普段怒らないひとって、怒ると怖い

昨日は子どもの幼稚園生活最後の体操教室。

うちの子は小学校入ってからも体操教室を続ける予定なので、最後という感じはあまりしなかったけれど。

でも、このメンバーでは最後だと思うと、ちょっとしんみりしました。


だからなのか、皆どこか別れを惜しんだ会話をちらほら挟んでいた気がする。


そんな中、1組の親子が慌てて車に乗り込み帰るという。どうしたの?と尋ねれば


「マスクを取りに行ってくる」


とのこと。

うん?マスク、2人ともしてるけど。そんな疑問を浮かべつつ送り出し、体操教室が始まった直後あたりで2人は戻ってきた。


そのママさんの様子がなにやらおかしい。


「大丈夫?間に合って良かったね」

「……あー、あいつむかつく」


……え!


普段そんな感情剥き出しな言葉を口にしないひとだけにびっくり。

表情はいつものままなのに、どこか漂うオーラは少し怒気をはらんでいた。


聞けば、紙のマスクはあったけれど子どもにどうしても布のマスクじゃなきゃいやだ、と駄々をこねられたらしい。


あー、それは確かにいやだな……。

そう同情する。



その後、そのママさんはみんなの輪に入らずそっと距離をとりじっとしていた。どこをみるわけでもなく、誰かに話しかけるわけでもなく、じっと。


何度かそのあとに話をしたけれど、いつもの彼女じゃない感じが伝わってきて、本当に今日は苛立ちが治らないんだなあ。と、他人事ながらに大丈夫だろうか、と心配になった。




……でも知らなかった。


普段穏やかに、にこにこ笑ってるようなひとだから(こんな人前で)怒っているところも珍しいけれど、一度その感情が湧き出たらすぐに治らないんだ、と驚いた。


怒るのは疲れる、という話を彼女としたことがあるけれど。確かに毎回こんな苛立っていたら、ほとほと疲れてしまうだろうと思う。

ホルモンバランスのせいもあったのかな。わたしがそうだから、少し案じてしまった。



普段怒らないひとが怒ると怖いっていう言葉の真意を見た気がした。こういうことか、と。

確かに怖い。ひとの感情の変化に敏感だから、余計にそう感じたんだと思う。


見えない部分が多い付き合いのママ友関係には、想像力は欠かせないなあとしみじみ思った今日でした。

……彼女を怒らせないように、わたしも気をつけよう。

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