第3話コア
気がついたらソファーの上にいた。
「夢、、だったのか?」
と目を擦りながら言った。だが明らかに家のソレとはいえなかった。知らない家、いやビル?の中にいた。人影はなくただ静まりかえった薄暗い部屋があるだけだった。俺はソファーから降りて周りの部屋を見る。まだ暖かい床暖房、コンロにある大きな鍋の暖かいスープ。
「どこなんだここ」
俺は周りを見渡しながら言った。その時だった。
「ふぁーー。ただいまー。重かったー」
「ガチャ」という音と共に玄関が空いた音がして同時に女の子の声がした。
声主はトットと軽い足音と鼻歌を歌いながらなリビングに入って来た。
「ふふふっふふーん!、、、、、きゃーーーーー」
俺の姿を見た瞬間、まるでホラー映画の怖いシーンを見たように驚かせてしまった。
「だ、、だ、、誰だ!?」
と言って袋の中に入っているネギを取り出して言ってきた。怖い、と言うかどちらかと言うと可愛い。
「すみません。なんか起きたらここにいて、、、」
俺は髪を手で触りながら言った。
「ど、、どう言う事だ?。とりあえずそ、、そこに座ってくれ、、、」
ネギでテーブルを指しながら言った。俺は言われた通りに座り、話を始めた。
10分後、、、
「つまり君がルーラーに襲われている所を助けて貰ったと、、、そう言う事?」
俺は出されたコーヒーを飲んで言う。
「ま、まあそんなとこ、、、」
俺は不思議に思う彼女を必死で説得させていた。
「じゃあそれはわかったけど誰が助けたのさ」
と言った瞬間再びドアが空いた。
「ただいま」
さっき助けてもらった時の声だ。それともう一人、薄い茶色の髪の人が入ってきた。
「復帰早ッ」
おそらく中2ぐらいの黒髪の女の子が驚いてきた。たしかに銃で撃たれたのに撃たれた時の痛みが嘘のようだ。
「おじゃましてます」
と言って頭を下げた。
「説明ヘルプ」
と机に座っている女の子が言った。
「かくがくじかじかで、、、」
30分後
俺は弁護してもらうと共にここが何処か説明してもらった。
どうやらここは俺が目指していたキャンプだったようで10階建のビルでできており1階は
入り口、2階〜3階は難民の住む部屋、4階はジム、5階はメンテ室、6階は風呂、7階はコアのメンバーの部屋、8階は食堂、9階はキッチン、10階は射撃場だと言う。
地下は1階が農業や魚や家畜の養殖場、2階は武器庫、3階はルーラーの研究所。
結論を言おう。充実すぎる、、、、。
「キャンプにいる間の仕事をきめてもらうんだけど、、」
と言って紙を渡してきた。役職は、農業、養殖担当、コック担当、メンテナンス担当、清掃担当、そしてルーラーと戦う戦闘員。つまりコアのメンバーだ。
農業や養殖は性に合わないし、コックなんて絶対無理、清掃?サボる可能性99%、、、。
となると残りは戦闘員だけか、、、。俺はしかたないと思いながら戦闘員の所に丸をつけて渡した。
「ほ、、本当に!?」
と目を輝かせながら紙を読んでいる。そんなに変なこと書いた?俺、、、。
「い、嫌なら帰るけど、、、」
と言うと首を横に振りながらいった。
「じゃ、じゃあ自己紹介しよっか。コアのメンバーとなったことだし」
と黒髪の女の子が言った。
「私の名は百合(ユリ)よろしく」
と言って偉そうに黒髪の女の子が言った。
「俺の名は西郷 重信(さいごう しげのぶ)俺の手にかかればルーラーなんてイチコ、、、」
と言った瞬間さいごうとか言うやつが飛んでいった。黒髪の女の子が足で蹴り飛ばしてガラスを割って外に飛ばされた。し、死んだな。
とくに同情はない。なんかめんどくさそうだし、、、。それにこう言うの大体生きてるし。
「はい馬鹿もいなくなったし次」
と黒髪の女の子が手を叩いて言った。
「私の名前は鈴、清水 鈴。さっきは見苦しい姿を、、、」
と銀髪でアホ可愛らしいネギ女が言った。
「え?見苦しい姿?なになに!?」
と鈴にユリにテーブルに手を置いて言った。
「な、なんでもないって」
と女の子同士で戯れている。
ガチャと音がして男が入ってきた。あの西ご、、、え?本当に西郷、、さん?。俺はその姿に呆気にとられた。血塗れどころか傷一つない。服からは金属の腕が見える。
「あ、死んでなかった、、」
とユリが言った。平気でそんな事言う?普通、、、。
「そろそろ焼却処分ね」
と言って西郷の腹を殴り伸びた西郷をユリが引きずって行った。
「どう言う事?」
と状況を理解できない俺をフォローするように鈴が言った。
「西郷は、、ルーラーなんです。人型の。あ、でも誤解しないでくださいね?あれは地下の研究所で作られた人型ルーラーであって失敗作。なのでユリさんが処分しただけで、、、」
あぁそれならいいか。うるさそうだし、、、。
そうして、1人メンバーが減った。
「焼却を見るわけじゃないけど研究所見に行く?」
と鈴が言ってきたので俺は「あぁ。案内頼む」と言ってついて行った。
「やあ。いらっしゃい。君が新入?」
と白衣を羽織ったイケメン系博士が試験管を振りながら言った。
「はい、そうですが」
俺がそう言うと試験管を置いて唐突に説明をはじめた。
「そうか君が、、、。ならば戦闘員として欠かせないこの銃弾の素晴らしさ、わかるだろ?。
こいつはあのルーラーの硬い装甲だってなんだって打ち破ることができ、、、、、、」
と長々しい説明を聞かず鈴が説明をかんたんにしてくれた。
「つまりこの銃弾の威力がすごいってだけ。そうだ銃、銃を探しに行こっ」
と俺の手を取って地下室へと連れて行った。実はその間、研究員が永遠と説明していたことは誰も知らなかった。
次回、ルーラー戦闘
ワールド:エンペラー ルブブ @rububu
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