夏休み、母の健忘録「懺悔編」

息子は、わりとひょうきんもの。

でも意外と神経質で綺麗好き。

と思えば外で突然の四足歩行をしだすと言うなんともよくわからない生き物。


そんな彼のことを、今日久しぶりにちゃんと育児してます。


……というのは、夫と息子が揃うとだいたい肩を並べてテレビを見たりゲームをしたりローラーブレードをしたりするので(そう言った遊びはわたしにはできない)、息子は夫と行動をともにするようになるからです。


あ。


でもひとつ伝えておきたいのは、トイレと食事、お風呂、寝る前の読み聞かせは夫ではなくわたしのところにやってきます。

これだけは夫には代われない、わたしの役割ですかね……。




日頃不規則勤務の夫なので、ワンオペ(うちなんかはワンオペと言わないだろうと思っていたら、ママ友に充分ワンオペだから自信持ってと言われたのでワンオペみたいです)育児をしているわたしとしては、もうここぞとばかりおひとりさま時間が欲しかった。

 


本当に、本当に、もうすっごく。

喉から手が出るほど……!!



世に出された緊急事態宣言もいいことに、お盆休み、わたしはここぞとばかりに書斎に引きこもり。家にいる限りはほんとずっと書斎にいました。

だから息子のこと、普段と比べたらあまり十分に見れてなかったんです。


そんなわけで、久しぶりの息子との濃い時間再来。


で、感じたのは、余裕がないと思ったよりちゃんと物事の分別も判断もできないなあ。


今そう思いました。



息子は、冒頭に書いた通りの性格をしているのですが……なんだかんだでママっ子なので、わたしの顔色をすごくみているし、ふざけていいときとダメなときを見極めたりする節があります。……今では夫よりもわたしのこと分かってるかもしれない。


一応、それはわかってはいたんです。


ただ、夏休みに入り夫はいなくて一日中どんなときも親子セットの行動。そして変わらず続く家事。夏休みならではの息子のお友だちとの1日コースのスケジュールなどなど……。


最初は楽しかったけれど、中盤に差し掛かる頃には、誰にも、時間にも縛られずゆっくりひとりになりたいと渇望するようになっていて……。


故にけっこう、力づくで従わせるようなことばかりしてたなと反省しました……。

これじゃあ幼い頃のわたしの母とわたしの関係と同じになってしまう、と顔面蒼白。トラウマで苦しむのはもうわたしの代で絶対打ち切ってやると闘志に燃えていたのにこの始末。くそー、まったくまだまだだぜ。



そこで気持ちを新たに接することしばし。



息子、めっちゃやばい。笑



朝ごはんのお茶こぼす(3回)。

工作していたらしくオイルクレヨンがラグにはみ出る。

観葉植物にぶつかって(なぜ)植物落下。

トイレ失敗する(!?)。

リップスティック乗るのに集中するがあまり前見てなくて茂みに転落。



何事……??


まあでも、きっとこれが等身大の7歳男の子なんだろうと思うけど。笑

いやでも、お盆休みまでの間ずっと、すごい気を遣ってくれてたんだなって納得。こんな派手なはらはらなかった気がする(あっても怒鳴り散らしてたかもしれない)。


ごめんねほんと……。





息子に対しての懺悔を綴って、気持ち新たに過ごす今日ですが、はっきり言ってもうすでに不安いっぱいです。笑


なぜなら、息子のお友だちが泊まりに来るのに



「えーYouTubeする時間減っちゃうー。今度にしようよ〜」



なんて言っているのです(真顔)。



きみたち子ども同士で約束したのでしょうよ、と言ったところで、「そうだっけ?」。


お母さん困ってしまいます。おいおいおいおい、なんだって!?



意外にマイペースなところがある息子。


でも人が悲しんだり傷つくことには敏感で、よくよく考えて行動できるところがある。

だからこの言葉も、お友だちがいるときなんかは絶対に言わない。



ひとりっ子なのに、兄弟のお兄ちゃんと間違えられるほど、小さい子の面倒見が良いんです。


こればかりは本当に頭が上がらない。

無理してないかな。我慢しなくて良いところで、我慢してないかな。でもありがとう。その優しい気持ちが息子にあること、ママは自慢だよ。……そんな気持ち。


子供らしいところもあれば、大人びてるところもある。茶目っ気も忘れない面白おかしい息子のやらかすことすべて笑い飛ばせるくらい大らかな人間になりたいです。そう言う気持ちはある。


結局、完璧な親にはなれないと諦めておかないと理想に潰されるので、息子と助け合ってお母さんしていきたいと思います。





石田ゆり子さんの言う言葉を借りて。

懺悔と浄化。息子に向けて。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る