第2話 モリエール
音吉はモリエールという名前の牛を飼っている。
日本で一番大きい牛で去年の牛大会で優勝した。
ただ一番大きい牛といっても気持ち大きいかなというぐらいの大きさである。
今年も牛大会がいよいよ近づいてきた。
音吉は昼も夜もモリエールの世話を一生懸命つづけた。
「今年も勝てそうだ。」
ところが牛大会の3日前、モリエールが熱を出してしまった。
みるみるやせていき、体重を計ると日本で一番やせてしまった。
ただ、一番やせているといったも二番目にやせている牛にくらべて気持ちやせているかなあ、というぐらいのものだった。
「まだ3日ある」
気持ちを取り直して、音吉はモリエールの世話をつづけた。
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