森の中
わたしは裸足で歩いていた
葉っぱの敷き詰められた
森の中を
歩いて行くと小屋があり
小屋のまわりに
ふきのとう
春?
小屋の中には
おじいさん
頭のてっぺんをおだんごにし
白いひげを生やしている
白い着物を着ている
ありがちだ
と思いながら
わたしは小屋に勝手に入る
よくきたな
ゆっくりしていけ
わたしはイスに座り
おじいさんは
お茶を入れる
やさしくやさしく笑いながら
なんかあったのか?
わたしは
う~ん
とこたえる
外に行くか
一緒に散歩する
またまたわたしは
小さな女の子になっていた
おじいさんと
手をつなぎ
歩いてく
目的もなく歩いてく
なんでここにきたのか知ってるか?
わからない
なんで?
わしもわからん
はっはっはっ
手をつないでいると
何だか涙が出そうになる
わしは鬼にもなれるんだ
突然おじいさんは言いだした
その顔は鬼の顔
だけどわたしは
ちっとも怖くなかった
すぐに
にこにこ顔にもどる
おじいさんにおんぶしてもらった
おじいさんなのに背筋が伸びている
からだは細いのに
しっかりしている
いつまでも
こうしていたかった
おんぶされていたかった
わたしは背中からおりて
また一緒に
手をつなぎ歩いていった
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