第2話ニュータイプ救出作戦
「3機!…4機!……これで最後だ!」
ズビュン
ビームライフルが敵機を撃ち抜く。
「目標地点まで10M…更に敵MS10機確認!隊長機がいるようです!」
「隊長機?奴か!?」
「いや、違う!あれは…巨大MAのヤリイカだ!」
「ヤリイカ!?ちとめんどくさいなぁ!こちらの援軍は?俺1人だとヤリイカの相手でいっぱいいっぱいだぞ!」
「こちらも戦艦で掩護してるだろ!?」
「じゃあ当ててみろってんだ!」
「なんだと〜?!」
「とにかく!ヤリイカは俺が何とかする!雑魚10機は任せた」
「なっ!?お、おい!せめて何機か倒してくれ!!」
「無理だ!」
そう言って通信を切る。
ヤリイカと言うのは形がヤリイカに似てるからそう呼んでる。
先端が尖っていて突撃してくる。
それだけじゃない、ミサイルだって出してくる!
1番厄介なのは触手に見せかけた遠隔ビーム砲……分かりやすく言うならインコムだ!
Mk-VとかSガンダムとかが付けてるだろ?そんな感じのやつだ!!
しかもヤリイカの口に当たる部分にはメガ粒子砲が付いてる。
形はアレだが、割と万能な機体なんだぞ!!
「目標を目視!案の定雑魚10機は戦艦の方に行ったな」
ピピピピピ
警告音が響く、どうやらヤリイカのインコムが接近してるみたいだ。
10本のインコムを避けながらヤリイカに近づく
だが!
「分かってるよ!」
近付いた瞬間、ヤリイカが突撃してくる。
あんな先端が尖ったのに体当たりされたらスイカバーだぞ!
俺を通り過ぎたヤリイカは口の部分を向ける。
「おいおい、この距離でかよ!?」
ブオオオオオオオオン
メガ粒子砲が発射される。
「チィィ!ブーストオン!!」
アルコバレーノに付いてる巨大なブースターを噴射し、瞬時に躱す。
「おい!マッケンロー!聞こえてるか!?」
「こちらマッケンロー。ミシュリどうした?」
「プルウィウスアルクスを使う!」
「何!?虹システムを使うだと!?」
「この状況を打破するには使うしかないだろ!?」
「し、しかしなぁ…艦長!ミシュリが虹システムを使いたいと言ってます!」
因みに艦長も副艦長も女性だが、おっぱいプルンプルンの頭脳派じゃなく
口うるさいBBAだ。若くもねえ!!
ふっざけんな!!オッパイぷるんぷるんの30代ぐらいの丁度いいお姉さんじゃねーのかよ!って思ったし今でも思ってる
「ミシュリ…虹システムを使う事がどう言う事か分かってるの?」
「分かってるよ!でも生き残るには仕方ないでしょ!?」
「それが上官に対する口調か?…だが、今はそれどころじゃないな。良いだろう許可する!しかし条件がある!」
「分かってるよ!ヤリイカを倒した後にそちらを攻撃してる雑魚も倒せば良いんだろ?」
「そこまで分かってるならいい」
「よし!許可もおりたし、使うぞ!プルウィウスアルクス起動!!!」
そう言ってボタンを押す。
ウィィィィン
ぱあああああああん
アルコバレーノが七色に輝く。
プルウィウスアルクスはエネルギー量を3倍に増加させる。
ゆえに機動力とビームライフルとビームサーベルの攻撃力も変わる。
具体的に言うならビームライフルはビームマグナム並みになるし、ビームサーベルは刀身が伸びZZのハイパービームサーベルみたいになるのだ。
何故ビームライフルとビームサーベルしか持ってないのか納得してもらえたかな?
しかもそれだけじゃない。
プルウィウスアルクスは機動力も上がると言ったよな?
それによって瞬時に動く事で、七色の光が取り残されるんだ。
敵から見たら分身した様に見える筈だ。
その説明通り俺は分身を四方八方に残しながらヤリイカに近付く。
ヤリイカは分身に向かってインコムを伸ばす
「チートかも知れんが!そのインコム貰った!!」
プルウィウスアルクスは遠隔系の武器の主導権を奪う事が出来る。
なのでヤリイカのインコムを操作してヤリイカ自身に攻撃する。
「ハイパービームサーベル!乱斬の舞!!」
自身のインコムで攻撃されて戸惑ってる所に長く伸びたビームサーベルでめちゃくちゃに斬りまくる!!
ドカアアァァァン
凄い爆発音が響く。
宇宙空間では音しないだろ!ってツッコミは無しな。
ヤリイカを落としたのを確認しすぐに雑魚狩りのため移動する。
因みにここまでで5秒も経ってない。
「8!9!……これでラストだ!」
ビームマグナムに変化したビームライフルで雑魚10機を撃ち抜く。
その刹那
「き、来ました!赤いガンダムです!」
「やっぱり来たな!」
「赤いガンダムが七色に輝きました!相手も虹システムを使ったみたいです!」
こちらのプルウィウスアルクスは後10秒程で切れる…
その点向こうは起動したばっかで30秒は持つ筈だ!!
「くそっ!」
「ミシュリ!なんとか持ってくれよ!」
「分かってるよ!」
「もう到着したぞ!見えるか?」
「あぁ!見えた!!」
「久しぶりだなガンダム!」
「仮面の男!!何故ニュータイプの少女を攫った!?」
「ニュータイプは道具だからさ」
こうやって会話しながらも俺達はビームライフルを撃ったりビームサーベルで鍔迫り合いをしたりしてる。
「道具?人間を道具と言うのか!?」
「ニュータイプは道具として扱われる為に存在する!何故それが分からないミシュリくん?」
「そんな勝手な言い分が分かってたまるかあああぁぁぁぁ!!!」
ヴオォン
ハイパービームサーベルを斬りつける。
しかしそれは避けられ
ドカアァァ
相手の蹴りが腹部分にヒットする
「ぐあぁぁ!」
「ニュータイプの事はニュータイプと呼ばれた者にしか分からないさ」
吹っ飛ばされた俺に瞬時に近付きビームサーベルを斬りつける。
「ブーストオン!!」
シュンッ
アルコバレーノの巨大なブースターを噴射し上空に逃げる
逃げつつ相手側にビームライフルを向ける
「俺もアンタもニュータイプだろうがああああああ!!!」
バビュウウゥン
ビームマグナム並みのビームライフルを撃つ。
「だから私がニュータイプの在り方を示してあげているんだろう?」
しかし簡単に避けられる。
「ニュータイプは道具じゃない!ただの人間だ!」
ヴィヴィヴィ
お互いのビームサーベルがクロスの形にぶつかり合う。
「私も君も道具だよ。だからこうして対峙している!」
「違う!!俺はアンタを止める為にここに居る!!」
「ふ…だったら止めてみるんだな」
ピピピピピ
プルウィウスアルクスの時間切れを知らせる音が響く。
「どうやら時間切れのようだな!」
シュパッ
鍔迫り合いに負けそのまま右腕を切り落とされる。
「くそ!!」
そして相手のガンダムは距離を取り四方八方に動く。
俺には沢山の分身が見えた。
もうだめだな…そう諦めが過った時、通信が入る。
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