推理挑戦させていただきます!
【真相】のその先、めちゃくちゃ気になりますね!
ですが、まずはその手前、【真相】がわからないことにはどうにもなりません。
以下推理
今回は時間さえあれば誰にでも現場の状況を作り出すことが可能でした。
ただし、容疑者全員にアリバイがあります。
誰に犯行が可能か。それが今回の事件の焦点だと思います。
そこで注目したいのが空澄の行動です。
・空澄の事件当日の行動が不明。
・空澄は事件を起こす計画を立てていた。
以上の二点から空澄が誰かを殺害しようとしていたのだとすれば現場の状況を作る動機があり、
準備の時間も十分あることが分かります。
死因も即死とは断定されていないためどこかに刃物を固定して置きその上に倒れるようにすれば
絨毯の上から刃物を体に刺すことも可能でしょう。
また、ワンダーの謎の行動も協力者である空澄であれば依頼できそうです。
では実際に空澄に犯行が可能だったのか検証してみましょう。
今回の殺人事件の構成要素は以下の四点です。
・殺害(最低1分)
・儀式の間へのガソリン散布(最低20分)
・糸の設置(最低10分)
・浴室へのガソリン散布(最低25分)
計56分
藍の証言により午前中の見回りの際には『儀式の間へのガソリンの散布』と『糸の設置』は
行われていなかったとされています。
また、藍、神園の証言により少なくとも午後5時の段階では『浴室へのガソリンの散布』は
行われていなかったことが確定しています。
そして死後硬直の結果から空澄は午後5時には死亡していたとみられています。
空澄は午後にも自由時間がありましたから『殺害』、『儀式の間へのガソリン散布』、『糸の設置』
までは問題なく行えそうです。
しかし、『浴室へのガソリン散布』は午後5時以前に空澄が死んでいると思われる以上、
空澄には行うことができません。
つまり『浴室へのガソリン散布』があるために空澄も犯行を行うことができません。
では別の可能性。
空澄は犯行計画を立てていたが犯人に返り討ちになり、犯人は空澄の準備を利用してアリバイを作った。
この場合ならどうでしょうか。
儀式の間の準備は空澄が行っていますから犯人が行うのは『殺害』『浴室へのガソリン散布』です。
また午前中は藍が見守りを行っていますから藍が犯人で偽証していない限り
儀式の間の準備は午後に行われたものと考えられ、午前中は空澄が生きていたものと仮定します。
午後からアリバイに穴があるのは神園、藍の二名。
香狐も庭園に居た際に一緒に居た彼方は寝てしまっているためアリバイに穴があるように
思えますが、彼方は香狐に膝枕された状態で寝ているため動いていないと考えてよいでしょう。
神園、藍の両名に『殺害』が可能な時間はありました。
しかし『浴室へのガソリン散布』は難しそうです。
夕食後ワンダーの拘束から全員が解放されたのが19:30。
藍、神園が空澄を探すため合流したのが19:50。20分では時間が足りません。
また藍が行ったとした場合、神園が玄関ホールに居たため、藍が浴室に向かった場合姿を目撃されてしまうはずです。
よって二人にも浴室へのガソリン散布は困難です。
ですが、何者かにより『浴室へのガソリン散布』はなされたはずです。
ではどうすれば可能か。そこで思いついたのが死亡推定時刻の偽装です。
空澄は『呪怨之縛』を持っていました。これを自身の体に使用し、体を硬直させれば
死後硬直をごまかせるのではないでしょうか。
空澄が死亡したのが17:30以降となれば空澄が『浴室へのガソリン散布』を行うことができます。
しかし、『呪怨之縛』には15分という時間制限があります。
仮に死体発見時に死後硬直をごまかせたとしても、挑戦状の直前の時間では
すでに捜査開始から90分が経っていることが明記されています。
仮に藍が『刹那回帰』を使用し効果時間を延長しても90分も硬直状態は維持できません。
そうなると偽装は解けてしまうのでこの方法は使われていないようです。
では、死体に唯一触れることができる立場である藍が死後硬直の具合を偽って証言していたらどうでしょう。
儀式の間には糸が張られており他の参加者は死体に近づくことができません。
死体を動かしてしまえば硬直具合が他の参加者にもわかるでしょうがその描写もありません。
これなら問題なく一連の流れを説明できそうです。
『藍が犯人。空澄の殺害計画を利用した』、この説が有力そうです。
その他、第四章を呼んで気になる箇所がいくつかありました。
この説でそれが説明できるかを考えます。
第四章で気になった箇所
①初日(9日目)に空澄が神園、藍を呼び出していたのはなぜ?
②『蜘蛛神の生贄』製作者は? 何のために?
③空澄の魔法は?
④3日目(11日目)午前中の藍の行動はなぜ?
⑤3日目夕食時ワンダーになぜ参加者を足止めさせた?
⑥そのほか
・空澄はどうやって犯行を成立させようとした?
・【真相】のその先
①初日(9日目)に空澄が神園、藍を呼び出していたのはなぜ?
空澄は単独行動しそうな神園、正義感の強い藍に自身が犯行を行おうとしていることをにおわすことで
なるべく皆が団体で行動するように誘導しようとしたのではないか。理由は後述。
②『蜘蛛神の生贄』製作者は? 何のために?
作中にも初見からゲーム内容を知っていたような発言があり、空澄が制作したものと思われます。
理由は犯行時に参加者をミスリードするためと、
夢来、佳凛のみをゲームに失敗させワンダーに拘束させるため。こちらも理由は後述。
③空澄の魔法は?
『呪怨之縛』でしょう。
④3日目(11日目)午前中の藍の見回りはなぜ?
藍が最初から空澄の犯行を利用するつもりであったのなら、見周りに行かずアリバイを確固たるものにするはずです。
なので、この時点では①を受け、空澄の犯行を止めるために皆の所を見回っていただけではないでしょうか。
⑤3日目夕食時依頼者はワンダーになぜ参加者を足止めさせた?
依頼者は空澄。
理由は儀式の間、浴室の仕掛けの準備のため。
⑥そのほか
・空澄はどうやって犯行を成立させようとした?
ここからが難問です。
ここまでの推理から空澄は自分以外の人間に団体行動を促し、犯行を行いづらくしていたように思います。
一方自身はわざわざ単独行動を宣言し疑われようとしている節があります。
また、儀式の間に準備された仕掛けは糸に触れると自動で発動するものでした。
以上から空澄が用意していたのは
『事件が起これば空澄が疑われる』『殺人は自動で実行される』状況だったと思われます。
こう考えると空澄が『蜘蛛神の生贄』で参加者に何をミスリードさせようとしていたのか見えてきます。
空澄は『呪怨之縛』を持っていました。
これを使えば相手をまるで死んでいるかのように拘束することができます。
空澄はこれを使い生きた人間をすでに殺されたように見せかけようとしたのではないでしょうか。
そして、自身を犯人として疑わせ、実際には自動の仕掛けで火を起こして殺人を犯した犯人に殺害を成功させようとしたのではないでしょうか。
なぜそのようなことをしたのかはわかりませんが、空澄は参加者の中の特定個人に思い入れがあるようです。
その者を犯人としてこの館から脱出させるために今回のことを起こした可能性があります。
つまりこういうことです。
空澄は他の参加者が夕食後、ワンダーに拘束されている間に儀式の間、浴室の準備を行います。
次に『呪怨之縛』で拘束が可能な彼方、夢来、香狐、神園のうちいずれかをターゲットに
『呪怨之縛』を行使。拘束します。
ワンダーから20時頃解放されたという夢来がターゲット候補として濃厚でしょうか。
拘束した参加者を儀式の間の台座の上に乗せ、上から赤い布をかぶせ刃物を突き刺します。
ただしこの時、実際には刃物は体に刺さっておらず赤い染料などを使い刺さっているように偽装します。
次に犯人にしたい人物を儀式の間に呼び出します。
偽装した死体を見せ、その人物が死体の調査をしようと紐に触れた瞬間、
儀式の間が火に包まれ殺人が完了。
議論では空澄自身に疑いが向き【真相】の解明失敗。犯人は館を脱出する。
・【真相】のその先
さあ、ここまで事件の【真相】について推理してきました。
まず【真相】についてまとめますと、
犯人は唯宵 藍。
『儀式の間へのガソリン散布』『糸の設置』『浴室へのガソリン散布』は、空澄が
計画の為に準備していた物。
藍は空澄を殺し、死亡推定時刻を偽証することでアリバイ作りに利用した。
こうなります。
では【真相】のその先とは何か。
空澄が事件を起こした思惑でしょうか? しかし、それは『裏側』という感じであまり『先』という感じはしません。
そう考えるとこの事件には今見えていない更なる思惑があるのではないでしょうか。
挑戦状には【真相】のその先へのとっかかりとして、
『この事件の【犯人】がとったあり得ないはずの行動』があると書かれています。
僕の推理ではこの事件の犯人である藍は犯行の直前まで殺人の意思はなかったはずです。
でなければ見回りの件など、怪しい行動をとらないでしょう。
つまり、『【犯人】がとったあり得ないはずの行動』は、藍がとった犯行後の行動を指すと思われます。
藍は夕食後、ワンダーから解放されて自室へ行ったと証言していますが
殺人が起きている以上、外を出歩いていたと思われます。
おそらく午前中のように見回りの続きをしていたのでしょう。
そこで儀式の間で準備を終えた空澄と出くわした。
今までの推理ではここで空澄に襲い掛かられた藍が空澄を返り討ちにしたと考えました。
ですがこれだと疑問が一つ残ります。
藍が食堂を出てから神園と合流するまでに20分の空白があります。
一方殺人に必要だとされている時間は最低1分、長くとも5分で済むとされています。
藍の立場からすれば午前中にも自由時間がある藍はアリバイを確実なものにするために少しでも自分が自由であった時間は減らしたいはずです。
それがなぜ、神園と合流するまでに20分も時間が掛かったのか。
これが『【犯人】がとったあり得ないはずの行動』なのではないでしょうか。
仮に儀式の間の外で空澄が攻撃を仕掛けた場合、仕掛けられた糸があったため死体の運搬にてこずったとも考えられますが
空澄が殺害に成功していた場合でも死体を儀式の間に運び込む必要があるわけで死体運搬用の穴があったはずです。
ではどうしてそんなに時間が掛かったのか。
空澄と藍との間で【真相】のその先に関する、殺人以外の何かやり取りがあったのではないでしょうか。
事件を仕組んだのが空澄である以上【真相】のその先を意図したのも空澄であると思われます。
では今までの描写で何かその目的を示唆するものは無かったでしょうか。
第二章 after the second tragedy ①
空澄:私の死者の剣は未だに、目標として定めた敵に刺さりはしない。
正直、カナタンが羨ましかった。
これだけ早く、メインターゲットを仕留める舞台が与えられるなんて。
私はもう、二年も――。
→空澄には殺したい因縁の相手がいる。
ただ――魔王に罪を償わせる、という願いが厄介だった。
カナタンには、謝らないといけないかもしれない。
→空澄の願いは『魔王に罪を償わせる』という願いと対立する
第三章 After the third tragedy ①
空澄:マユミンもカナリン姉妹も、もう少し待てばよかったのに。
ようやく、あーしの計画の完成が見えてきたのに。
――くそっ。まったく、タイミングの悪い。
→空澄の計画が完成すれば摩由美、雪村姉妹の願いも叶った?
第三章 after the third tragedy ④
ワンダー:目の前の奴(通話相手の魔王)は、アバンギャルドちゃんと因縁がある
→空澄の殺したい相手はワンダーと通話していた魔王?
以上から
①空澄には殺したい相手がおり、それはワンダーと通話していたもう一人の魔王である
②空澄の立てた計画は『魔王(ワンダー)に罪を償わせる』という願いと対立する
③空澄の計画が完成すれば摩由美、雪村姉妹の願いも叶っていた。
のではないかと推理しました。
②を掘り下げてみると、ワンダーを罪を償うことができない状態にする、
つまり計画にはワンダーを殺すことが含まれるのではないでしょうか。
③の摩由美、雪村姉妹の願いとは殺されることなく館から脱出することでした。
館からの脱出条件は
・犯人となり勝利する
・参加者が残り二人となるまで生き残る
・魔王を倒す
の三つです。
摩由美、雪村姉妹は合わせて三名のため全員が殺されることなく館から脱出するには
魔王を倒す以外の方法はありません。このことからも空澄はワンダーを殺す計画を立てていたと思われます。
ワンダーと通話していた魔王に復讐する方法は分かりませんでしたが、
ワンダーを倒せる方法なら文中に明記されていました。
ワンダーもルールに縛られるため、ワンダーが【犯人】となり、その【真相】を参加者が当てた場合処刑されます。
つまりワンダーに誰かを殺させることができればワンダーを殺すことができるのです。
ワンダーが誰かを殺す場面と言えば処刑の場面です。
しかし、ルールにより【犯人】となった者を殺しても【犯人】とはなりません。
ここまで考えるとワンダーを殺す手段は、
『ワンダーに【犯人】を誤認させ、間違った参加者を処刑させる』となります。
そしてこれが空澄の真の思惑。『【真相】のその先』ということではないでしょうか。
この考えに則って今回の事件を見てみます。
ワンダー目線では空澄は殺人に失敗したとみられていますが、この状況こそが空澄の思惑通りの状況なのではないでしょうか。
上記の推理を【真相】としてこのまま進めば、ワンダーに処刑されるのは藍となります。
この状況でワンダーが【犯人】となるには、藍が犯人ではない必要があります。
藍が犯人でないと仮定すると、
・犯人が実は藍以外に居る
・実はまだ殺人は起こっていない
の場合ぐらいでしょうか。
犯人が藍以外と考えた場合、アリバイを複数人が偽証している可能性がなく、藍が偽証しているため
他に犯行が可能な人物はアリバイを証言していない空澄自身しかいません。
例えば
藍が空澄に刃物を刺す
→藍が刹那回帰を発動
→ワンダーに気づかれないように空澄自身が今度は自身の体に刃物を突き立てる
とすれば空澄が犯人となることもできそうです。
空澄は第四章初日(9日目)に藍、神園を呼び出していました。
また、ワンダーへのお願いの中にワンダーにも知られずに密談する機会を設けたいという内容がありました。
この際に藍、神園に【真相】のその先を話し、協力を仰いでいたのではないでしょうか。
ワンダーが藍を処刑した時点で、神園がワンダーを告発する算段です。
この場合、空澄、藍は自分で殺される覚悟をしていたことになりますが、
復讐に燃える空澄と正義感に強い藍なら、ワンダーを倒すためなら実行しそうな感じはあります。
ただし、この場合は問題があります。それは本当に空澄が犯人であるという証拠が用意できないことです。
いままでの事件ではワンダーが真相を担保することで事件解決となっていましたが、
今回はワンダー自身を糾弾するわけですからその後ろ盾が使えません。
神園がいくら空澄が犯人だと主張したところで藍が犯人であるとワンダー屁理屈をこねれば
ワンダーを処刑することはできないでしょう。
では、実はまだ殺人が起こっていない。こう考えてはどうでしょうか。
この場合被害者である空澄が実際は生きていれば殺人は起きていなかったことが証明できます。
この状況でワンダーが犯人と目される人物を処刑すれば、ワンダーを犯人にすることができます。
しかしこれにも課題はありそうです。
まずどうやって空澄が死んでいるとワンダーに誤認させるのか。
参加者には近づけないことで死んでいると思わせることはできるでしょうがワンダーは館スライムの中を自由に動くことができます。
犯行の瞬間は藍の協力があればごまかすことができるかもしれませんが、ワンダーに死体を確認されればばれてしまうでしょう。
ですが今回の現場は事故一つで大惨事となる空間です。ワンダーも迂闊に死体に近づくことができません。
実際にワンダーが糸の結界の中に入った描写はありません。
よって今回、ワンダーは目視のみで犯行を確認したのではないでしょうか。
ただし、ワンダーが近づいてこない前提で空澄が計画を立てたとは思えません。
なので空澄はワンダーに接近された場合の対策として【呪怨之縛】をコピーしていたのでは無いでしょうか。
これを自分に使えば生体反応を抑えることができます。
長時間ワンダーに調べられれば別でしょうが、調査中はワンダーも他の参加者へ意識が向くはずです。
ワンダーの意識は一つしかないため、一度調べた死体を再度調べるという無駄なことはしないでしょう。
では次になぜ藍が空澄に協力しているのか。
この計画でワンダーを処刑するためには誰かが犯人として処刑される必要があります。
このままいけば藍が処刑されることになるでしょう。
これは推測になりますが、藍は正義感から空澄に協力したのではないでしょうか。
自身を犠牲にささげることで他の参加者を救い、魔王を倒すことができるとなれば藍は協力しそうです。
ただし、計画の最初から藍に詳細を話してしまうと止められる可能性が高いため、
空澄が藍に計画を語ったのは事件直前だったかもしれません。
空澄はワンダーに館の耐火性能を聞いていました。
その情報を基に事件直前、もし協力を断ればガソリンに火を引火させ全滅を狙うと藍を脅して無理やり協力をさせたのかもしれません。
三点目は神園はこの事件でどういう立ち位置だったのか。
神園は9日目に藍と共に空澄から呼び出しを受けており、事件当日は明らかに不審な動きをしていました。
これは空澄が協力を依頼し他の皆のアリバイを成立させようとしたためではないでしょうか。『浴室へのガソリン散布』が他の参加者には不可能だったと神園が証言すれば、偶然アリバイの無かった人物に疑いが向き空澄の計画が崩れる恐れがなくなります。
神園には計画の詳細を伝える必要はないため、何処に何時に居るように指示をしたのではないでしょうか。
神園には『存在融合』で忍と融合したいという願いがありました。
空澄の魔法であれば佳凛から魔法をコピーすることでその願いをかなえることができます。
神園が空澄に協力するには十分な理由です。
最後に空澄はワンダーを処刑することで何がしたかったのか。
空澄の復讐相手だと思われる『もう一人の魔王』は殺し合いの成立にこだわっているようでした。
ワンダーを殺すことで殺し合いを止める。
もしワンダーが自身を処刑しなくともルール違反となり殺し合いは不成立となります。
殺し合いを止めることが空澄にとってのもう一人の魔王への復讐だったのではないでしょうか。
以上。
まとめると
【真相】
犯人は唯宵 藍。
『儀式の間へのガソリン散布』『糸の設置』『浴室へのガソリン散布』は、空澄が
殺人を起こすために準備していた物。
藍は空澄を殺し、死亡推定時刻を偽証することでアリバイ作りに利用した。
【真相】のその先
実は空澄は死んでおらず、藍、神園の協力で死を偽装していた。
目的はワンダーとつながり殺し合いを依頼したと思われる『もう一人の魔王』への復讐。
ワンダーに間違った犯人を処刑させることで、ワンダーを【犯人】として処刑、もしくはルール違反をさせることで
殺し合いを不成立にし、殺し合いの成立にこだわるもう一人の魔王への復讐を果たそうとした。
これで回答としたいと思います。
よろしくお願いします!
作者からの返信
7835文字の一大推理、細部も漏らさないようにしっかり確認いたしました!('◇')ゞ
例によって多少の反論めいたものをさせていただきますが、今回も確認したくなければ無視していただいて全然構いません。今回は最後の方にやや重要度の高いことを書いてしまったので、少しでも抵抗感があれば見ないことをお勧めします。リトライを狙って更なる情報が欲しい、という場合にのみどうぞ。
ワンダーの協力に関しては、Chapter3の【解決編】にて本人が言った通り、【犯人】になりたい人のお願いがあれば、よっぽどワンダーに頼った犯行計画でない限りは協力します。ですので、空澄だからという理由でそこまでの依怙贔屓はしません。基本的にみんなほぼ平等の条件です。
「Yes, she is a betrayer.」にて、『蜘蛛神への生贄』は誰かが依頼してゲーム大会という形でワンダーから全員にプレイさせたと、ワンダー自身が証言しています。その場合空澄が【犯人】だとすると、「ああ、このゲームなんだ( ̄д ̄)」という反応は不自然です。ここでプレイさせられるのを知っている人の反応ではないですし、第一、仕掛け人なら迂闊なことを言わずに黙っていればいいだけですから。
これは図解を見ていただければわかると思うのですが、空澄に刺さった包丁は、刃の部分が突き立った状態で静止しています。また本文中(Let's start the murderous ritual.)でも明確に、『彼女の背には、刃物が突き立っていた。』と描写されています。仮に空澄が刺されていない場合、包丁はこの状態で固定されません。包丁の腹が空澄の背中にピタリとくっつくようにして、横倒しになるはずです。またいくらなんでも、ワンダーだって包丁が刺さっていることくらいは確認しています。刺した後で[刹那回帰]で傷を治したとしても、包丁が先述の状態になるだけなので、結局は同じです。包丁は、視覚的に、間違いなく、空澄に突き立っています。赤い絨毯を少し盛り上がった形にして刺さったように見せかける、なんてチャチな手も使われていません。
◆この先はややメタ推理&先の展開の仄めかしが入っているため見たくなければ閉じてください◆
いいですか?
上記の反論が通ると、この事件では結局魔法が使われていないことになってしまいます。
ですが、この作品は『マギア・ミステリー』であり、ファンタジーミステリーを謳っていればこそ、魔法を何らかの方法で活用するという縛りからは逃れることができません。魔法が何の意味も成さない殺人では舞台設定の否定、すなわち作劇上の不備です。僕はプロでもなんでもない素人ですが、その辺りは理解して物語を書いているつもりです。
その上で言わせていただきますと、この章における魔法の活用法はもっとエグいです。そしてこれこそが、僕が想定する本当のメイントリックでもあります。
以上としておきます。
また何か疑問がありましたら、いつでもDMの方までお寄せください。
どうして空澄死んでしまうん!!?
あーもう、これから僕は彼女を亡くして、どうやって生きていけばいいんだ。
軽くショックを受けました。あーあ。もうやだ。
推しキャラが死ぬと、ショックを受ける人がいるんですよ。僕は、作品内で簡単に人を殺さないようにしよう、と思いました。
さて。
これまでの、僕の推理戦術。
チャプター1の『外郭誘導(アウトサイダー)』は、犯人の計画が綿密であればあるほど逃げ場を無くして絡めとる戦術。
計画的であるかどうかは重要なファクターです。
チャプター2の『綻びの鉾(ディストピア・スピア)』は、起きた事象全てから、起こせなかった人を仮説により取り除くことで、たった一つの可能性を掴み取る秘技。
チャプター3の『異次元推理(レイヤードスレイヤー)』。メタメタ推理。
僕の今回のメタメタな推理。『実は空澄が生きている説』、『実はワンダーが犯人説』は、「読者への挑戦状」にて否定されているため、念頭から無理やり除外します。。。
もうすべてを終わりにしましょう。
チャプターが進むにつれて、登場人物の人数が少なくなっていきます。そうすると、選択肢の数が減るのだから、難易度も易しくなって行くと思うじゃないですか。
ところがどっこい、選択肢は膨大に膨れ上がっていきます。それは、チャプター4章分の情報量があるからです。どこに伏線が隠されているか分かりませんから。
選択肢を全て試す。
それは、解決への近道ではありませんが、解決への道に必ず繋がっている。
僕の最終奥義、『百万発百中(ミリオンマーダラー)』。
「どうせ外れると諦めて、撃たねぇ奴の負けだ……」
僕は推しキャラのために、かっこよさを放棄する。泥臭く、犯人を突き止めて見せましょう。
あー、時間がない。現時点17時。
今から考えながら書きますので、もしかしたら18時過ぎるかも。無念。
とりあえず。がんばりましょう。
僕の推理のポイントを箇条書きで列挙します。
順不同で申し訳ない。
・魔法が使われているか否か
・計画的であるか否か
・ゲームの制作者は誰か
・場をコントロールした人は誰か
・スライム殺しは【犯人】対象外
・見立て殺人の意図
・空澄の今の固有魔法は何か
・アリバイがみんなあるって……いやまさかそんな
外郭誘導により、場をコントロールした人が怪しいと仮定。
今回の事件では、空澄が何らかの事件を計画していることがうかがえます。
チャプター1-⑬にマッチやライターのような火を発生させるものは存在しないとありますので、ガソリンとライターは空澄がワンダーに頼んで用意させたものでしょう。
また、スライムの耐火性能を聞いていたことにより、ガソリンを着火させて、火を発生させるたぐいの事件を空澄が計画していたのは事実。
犯人の行動の4つ。
①空澄の殺害。1分~5分
②儀式の間のガソリンまき。 20分~45分
③糸の罠。10分~30分。
④浴室へのガソリンまき。30分。運搬20分。25分~1時間。
アリバイを表に書いてみましたが、まとまった時間がありそうなのは、死んだ時間はさておいて、夕食の時間に空澄以外の皆がワンダーに食堂に軟禁された1時間半だけですよ。
藍が見回りしていて、ちらちらと目撃されている午前中。スクリーンショットを撮ってゲームしていたとアピールする接理。怪しいですが、こんなのちまちま計算している時間がない!(僕の事情)
もう空澄が、空澄の殺害以外をすべてやってくれていたら楽なんですよね!
というか、浴室へのガソリンまきをできる時間が、ある人がいない!
えーと。犯行の順番ですよ。
④の浴室へのガソリンまきは、さておいて。
②儀式の間へのガソリンまきが最初。次に①空澄の殺害。③糸の罠設置。の順だと思います。
遺体の包丁と傷口にガソリンがまかれていなかった、とあるため、ガソリンの方が最初にされていたと思います。
浴室は18時40分頃、藍と接理が風呂から出た時は何もなかった。風呂から上がったあとも二人は行動を共にしている。
その後、ワンダーに軟禁されて、皆アリバイがある、19時半まで。
その後、接理は食堂から玄関ホールに移動して、自室に行くと言って階段を上がる藍と、遊戯室に呼ばれ階段を上がる夢来と佳凛だけを目撃。19時50分まで他には誰も見ない。19時50分に藍と接理合流。その後二人で見回り遺体発見。
これだと、18時40分~遺体発見の20時まで、浴場にガソリンをまける人がいないんですよ!!!!
それだと、空澄が生きていて、風呂場にガソリンをまいたとしか考えられません。
そもそも風呂場にガソリンまく意図ってなんやねんって感じですがね。理由はこの際さておきます。
あー。藍が犯人っぽく描かれているから、メタ読みで接理か佳凛がやったのかなーって思っていましたが、空澄がワンダー食堂軟禁の19時半まで生きていたとすると、藍の遺体の硬直具合の申告が嘘ということになって、藍犯人が濃厚です。
空澄が19時半まで生きていたとすると、犯人の行動の約半分は空澄がやっていたことになるのかな。
②儀式の間のガソリンをまいて、③糸の罠の準備(設置したら台座に遺体を置けないため)、④風呂場へのガソリンまき、(空の容器はそのまま置いておく?)。これを空澄が例の1時間半で準備します。
殺害の後、糸の罠を設置しなければならず、糸の罠は10分~30分かかる。
殺害と組み合わせれば、最短11分~15分。
19時半~20時までの時間で、空白の時間があるのは、藍だけです。
えーと。だから、19時半~19時50分まで、接理が玄関ホールにいるので、儀式の間以外に空澄がいて、殺してから遺体を運ぶ時間なんてまぁありませんので、都合よく空澄には儀式の間にいてもらいます。
藍は接理を玄関ホールに待っているように言っておき、自室に上がるといって、儀式の間に行って、空澄を殺害。糸の罠を設置。この時に、一人だけ台座の近くにいけるようにいい感じに罠を作る。これによって、自分だけが遺体の死後硬直を調べられるようにする。
夕食の食堂軟禁後、佳凛と夢来は遊戯室に呼び出されていて、彼方と香狐は夕食の片づけをしていてアリバイがあります。藍が犯人、なのかなー。
これはシンプルに考えると、こうなります。
それで、最初の箇条書きに戻ります。
・魔法が使われているか否か
・計画的であるか否か
この説明だと、魔法使われてないんですよねー……。
・前日に空澄が接理と藍に、皆に、ワンダーに聞かれないように密談している。空澄の計画に二人を巻き込んでいた?
でも、今回の事件。空澄の自殺はないし、ワンダーが犯人でもない。そして共犯関係もないということですので、接理と藍が空澄の協力者だったとしても、それは【殺人事件】の協力者じゃなさそうです。
今回の事件、藍と接理によって、それとワンダーの協力によって、不自然に皆にアリバイがありました。空澄による協力とは、【自分が事件を起こす間、皆と自分にアリバイを作ってくれ】ということだったのではないだろうか?
浴室へのガソリンまきなんて、まったく不必要な行為です。
夕食後に風呂に入る人に異変を報せるような行為。それができたのが、館にいる『誰にも』不可能だった。皆にアリバイをつくるのって、おかしいです。
そのおかしいことを計画的におこなっていたはず。
何故かはわかりませんけどね。
・ゲームの制作者は誰か
・場をコントロールした人は誰か
・見立て殺人の意図
空澄がゲームの制作者だったらどんなに楽だったか。
空澄の計画にゲームが組み込まれていれば、楽でしたが、そうじゃない。
「このゲームなんだ」とつぶやいていることで、空澄はゲームの制作者じゃない(ゲームを知っている第三者)だと思いました。
ゲームによって『蜘蛛神の生贄』要素の暗示、夢来と佳凛のアリバイ作り、を行なっている。
空澄の場のコントロールは『火を発火させる』、『皆のアリバイを作る』こと。
空澄の殺害現場に残されていた『見立て殺人』は、
とりあえず、18時になったので、
犯人は藍。どうやってかは、書いたとおりです。
ヒントを見ながら、微調整していきたいです。。。
でもさぁ、まだまだおかしいところあるんですよね!!
どんな形でも、空澄さんの計画がうまくいってほしいです・・・!!!
(書ききれなかったけれど、佳凛、接理を犯人として、魔法をどうにかこうにか使って殺人してみたりしましたが、美しくなかったので割愛・・・・・・)
作者からの返信
デスゲームものはどうしてもキャラクターが死ななきゃいけないのです、僕だって辛いのです……。(;´・ω・)
というわけでいつも通り、多少のツッコミ的なサムシングをさせていただこうとしたのですが……今回僕が口を出すべき箇所はなさそうなので、解決編①にお任せします。
別に正解と認めているわけではありませんが。おかしな点はないということで。
(`・ω・´)ゞ