重鎧士
本編ではやっとお目見えした重鎧士についてちょっと説明。その為ボリュームは少なめです。
『重鎧士』
基本的に寸胴鍋をひっくり返したような胴体。野太い腕と短い脚が特徴。
その為歩くスピードは遅く、非常に鈍重な印象をもたらす。
素材は魔銀鋼6割、鋼4割の混合金属。
釣鐘の様な胴体に両手両足が生えた様な歪な容姿をもたらす。全長は3m弱(東部の装飾も含む)
頭部はスリットタイプでのぞき穴が装備されているが、実際は内部の頭部ヘルメットをかぶる事で魔装具によって視野を確保できる構造を持っている。
両腕は野太い腕部、指はミトンタイプの手となっており、ものを掴む事に特化している。腕は蛇腹の様になっており、駆動内部には魔銀鋼で見繕った繊維を通して稼働し中にいる騎士の魔法力によって動く構造。
両足は完全に外骨格強化の魔法を施した具足で、本体の脚部と連動させる構造となっている。
所謂自身の身体を動かして動かすタイプ。
『腕力、脚力』
腕力は獣人を数体抱えても問題ない程のパワーを持っている、ただ騎士の持つ魔脈によって左右されておりその決定打は騎士自身の持つ魔脈に依存する部分が強い。
ただ、魔力を無駄に浪費する形では無く。魔力増強の魔装具が仕込まれている。
実は脚力に関しては意外とすばしっこい、実戦ではパワー任せで戦う為に動き回って翻弄する事も出来る。実際使えば能率的だが・・・使用者の発想の乏しさで生かされていない部分が露呈している。
『装甲』
滅茶苦茶厚い、一介の冒険者を始めとした装備では太刀打ちできない事は明白。魔法の類は魔銀鋼の装甲もあって余り決定的にはならない、電撃や炎を始めとした魔法はほぼ軽微で損傷は皆無、氷結は表面を凍結させる程度で中の騎士には至らないと完璧。
(本編ではレージが徹底して表面凍結から滑らせて場外負けとなっており、こういう格式ばった戦闘面では不利である事は露呈している。ただレージが機転を利かせた戦い方だった事もあって非常に例外ともいえる)
『武器』
大型メイス、大型剣、大型アックスがある。
素材の大半は魔銀鋼と鋼を混ぜた混合品で比率的に6割程度となっている。本隊と同じ混合割合となっており。
「騎士の負担を減らす為」と言う名目で作り上げている。
『量産性』
一ヶ月で3体が限度、現在は10体ほど量産している。
『武戦大会』に出場している個体は最新型、騎士の負担を無くすために現在の形になっており。『武戦大会』優勝する事で正式生産を目論んでいる。
『総評』
生産性自体は問題は無いがブラッシュアップすべき点が多々ある様に見えてしまう。造りはじめ、騎士の育成が未完全と言う『重鎧士』推進一派(山派貴族の面々)の言葉もあり、それに関しては適確な答えとも捉えられる。
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