第15話 女子カフェ
「彩ちゃーん、どうしよう~~~。。」
朝っぱらから呼び出されたかと思うとまたあの根暗男の話か。彩は溜息を吐いた。
「佐藤さんとの進展があったのかと思ったら根暗の方かい!」
「根暗なんて言わないで、まじで山下さん神対応だったから!!」
美鈴は昨日の出来事をすべて親友に話した。
「ね、優しいでしょ?それに引き換え私はなんてことをぉぉぉぉ。」
頭を抱える美鈴。話を聞いた感じでは美鈴との出来事に関しては相手は棚ぼたとしか思ってないと思うが。
「確かにいい人っぽいけど…あんた酔いに任せて距離詰めすぎ。軽い女だと思われるよ?」
「うぅ…。これからどうしたらいいんだろう…。」
めそめそと項垂れる美鈴を見ながら彩はカプチーノをすすった。
「とりあえず月曜速攻でお詫びのメール送って、それからまたまともに仕事していったらいいんじゃない?変にこの間のお詫びです、とかなんとかって気を遣ったら相手も重たく受け取っちゃうし。」
「そうかなぁ…?」
「酔いの席なんだしあっちもそんなに気にしてないって。深く考えすぎ。」
「そっか…、そうなのか。彩ちゃんありがとう。いつも相談に乗ってくれてありがとね。」
相談して心のつっかえが取れたのか、美鈴はほっとした表情でココアを飲んだ。
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