勇者連盟vs道具屋連合④

 チマミカはなんでも、ホップの名産地なのだそうで、要は地元で育てられた原料を使ったビールが有名。あちらこちらに酒場があって、夜になるとそこら中で宴が始まる。特別なことではなくて、チマミカでは日常。そんなチマミカだから、コロッセオの観客もビール片手に闘技観戦というのがお決まりだった。

 町の規模もコロッセオの大きさもラバツマと比べると一回りも二回りも小さいチマミカ。人口も少ないし、闘技会も毎日の様に開催されるラバツマに対して月に数日だけ。そこに伝説人が来るとなれば大盛り上がり間違いなしだ。

 誰しもがビール片手に選手入場を待っていた。満席のコロッセオ、ここまでは想像と寸分違わぬ光景だった。けれども会場は思いの他、落ち着いた雰囲気だった。もっとこう、耳をつんざく騒音の様な銅間声で歌でも合唱しているのではと沈んでいたが、盛り上がっていないのではと誤解してしまうくらいに静かだった。誰もがソフトドリンクを飲むのと変わらぬ風でビールを飲んでいた。老若男女、子供までも。えっ?小さな、それこそフィオと同い年くらいの子供が、プラスチックのコップを両手でつかんでビールらしきものをゴクゴク飲んでいた。訊いて確かめられるはずもなく、でも色からしてビールだよな。大丈夫なのだろうか。

 欲望に勝てず、闘技が始まる前に俺も売店に並んでいた。魔王だって喉は渇く。周りでおいしそうにビールを飲まれては、ビールが恋しくなる。チマミカ自慢の名物を食してみたくなってしまう。そこで謎が解けた。ちゃんと子供用のビールが売っていた。ジュースと言っていいのか、ノンアルコールビールと呼ぶのか知らないが、チマミカの子供達は大酒場の名に恥じぬ支度を済ませているようだ。子供用ビール、そしてアルコール度数別に区分けされたビールが販売されていた。3パーセント、5パーセント、7パーセント、10パーセント。加えて炭酸の強度まで選べるようだ。こちらは弱・中・強の3段階。自分好みの組み合わせで楽しめるのかと感心してしまった。少なくとも俺の故郷ではこういうシステムはない。ということで、俺はアルコール5パーセントの炭酸強度・中を購入して席へ戻った。

 

 闘技開始直前、観客席も盛り上がってきた。ラバツマよりも上品な応援と言えばいいのだろうか、お酒が入っているとは思えない綺麗な声援だった。

 まずは西門より、道具屋連合・鳳仙花(ほうせんか)所属『魔抗邪倒(まこうじゃとう)』が入場。これまで見てきた傾向だと人間4人のパーティーが一般的だったが、こちらは人間3人とモンスター1体のチーム。職業柄と自作の創造物ということもあり、どうしても後者ばかり注目してしまう。ゴーレムか・・・当たり障りがないなんて言ったら怒られそうだが、使い易い仲間モンスター。役割は明確。ゴーレムを盾役にして、他の3人で攻撃を行うという算段かな。

 お次は東門。伝説人が姿を現した。いつも通り先頭がクォーダ、続いて運び屋、最後尾に蓑口さん。最初は何か判らなかった。新手の武器かと思ったが、よくよく見てみて驚いた。後ろの2人は普段通り。問題は先頭だ。あろうことか酒を飲みながら入場してきた。しかも俺達の使っているプラスチックコップではなく、どこで売っているかは知らないが、馬鹿でかい深紅の盃だ。あちらこちらに零しながら、飲みながら、のっしのっしと登場だ。酔えば酔う程に強くなるなんてアビリティーがあるはずもなく、ただ欲のままに飲んでいるだけだろう。緊張感の欠片もない。何なら1度ボコボコにされた方がいいんじゃないだろうか。

 

 コロッセオ中央で両チームが対峙する時にも、クォーダは盃を持ったままだった。が、ある瞬間、表情が変わった。その理由は明白、俺にも分かった。分かり易かった。ゴーレムの装備、持っている武器が、超がつくほどの貴重品。戦士系統のジョブが装備できる最強クラスの武器と言っても過言ではない。

 言い伝えによると、その昔、世界の半分を支配していた邪神竜を討伐した巨人族の武器。名を『ドラゴンブレイカー』という。巨人族が使ったとされる武器で、巨体のゴーレムにお似合いの大きさ。クォーダにはいささか大振りだ。

 「その武器、いいじゃねぇか。どこで手に入れたんだよ。」

クォーダの目が狙いを定めた。勝利を収めた後、指名するアイテムは決まったようだ。

 闘技開始の合図とともにクォーダがゴーレムに突っ込んでいった。相も変わらず活き〃にんまりと。今回の武器も大きな大きな『ギガントアックス』。巨体で怪力のクォーダだから使い熟せる武器なのだが、さすがにゴーレムを前にすると武器も人も可愛く見えてしまう。心許ない。はっきり言って力勝負しか能のないクォーダ。今回ばかりは分が悪いのではなかろうか。

 軽く助走をつけ、飛び上がり、ギガントアックスを振り下ろすクォーダ。まずは挨拶代わりの一発。対してゴーレムは武器ではなく空いている左腕、手首と肘の間で受け止めた。甲高い金属音がコロッセオ内に一本の光線を引いたようだった。クォーダの一撃を直接喰らってもゴーレムの腕はくっついていた。ダメージはあるはずだが、微々たるものか。少なくともゴーレムの動きを鎮めるには至らなかった。ゴーレムはそのまま、カウンター気味にドラゴンブレイカーを振り上げた。先程よりもさらにキーの高い金属音が鳴動。ゴーレムの一撃をクォーダはギガントアックスでガードした。が、同時に仲間の所まで吹っ飛んでいった。しっかりと着地を決めていたので、さして問題はないかと思うのだが、あのゴーレム、強いぞ。

 「手を貸しましょうか?」

そういった柳の顔はニッコニコだ。救いの手なんか差しのべる気なんかありはしない。100パーセント嫌味だ。

「まぁ、待てって。やられっ放しは良くねぇだろう。」

半ギレ状態で応対してもおかしくない状況だったが、意外にも落ち着いた口調でクォーダは返答した。そして一撃でひん曲がったギガントアックスをぽいと投げ捨てた。耐久値ゼロだ。元々数値がゼロに近かったのか、ゴーレムの攻撃力が桁違いなのか、もしくは耐久値に直接ダメージを与える特技でも使ったか。それはいずれ判明するとして、クォーダの右手に新しい武器が召喚された。この辺はクォーダに似合わぬ器用な特技。いつでもどこでも、馬車の中から瞬時に武器を呼び出し装備できる。新しい武器はハンマー。斧と同様、肩に担いで再びのっしのっしとゴーレムに近付いていくのだった。

 上級者とかベテランとか熟練者の戦いではない。単純に力比べだ。大きく振りかぶって、ハンマーを振り下ろす。先程と同様、片腕で受けるゴーレム。その左腕が、今度は砕けた。会場がざわつく。けれども当のゴーレムは気にする素振りなく刀で攻撃する。クォーダがハンマーで受けると同時に再び味方の下まですっ飛ばされた。到着先は丁度、運び屋の足元。

「楽しそうですね。」

真上からの一言に対し、

「次で決める。」

むくりと起き上がると、曲線を描いたハンマーを捨てて次の武器を召喚。3つ目の武器は鎌。デカいというより異様に長い、長すぎる鎌だった。


 俺は、俺達はあの武器を知っている。勇者一行として冒険に関わったことのある者ならば一度は耳にしたことがあろう『神器十二選』のひとつ、『夢絶ちの鎌』。要は伝説の武器のひとつだな。観客が盛り上がっているのは試合展開と武器の見た目が理由だろうが、対戦者はそうはいかなかった。クォーダがゴーレムまであと数メートル、あと少しで間合いという所まで歩みを進めた時、闘技が動いた。クォーダの持つ武器を知らぬはずがなかった。魔抗邪倒の3人が駆け出した、かと思われた刹那、彼らの眼前に伝説人の残りの2人が立っていた。

「邪魔はいけません。さぁ、こっちはこっちで楽しみましょうか。」

毎闘技、こんな展開を演出していたら、そりゃファンやら追っかけやらが増えるわな。魔王様も鳥肌が立ってしまった。カッコ良すぎる・・・

 人対人はあっさり決着。言うまでもなく伝説人が勝利。ゴーレムに苦戦するクォーダを目の当たりにしていたからもしやと思ったが、全く問題にしなかった。さらに2人はそのままクォーダに加勢するかと思いきや、そんな素振りは微塵も見せなかった。武器を構えるでも魔法の詠唱を始めるでもなく、見物を決め込む。運び屋は剣を収め、女主人は腕組みして戦況を見つめていた。

 この頃になってようやくゴーレムの強さの謎が解けた。秘密はアクセサリー。確か名前は『禁忌の石』。ゴーレム系モンスター専用のアクセサリーで、ステータスを倍増させる。その代価はモンスター30種の生贄。モンスター預り所へ預けるのではなく、とある神殿で合計30種類のモンスターを捧げると入手できる。この単品でゴーレムのステータスが2倍になる大変有益なアクセサリー。ちなみに、生贄にした系統のモンスターをその後仲間にすることはできなくなる。多大な犠牲の下に得られる力。理解はできるが、気に食わない。悪くはないが好きではない。

 「悪ぃが終わりにするぞ。ちょっと野暮用が―今晩は約束があるんでな。」

クォーダが鎌を振りぬく。やや間があって、ゴーレムの右腕が落ちた。斬竜刀を握ったままの石の腕がいとも簡単に二の腕辺りから。

 大歓声に包まれるコロッセオ。ゴーレムは左腕でクォーダを殴りつけようとするが、クォーダに余裕をもってかわされた。そして再度鎌を振ったクォーダ。今度は胴から真っ二つ。勝負ありだ。

 こんな戦いを見せられたら、伝説人のファンになるなと言う方が難しい。俺だって一遍に魅了されてしまった。テンションアップ。隣の客と肩を組みながら大声で叫びまくってしまった。酒のせいにはするまい。本当に3人が魅力的に映ったのだ。羨ましくなったのだ。


 夜も夜で盛り上がるチマミカ。もう一日中騒ぎっぱなしだな。そしてどちらかと言えば、こちらが本番か。酒場の中も外も関係なし。宿の窓から覗いただけなので店内の様子は定かではないが、少なくとも外は大盛況。苦情や治安維持部隊はなさそうなので、どうやらこれが日常なのだろう。至る所で何度目かも分からない乾杯が発声され、肩組んで大合唱で盛り上がり、笑い声が絶えなかった。最近は独りで過ごすことが多かったし、賑やかなのは苦手じゃないし、コロッセオで飲んだビールは美味かったし、部屋の中では暇だったし、雫の光る気配も感じられなかったので、俺も表に出た。誘われるようにというよりは、我慢できずにというのが正直な所かな。

 1歩外に出た途端(というのはさすがに盛りすぎだが)、絡まれた。まるで待ち合わせた友人が現れたかのように若い男性に肩を組まれ、ビールを渡され、店の中へ連行された。この町でなければもちろん拒んでいたが、チマミカには溶け込みたいと思わせる不思議な何かがあった。

 「店長ー!お客さん、ひとり追加ね~。何パーセントにしますか?」

「え・・・」

ああ、もうビールということは決定事項なのね。俺の選択肢は何パーセントを飲むかということ。

「じゃ、じゃあ、5パーセントでお願いします。」

「おお、分かってますね~。そう、男の一杯目は5パーと決まっているんです。店長ー!5パー1丁ね~。」

「はいよー。」

 店内は大盛況には違いないのだが、どうも様子が奇妙だった。ほとんどの客が1ヶ所に集まっているのだ。イベントか何か、だろうか。

「―ひとつ目の武器がお釈迦にされた時に、俺は悟ったわけよ。コイツやるじゃねぇか、楽しめそうじゃねぇか、ってな。」

ひとりの男を中心に輪が広がっていた。

 注文したビールが運ばれてくるまでの間、呆然と立ち尽くしていた。ひと際体の大きい男がビール片手に演説を繰り広げていたからだ。今日の闘技を振り返り、自分がいかに強いかの自己顕示。内容としてはそんな所なのだろう。でっかい声でしゃべるから、結構な距離でも耳に届いてくる。あれなのかな、聴衆にとっては闘技会のヒーローが我が町にやってきたという感じなのだろうか。楽しそうなのは結構だし、俺も運び屋に相談したいことがあったのだが、たとえあの輪の中心にクォーダ以外の2人がいても話ができる環境ではない。店を出るかと思っていた頃、ポンポンと肩を叩かれた。ビールが運ばれてきたようで、振り返ってみると、ビールを運んできてくれたのは蓑口さんだった。その瞬間、俺はどんな顔をしていたろうか。まぬけ面をしていたんだろうな。

「カウンターで一緒に飲みませんか。運び屋さんも一緒ですよ。」

蓑口さんの指差す方を見ると、勇者がひらひらと手を振っていた。


 「クォーダさんは何をしているんですか?随分と盛り上がっていますけれど―」

カウンターに3人並ぶ。

「自慢話よ、自慢話。もうかれこれ1時間。ず~っとおんなじ話で、おんなじ様に盛り上がっているわ。話す方も訊く方もよく飽きないわね。」

壁際に運び屋、真ん中に俺が座り、右隣に蓑口さんがいる。ジョブで言うと勇者、魔王、賢者ってことでいいのかな。全くもってとんでもねぇカウンターだな。それよりも凄いのは―1時間も話してんのか、クォーダは。決着はあっという間だったじゃないか。何をそんなに話すことがあるというのだ。ただ、まぁ・・・異様に盛り上がっているのは確かなんだけれど。


 鼎(かなえ)の沸くが如し。ただ、店中の注意、着目、全神経がクォーダに向いているおかげで、他人の耳を気にすることなく喋ることができた。

「何故、闘技会に参加を?まっすぐラストダンジョンに向かってくると思っていましたが。」

答えたのは運び屋だった。

「どっかの誰かさんがモンスターを強化して、宝箱のアイテムランクを大きく下げてしまいましたからね。結構厳しいですよ、我々でもね。油断すれば一気に窮地に追い込まれます。それと、失くしたくない武器や防具もありますからね。気軽にラストダンジョンへ入ることは難しくなりました。」

そういう運び屋の話を、俺は半信半疑で訊いていた。確かに彼の言う通り。けれども伝説人が苦戦するモンスターレベルかと問われれば、少なくとも前半は楽勝だろうな。苦戦を強いられるにしても地下50階以降。そもそも、俺が魔王に転職して以降、ラストダンジョンに足を踏み入れていまい―

 ポンポン・・・運び屋の話が一段落した所で、蓑口さんが肩を叩いて俺を呼んだ。一冊のモンスターブックを開いて。

「如月さん、ちょっと見て下さい。モンスターのデータ、大分集まったんですけれど・・・」

上品なほろ酔い美女って、なんでこんなにいいんだろうな。モンスターブックにモンスターのデータを記すには実際にそのモンスターと戦い、勝利することが条件。ナンバー1~200までが地上で出会えるモンスターで、201~300までがラストダンジョンに出現するモンスター。1~200番まではほぼ全て埋まっていた。伝説人の実力を考えれば当然だな。ペラペラと200番以降も拝見したが、ラストダンジョンを訪れた形跡はなし。さて、200番までのモンスターで埋まっていない所は・・・

「ここです。105番だけ埋まっていなくて―無理に全部を埋める必要はないのですけれど、1ヶ所だけ空いているなんて気持ち悪いじゃないですか。ここまで来たら全部埋めたいですよね。それに、こういうモンスターに限って重要だったりすると思うんですよ。レアだと思うんです。」

確かに。まだ虫食い状態の方が気にならないかもしれない。あとひとつとなれば是非ともコンプリートしたいというのが心理というものだ。しかもこのモンスターは地上で最も希少なモンスター。その辺の推測もお見事。理由は武器と防具、両方の耐久値を回復できる特技を覚えるから。

「そこを埋めるまでラストダンジョンへは行かないと言い張っちゃって・・・困っちゃいますよね。」

「だって気になるでしょう。あと一匹じゃない。あなたは運び屋さんでしょう。全国各地を飛び回っていたんだから、ちょっと探してきて、ちゃちゃっと倒してきてよ。」

「言い出したらクォーダよりも頑固なんですよ。」

わざと小声にした運び屋の言葉が訊こえないはずもなく、蓑口さんはむぅ~と顔を膨らませていた。

「―で、闘技会で何か手掛かりが見つからないかと思って参加している訳です。もしかしたら、闘技会でイベントモンスターとして登場するかもなんて思っていたのですが・・・」

「へぇ~・・・」

伝説人が行き詰っているとまではいかなくても、ちょっと迷っている、悩んでいる現状を目の当たりにすると、不思議なことにちょっと嬉しいんだな。別に蜜の味がするとかそういうわけではなく。そして答えを知っているから、助言ができるからなおのこと。

「3人以下のパーティーで、今の伝説人なら丁度いいですね、転職の館ヨーギへ向かって下さい。『転職をご希望か?』の質問に『いいえ』と答えると、新しい展開になるはずです。」

こっちもこっちで盛り上がる。楽しい席のお酒はおいしいな。


 「ところで、如月さんはどうしてチマミカへ?」

最初は奴の斬竜刀を頂くつもりだった。

「そうそう、魔王様がこんな所で油を売っていたら、小田のお爺さんに怒られてしまうでしょう。」

だが目に留まった物は奴のアクセサリー。

「ラストダンジョンで万事屋を営んでいるのですが、最近『紋付き勇者』が多くて―中には周りに人がいないのをいいことに戦闘を仕掛けてくる輩もいまして。ちょっと地上の様子を覗いてみようかと。」

強くなれることは間違いねぇが、手段が、過程が気に食わねぇ。

「ん~・・・なるほど・・・モンスターブックのお礼も兼ねて、紋付きのお話をしましょうか。魔王様の参考になるかは分かりませんが、ね。」

そんでもって奪い取ったのがこの石。そしてこいつは、こうだー!!ガッハッハッハッハッ!!!

 わざわざ後ろは振り向かない。3人共ちょっと会話を休憩して、溜息交じりに微笑んだ。

                      【勇者連盟vs道具屋連合④ 終】

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