第6話
…………うん?
ここは、どこだ?
ふと気がついた俺がいた場所は静かで暗い何もない空間で、まるで黒い液体に沈んでる気分なった。
状況が変わった時の癖として自分の身体を確かめると俺は死ぬ前の身体に戻っており、しかも傭兵時代の装備を持っているのが暗闇の中にいるはずなのにわかる。
いろいろ不思議だが、まずは
さしあたっての目的地は、この暗闇の中で遠くに微かに見える光だな。
◆◆◆◆◆
「
光はやはり
俺が話しかける事で消えてしまうのでは? という考えがチラッと浮かぶが、それでも
「
システィーゾの名前を口にしたら、この暗闇の空間がグアンと揺れる。
やはりここは
この暗闇の空間が
お前には誰の助けもなかったのか?
「
俺が話を続けていくと
「お前の経験はお前だけのものだから、俺からこれまでのお前に対して軽々しく何かを言う事はできない。だが、これだけは言える。
…………お前には、こんな当たり前の事を言ってくれる奴もいなかったんだな。
「ああ、そうだ。静かに休めと言っておいて何だが、俺は死ぬ前から騒動に巻き込まれやすいみたいでな、うるさくしてしまうかもしれん。それについては先に謝っておく。すまん」
これなら何度も話しかけるなり、そばにいれば話せるようになるかもしれない。
「また来る。今はこう言っておこう。おやすみ。ゆっくり眠れ」
「…………ぅ」
俺の意識が遠ざかる時に本当に小さな声が聞こえた気がした。
◆◆◆◆◆
目を覚ました俺は治療室の天井を見つめながら考える。
あの小さな声は
いや、そうに違いない。
俺はベットに寝た状態で天井に右手を伸ばし掌に黒い木刀を出現させてつかむ。
……俺は
また精神世界で
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
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