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◇◆◇Fifth Case「読者への挑戦状」◇◆◇」への応援コメント


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    推理すべきことは「全て」だとのこと。
    まずは事件の犯人探しから始めたいところですが、ワンダーがどういう存在なのかはっきりさせておきます。

    ワンダーは魔物に命令する際、キュリオシティを使っていました。
    ワンダーが魔王であればその必要はありません。
    また、ワンダーは監視にネズミを使っていました。ワンダーが魔王であれば分体がいるはずでネズミは不要です。
    さらに、館のルールが絶対だとすると犯人は必ず処刑され、魔王が死ねば皆が解放されるはずです。
    これは魔王がまだ生存していることを示しています。
    ワンダーの処刑シーンをみても誰かからの命令を受けているように見えます。
    このことからワンダーは魔王ではなく、魔王に操られ記憶を操作されていた空想級の魔物『102匹わんちゃん』であると考えます。

    次に今回の事件の犯人を考えます。
    今回は事件が二つ起きています。
    「夢来の殺人事件」、「香狐の殺人未遂事件」。
    それぞれの事件での問題点を上げていきます。

    『夢来の事件』
    ・夢来をミイラ化した手段

    『香狐の事件』
    ・クリームを香狐の部屋から瞬時に追い出した手段
    ・事件後、部屋に鍵が掛けた手段
    ・存在を気づかれず香狐を刺す手段
    ・香狐が犯人につけた傷の行方
    ・凶器の包丁を一階の玄関ホールに捨てる手段

    アリバイに関しては夜中の犯行ということもあり全員がはっきりしないと考え、誰でも犯行ができたとします。
    どうやって犯人は二件の事件を起こしたのか。
    これは犯人が魔王であればほとんどが説明できてしまいます。

    ・夢来をミイラ化した手段
    → 魔王の命令で夢来自身に『活力吸収』を使用させ、枯死させる。(魔物の死後も命令は有効。彼方の『外傷治癒』が発動したのは魔王による命令の結果の自殺であるため)

    ・クリームを香狐の部屋から瞬時に追い出した手段
    → 館スライム「クリア」に命令し、館の構造自体を変えることでクリームを部屋の外に排出した

    ・事件後、部屋に鍵が掛けた手段
    → クリアに命令し掛けさせる

    ・凶器の包丁を一階の玄関ホールに捨てる手段
    → クリアに命令し捨てさせる

    残る謎は二つ。
    ・存在を気づかれず香狐を刺す手段
    ・香狐が犯人につけた傷の行方

    存在を気づかれず香狐を刺す手段を持つのは、作中でも言及があるように「確率操作」「存在分離」の魔法の使用、もしくは香狐自身が偽証している。クリアに依頼するなどその他の手段では犯人が透明化でもしていない限り香狐が胸を刺される際に犯人を視認するはずです。
    香狐が犯人につけた傷は藍、彼方は治療可能、もしくは香狐が偽証している。

    こうしてみると一連の犯行が行うことができた人物は香狐だけとなります。
    胸部、背部の二か所に刺し傷があった件も香狐が魔王であればクリアに命令することで状況を作れそうです。

    夢来の事件と香狐の事件で犯人が違う場合も考えられますが、
    夢来の事件には『活力吸収』を命令で夢来に使わせる必要があり、キュリオシティを使えたのは夢来と彼方の二人だけ。彼方は犯人でなく、夢来の死体に『外傷治癒』が発動したことから夢来が自分で自分に時限発動する命令をした線も消せます。この事件に魔王の命令が使われています。
    香狐の事件では香狐の刺し傷から香狐、クリームには犯行を行えず、密室、香狐が付けた犯人の傷から藍、佳凛、接理にも犯行は行えません。この事件にも魔王の力が使われいると考えるほかありません。
    よって二つの事件は魔王の力を持った者の同一犯であると考えられます。

    また、犯人=魔王である以上登場人物紹介に名前の無い館スライム「クリア」などの魔物も魔王候補から外れます。

    香狐が魔王だとすると、一緒に居るクリームはどういう存在なのか。
    偽スウィーツだと思われます。
    根拠として、第三章の解決編。凛奈は佳奈を刺し殺していますが、佳奈は魔法少女としての権利をはく奪されていません。凛奈と融合したために別の存在となったからとも考えられますが、凛奈も殺人を犯しています。
    よって佳奈と凛奈が融合した佳凛から魔法が失われていないのはクリームが偽スウィーツであることを示しています。
    香狐は自身が参加者として参加しつつ、スウィーツの存在を見せ殺しのターゲットとなることを防いでいたのではないでしょうか。
    クリームが魔王で香狐が魔物という可能性もありますが、以下で記載している考察で魔物の為に彼方を魔王が呼びに行くのは考えづらいためクリームが魔王という線は棄却します。

    また、香狐の発言より香狐は魔王の正体を知っていることをにおわせる発言をしています。その際、ワンダーが魔王であると誤解させるような話し方をしていますが、香狐が魔王の正体を知っているのなら、ワンダーが魔王ではないとはっきりと明言してしかるべきです。このことからも香狐が魔王サイドの人間であることがうかがえます。

    とはいえ、これは状況証拠を集めたもので、香狐が魔王だということを証明することにはなりません。
    他の矛盾点を考えていきます。

    接理は『確率操作』を使い事件の真相を探っていますが、不発に終わりました。
    しかし、ルナティックランドの発言から真相を究明するのに必要な証拠は揃っているはずです。
    接理が真相を「わからない」と発言しているのはなぜなのか。
    ・接理が嘘をついている
    ・真相解明に必要な証拠が足りない
    このどちらかだと考えられます。

    接理が嘘をついている場合、
    本章では固有魔法自体も嘘の可能性があると明かされました。
    しかし、「確率操作」は空澄が一度コピーしているため効果が嘘という可能性は無いはずです。
    そうなると接理自身が犯人、もしくは犯人をかばっているとなります。
    接理がかばうとすれば忍くんですが、もう死亡しています。
    よってこの場合接理が真相を解明しそのことを嘘をついているとなります。

    真相解明に必要な証拠が足りない場合、
    彼方が知っていて、接理が知らない情報が真相解明に必要ということになります。
    その条件に当てはまる情報は『For the Evolution of the Magical Girls』にて香狐が語った「魔法少女の進化」に関するものだけではないでしょうか。
    香狐が話した内容は、
    ・魔物が進化し魔王となった
    ・創造者の存在
    ・スウィーツとの融合の条件は『純粋無垢な意思の持ち主が、その意思を極限まで高めること』
    犯人は『進化した魔法少女』?
    『???』の部屋に居たはずのスウィーツ、マシュマロも姿を消しています。
    魔法少女がマシュマロと融合し、今回の犯行に及んだのでしょうか?
    しかし、残る参加者の中でスウィーツと融合できる適性のある人は彼方を除きいないはずです。
    また、スウィーツと融合したとして固有魔法が大きく変化するとは考えられません。
    仮に存在融合で佳凛がスウィーツと融合したとして犯行が可能になるとは思えません。

    こうなると「確率操作」で真相がわからない理由は接理が嘘をついているからとなりますが、これは
    香狐が犯人であるという考えと矛盾します。接理に香狐をかばう理由がないからです。

    もう一点。マシュマロはどこへ姿を消したのでしょうか。
    彼方は館の中をくまなく探しましたがマシュマロを見つけることはできませんでした。
    これはすでに誰かが魔法少女としての進化を遂げているからではないでしょうか。
    可能性があるのは佳凛ですが、マシュマロは『???』の部屋に閉じ込められていたはずで、魔王かキュリオシティが無ければ入れません。
    魔王サイドの人間がわざわざ魔法少女に進化を促すでしょうか?

    では、生存している参加者以外に進化を遂げた可能性のある人物はいないのか。
    第二章の解決編。確率操作により忍は魂だけの存在となります。
    その後、第三章の接理の発言により、忍の魂は健在だと示されています。
    確率操作はどれだけ低い可能性のことでも100%起こすことができる魔法です。
    また、「忍よ生きてくれ」と願い、魔法が発動している以上忍は魂だけとなったあの状態で「生きている」ということになります。
    スウィーツとの融合の条件は『純粋無垢な意思の持ち主が、その意思を極限まで高めること』。
    忍は魔法少女としての資格をはく奪されていましたが、融合条件に魔法少女であることは書かれていません。
    ワンダーは魔王から生き残れる確率は0%だと話していましたが、進化した魔法少女であれば話は別です。
    あの瞬間、確率操作により魔力と魂だけの存在となった忍はマシュマロと融合を果たしていたのではないでしょうか


    マシュマロの最終目撃があったのは第三の事件のAfterの時です。
    第四の事件で藍が犯人に指定されたとき、マシュマロはワンダーに連れてこられませんでした。
    現状なぜ連れてこなかったのかは明かされていません。



    以上の考察から僕は事件をこう推理します。

    忍は第二章の後、マシュマロに扮し魔王を倒すためのチャンスをうかがっていた。
    スウィーツは壁抜けできないため第二章のあと『???』の部屋に連れ戻された忍は部屋から出ることはできなかった。
    『???』の部屋ではワンダーとルナティックランドとの通信が行われており、キュリオシティの仕様書も落ちていた。
    忍はそれらの情報からワンダーは魔王ではなく、魔王は他に居ると確信を得た。

    第四章で藍が犯人だと指定された際、忍は『???』の部屋から連れ出され、その際に瓶を割り逃げ出した。
    このためワンダーは藍の処刑にマシュマロを連れてくることができなかった。

    当然魔王もマシュマロを探したはずだが忍は隠れ罠を使い、姿を隠していた。
    罠の設置に10秒、隠れ罠の効果は30秒。罠の有効化までに一分かかるが、一度発動すれば罠を連続で設置し続けることで魔力が続く限り忍は姿を隠すことができる。

    魔王の正体がわからない忍は接理のもとを訪れ確率操作での真相解明を図った。
    その結果香狐が魔王であることを突き止めた。

    一方香狐はマシュマロが見つからないことに不安を覚えます。
    すでに進化をした魔法少女がいるのではないか。
    そこで香狐は自ら事件を起こし犯人当てを不正解にすることで参加者の全滅を企みます。

    夢来に『活力吸収』での自殺を命令。クリアを経由し彼方を動かした。
    香狐の計画ではキュリオシティを彼方に渡すことで彼方を犯人に仕立て上げようとしたのではないでしょうか。
    そして彼方に死体を発見させ、『外傷治癒』で『活力吸収』の証拠を消させようとした。

    しかし、ここで香狐に予想外の事態が起こる。
    早朝、彼方が出て行ったのと入れ替わりに部屋へと侵入した忍はそのまま隠れ罠の連続使用で姿を消したまま移動し、香狐に襲い掛かった。
    襲撃がこの時になったのは魔王の正体を探るのに使った接理の確率操作のクールダウンが明け、犯行の補助に再び使えるようになったというのと、回復魔法を使える彼方が近くに居た場合香狐に与えた傷を治されてしまいその間にクリアなどが割って入り殺害が失敗する可能性があったからです。

    忍が香狐の体へ包丁で二か所に傷を与えた際、香狐も忍の体をひっかいた。
    さらに、クリアを使い忍へ反撃をしたか、もしくは彼方の死体発見により操作中の殺人禁止のルールからクリアが魔王の命令で自動的に動き、その場で殺されることは避けた。

    忍は逃げ出したが、香狐はその時意識がもうろうとしており忍の姿が見えなかった。忍が戻ってくることを恐れクリアに部屋の鍵を掛けさせた。
    もしくは、
    忍はその場に残り隠れ続ける。香狐は忍を逃がさないためにクリアに命令し部屋に鍵を掛けた。

    香狐は自身の傷を治すためクリームに命令し彼方を呼びに走らせる。
    彼方が到着。自動で鍵が開くのは不審がられるため何とか這って扉にたどり着いた香狐は鍵を開け彼方を迎え入れた。

    その後は彼方の視点通り、彼方が香狐を治癒。藍が到着したところで二人そろって気を失う。
    部屋に忍が潜伏していた場合藍たちが二人をベッドに運ぶ間に忍は部屋を抜け出す。
    忍はその後、一階の凶器の包丁を捨て再び隠れ罠で潜伏した。これは事件が起きた以上真相が解明されれば香狐が処刑されるから。自分が姿を現すと推理のノイズになるため。

    以降香狐は彼方と離れているときはクリアを使い壁を作り身を守っていた。

    接理が確率操作で真相を解明できなかったのはクールタイムが明けておらず、なんのために魔法を使ったのか追及されることをさけるため、もしくは忍をかばった過去から自分が真相を話すと忍の方が疑われると考えたから。

    香狐が魔法少女の進化の可能性について語ったのは事件を解決可能なフェアなものにするため。
    以前ワンダーが語っていた自分が事件を起こす時は推理可能なようにフェアなものにするという発言やルナティックランドもそのような旨の発言をしている。

    以上です。

    ただ、こう考えると香狐が語っていたデスゲーム開催の目的が全くの嘘ということになります。
    解き明かすべきは「全て」とのこと。この理由も推理したいのですが、確証は持てていません。
    香狐は魔法少女たちに殺し合わせ、心を折ることで手ごまとなる闇落ち魔法少女を作ろうとした?

    以下まとめです。
    『夢来の事件』
    犯人:香狐
    方法:魔王命令による『活力吸収』での自殺

    『香狐の事件』
    犯人:忍
    方法:進化後、マシュマロとして潜伏。隠れ罠を使い姿を見られず襲撃。

    『魔王の正体』:香狐

    『デスゲームの目的』:闇落ち魔法少女を作る?

    よっし。ようやく納得のいく段階まで煮詰められました。
    今回ばかりは終着点が???だったのでヒントを見たい欲求に負けそうになりましたが、なんとか着地しましたかね?
    では大手を振ってヒント見に行きます←
    判定、よろしくお願いします。

    作者からの返信

    お待ちしておりました……!もとい、滝杉さんなら挑んでくださると信じていました。
    5000文字オーバーの推理、本当に嬉しいです。

    さて、あんまり長々と感謝の言葉を並べてもお世辞っぽくなってしまうので、前置きはここまでにして、早速恒例のやつをやらせていただきます。
    いつも通り、小うるさい指摘がお嫌いなら無視してくださって構いません。それでは。




    香狐の密室殺人未遂に関してイチャモンをつけるとすれば、【犯人】が魔王であれば様々な障害が取り払われるのはその通りですが、その場合犯行可能な人間=魔王とするなら、考えられる可能性は『全員』です。これは【解決編】でも触れられなかった要素だったのでここでの反論に使わせていただきますが、『Declaration of Opening』にて登場したペガサス、あるいはChapter2で登場した謎触手は、彼方が館をくまなく捜索しても見つかりませんでした。ここから、考えられる可能性は二つに分岐します。一つは、館スライムはそういう別の生き物にも擬態できる。もう一つは、魔王は魔物を自由に出入りさせられる。前者であれば、香狐を刺し、引っ掻かれたのが館スライムなら筋は通ります。夢来の手紙を運んできた際、起きていた彼方がその存在に直前まで気付かなかったのですから、暗殺もできると仮定できます。その際引っ掻いた感触がスライムのものではなかったのも、擬態していたとすれば説明がつきます。後者の場合はもっと単純に、姿を隠せる魔物に暗殺させたとすればいいだけです。
    香狐の事件はあくまでも密室殺人『未遂』であるため、ゲームのルールにおいて【犯人】とは認定されません。ですから下手人が夢来殺人事件の【犯人】とイコールでなくてもいいわけです。以上のことより、今回の【犯人】が魔王であるならば、犯行が可能なのは全員となります。状況証拠より、香狐が極めて怪しくなるのは否定しませんが。

    [確率操作]の推理に関しての考察は、ここで明言してしまいますが、間違っています。そのため、その後の推理にも飛躍が見られます。もう一度前提を確認しなおすことを勧めます。

    それとこれはこちらの調整ミスかもしれませんが、二つ、情報をここで整理させていただきます。
    まず一つ、マシュマロが逃げてどうこう~ということがあった場合、館スライムを用いれば簡単に捕縛できます。始末も簡単です。滝杉さんがおっしゃるように忍が融合して透明化で云々~なんてことがあったとしても、透明化する前に始末してしまえばそこまでです。マシュマロの命は館スライム、つまりは魔王に完璧に握られていて、イレギュラーは起こり得ないと考えていいです。
    それともう一つ、これは今後も本編内で触れる予定のない情報ですが、[確率操作]による忍の出現はとある伝承の再現です。といっても特定の伝承ではなく一般的なものですが、要するにあの現象は『幽霊化現象』です。つまりは魔物化現象を意図的に発生させたということでもあります。忍が消滅したのは、未練を果たしての消滅、ということですね。だから忍は、今はもう……。





    とりあえずはここまでにしておきます。
    ここまで推理できたのなら、FORBIDDENの情報を閲覧してもよいかと思います。あの中には、今回の【犯人】の追い詰め方が記されています。(ぶっちゃけFORBIDDENの情報でもやや絞りすぎなので、もう少しヒントが欲しければお問い合わせください)
    それと、ヒントページ序盤の伏線数もご確認ください。証拠の比重がどれだけ偏っているかはわかっていただけるはずなので。
    それでは、僕はこの辺りで失礼させていただきます。m(__)m

    編集済

  • 編集済

    挑戦状に一番乗りするの、夢だったんですよ⋯⋯⋯⋯

    そして、言ってしまいましたね。
    解かせないための難易度と。
    要するに、解けなくてもぜーんぜんもーんだいッないッ、わけですよね←

    私は実はミステリーにあんまり縁がないので、メタ推理で考えがちです。
    時間いっぱい考えたガチ推理はヒント見てからにしますので、現時点でのふわっと推理で後続の名探偵様方の踏み台となる所存です。


    【フーダニット】
     色川香狐。
     夢来ちゃんが力尽きた後、役割が終わった他三人が犯人なのは99%ないと思っていました。ずっと彼女だけを疑ってこの章を読んでいます。
     ここまで彼方ちゃんを支え続けた香狐さんが黒幕なんて、最高に唆る展開じゃないですか。逆にそれ以外が黒幕なら、相当な裏付けが欲しいところです。
     私の勘は三割当たります←

    【ハウダニット】
     もちろん、精霊使役の魔法。そもそも本当に魔法?
     とにかく精霊、魔物を含めた含めた魔法生物を使役すること。
     スイーツと魔物、その違いはふわっとしていてイマイチ信用なりません。魔法生命体として、構造そのものに違いはないんだと思います。クリームちゃんもクリアちゃんも等しく可愛いんです。
     5章から急にピックアップされたスイーツと魔物の話。今思えば、ルナティックランドが寄越した偽スイーツとかいうぽっと出の謎生物も怪しいもんです。

     事件経緯。
     まず、犯人そのものに気付いたのは夢来ちゃんです。だから彼女はキュリオシティを使って香狐さんを殺害しようとした。館スライムを操れるのであれば、密室トリックは造作ありませんよね。
     襲撃に気付いた香狐さんは、スイーツ(=魔物)を操る力で夢来ちゃんに反撃。悪意を持った命令に従った自殺。だから外傷治癒も効いてしまった。そして魔物に命令を下した殺害は、その命令者に帰属する。

     香狐さんが魔物を完全に掌握できるのであれば、道理は通るはずです。
     魔物を完全掌握⋯⋯⋯⋯おや、どこかで聞いたような?
     
     ルナティックランドの言う『彼女』が香狐さんであれば、彼女が真の魔王なのではと思います。そうなると、そもそもワンダーが魔王なのも怪しいですね。
     ワンダーはこれまで、魔物への命令はキュオリシティを通して行っていました。
     おかしいですよね。魔王には魔物への絶対命令権があるのに。アイちゃんはそこ気付けよ⋯⋯!←
     『噛ませ犬』という言葉があります。噛ませちゃんという第一の被害者がいました。絶妙な符合ですよね。犬死だけではなく、噛ませ犬。ワンダーはきっと空想級ではあるけれど、魔王ではないのではないでしょうか。
     4章のラスト、ワンダーは操られたかのような挙動でした。ワンダーを滅ぼせば全てが丸く収まる。そんな単純な尻尾切りです。

     問題は、香狐さんが本当にそんな魔法を持っているのかどうか。
     それはこれからヒント見て、もう一周して探してくるので年末まで待ってください←

     香狐さんや夢来ちゃんと一緒に楽しく過ごす未来。
     そんな淡い希望も儚く砕け散った。
     夢見た未来は遥か彼方。黒幕を処刑したからといって、彼方ちゃんは何一つ救済されないんです。そんなビターエンドになりそうです。
     ただ、キュリオシティが残るのであれば、魔王に対抗するナニカにはなりそうですね。


     あ、答えが求められているのは『全て』でしたよね⋯⋯
     【ホワイダニット】は、正直想像の域を出ません。建前の理由ならいくらでもでっち上げられるでしょうけど、本当の理由は、割とガチ目に見当ついておりません。

     ちなみに。
     万が一⋯⋯億が一、この推理が完全に当たっていた場合、空澄ちゃんは結構な道化になりそうですよね。
     でも、彼女が死力を尽くしてワンダーを処刑台に送り込んだからこそ、真の魔王がボロを出したのです。決して無駄では無かった、と私は思います。


    え、そうじゃないって…………?
    どういうことだ説明してよ彼方ちゃん!?←

    作者からの返信

    まさか三時間半で解答者が現れるとはこのリハクの目をもってしても(以下略
    冗談はさておき、推理のご投稿、ありがとうございます。
    まあ解かせないために作った問題とは言いましたが、それはそれとして間違っていたら僕が盛大に愉悦します。

    さてそれでは、性格の悪い作者による粗探しコメントです。
    見たくなければ、ガン無視してくださって構いません。




    偽スウィーツの話は、Chapter4の空澄の回想以外にも、Chapter2の彼方が魔法少女になった日の話でちょろっと出てます。あんまり大した情報は載っていませんが。
    それと、スウィーツと魔物はイコールじゃないです。似て非なるものなので、魔王はスウィーツに対しては命令できません。(作中では魔王は魔物を操れるとしか書いていないので、挑戦状の前提事項に則って考えればそういうことになります。スウィーツまで操れるとなれば、魔法少女の契約解除も請け負うスウィーツを操ってあっさり魔法少女を無力化できちゃいますし)

    また仮に、クリームが偽スウィーツ、つまり魔物であった場合も、香狐が魔王だと断定するには証拠不足です。
    ワンダーが(あるいは別の魔王が)、スウィーツの創造主への監視役として、本物のスウィーツと偽物のスウィーツを入れ替えたとすれば筋が通ってしまいます。香狐がそれに気づけなかったことに関しても、『精巧な偽物だったから』という理由で反論できなくなります。

    僕が仮に魔物に何でも命令できる立場なら、『僕に不利なことは喋るな、僕に危害を加えようとするな、その上で僕に関する記憶の一切を忘れろ』くらいの命令は事前にしておきますね。それにキュリオシティの仕様書によれば、魔王の命令はキュリオシティの命令よりも優先されるので、館スライムで魔王を襲っても即座に止められる可能性が高いです。加えて、夢来が密室トリックを作成する理由もありません。魔王を仕留められるなら、もうトリックなんて必要ないのですから。

    ワンダーはときどきキュリオシティをこれ見よがしに掲げていましたが、基本的にはお腹の穴の中に納めていました。触れていれば普通に発動するので、キュリオシティを見せつけない場合の方が圧倒的に多かったです。ですから読者はともかく、作中人物的には命令=この宝石ってイメージはあんまりなかったはずなので、どうか藍を責めないであげてください……。



    とりあえずはこんなものですかね……。
    まとめると、仮に香狐が魔王だとしても、それを確定させるに足る証拠はまだ全く集まっていません。
    まだ挑戦していただけるなら、どうぞヒントも活用しながら証拠をお探しください。(特に各章伏線リストは割かし役に立つかもです)
    それでは。m(__)m

    追記:『ホワイダニット』に関しては、例によって一応伏線は提示してあるのですが……。僕が答えを求めるのはあくまでも、推理できる『全て』なので、流石に心の部分まで完璧に解き明かせとは求めませんのでご安心ください。
    それと、他にも指摘したかった推理の穴がいくつかあったのですが……現段階で話してしまうとたぶんネタバレになるので、一旦伏せておきます。

    編集済