白いMSに戻る。
周りのメカニックマン達や他の乗組員達も何が始まるんだ?と困惑している。
「今からここを攻撃する。生きたければ避難しろ」
そして避難が完了したのを見て俺はビームライフルで格納庫を攻撃する。
「ためらいがないな。よし、着いてこい」
こうして俺はハーレムを選んだのだ。
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