ながさめに眺むるかたの庭先の茂れるさくら春は過ぎゆく
去年のコロナ禍では花見を自粛。
今年の花見もやっぱり自粛。
気が付くとゴールデンウィークもお家にこもって過ぎていた日々。もちろん、一日も早くこの事態が収束するのを願ってやまないのだが、何とも味気ない日々だったなあと振り返る。
洗濯物越しに視界に入る斜め向かいのお宅の庭先で、弱りながらも咲き誇る桜が唯一、春を感じさせてくれるのだが、それがどれだけ日々の慰めになっていたか、改めて思い至った今年だった。
日常の何気ない光景、こちらが気にも留めなかっただけで季節は淡々と移ろっていくものだ。
梅雨には早い今年の前線の上下を天気予報で眺めながら、溜息をつきつつ、何気なく窓の外を眺めれば、桜はいつの間にかすっかりと散って青々とした葉を大きくしている。
植物にとっては、これも大事な恵みの雨だ。
いつの間にか過ぎていた春を実感しつつ、これから迎える新緑の季節もやっぱり淡々と過ぎていくのだろう。そこに彩りを添えられるかは、こちらの心持ちにかかってるんだろうなあ——などと、ふっと思った昨今である。
ん。四月の歌を今頃詠むなと?
それがワタクシクオリティ。(すんません、すんません)
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