#11 後ろめたい記憶があったとしても批難する奴が悪いんだよね


-33-


——くくく・・・アマチの都市部は大混乱している・・、ワシは人気のない裏路地で遠隔操作を発する魔法具を通して魔法を共感させる。それは施された呪印に反応する・・全く、破廉恥な乳を揺らして・・・ふらふらとやって来る。


「よぉおくきた・・・苗床のミスティア・・・」


——・・・良い感じにこの混乱具合に、乗じてコイツの脳内に施した、洗脳魔法は機能してくれたよ・・・くくく・・・いいねぇ・・・久々に会話をしよう・・・指を鳴らす。


「はっ・・・ジーベル!!それに・・・テタル!!」


「久しぶりだなぁ・・・2年ぶりだねぇ・・・?」

「テタル様だろぉがよ!!!ヴォゲ!!」


ビシィ!!


——フン・・・腰巾着が・・・イキリおって・・まぁ良い・・・コイツをダシにして万が一の事態でも盾にすればいい・・・弱小国の勇者の餓鬼なんぞ只の飾りよ・・・。


「ジーベル!!こいつを拘束しろよ!!出来るんだろ?」

「私は・・・」

「おいおい・・・私は魔導師だぞ?貴様の身体なんぞ、隅々まで知っておるわ・・・」

「うぐ・・気持ち悪い・・・」


——ギヒヒヒ・・・ミスティア・・2年と言う無駄な時間を過ごしたようだな。体つきはいっちょ前になってぇ・・・ああぁ・・・たまらん・・・従僕な奴隷でも此処までに仕上げるのは随分と手間だ・・・あぁ・・一生で一度しかないこの幸運・・逃すものか・・。

——ゆっくり手をかざす・・・ミスティアの顔に呪印が浮かぶ。口が開き体の魔脈を通して魔力を揺さぶらせる・・・。後ろから屑が乳を揉みくだす・・・クソ!!



「あが・・・・ああ!!」

「すげぇ!!こいつ!!まじで娼婦じゃねーか!!」


——この屑はヤる事しかないらしい・・忌々しい・・そうだ・・・!


「魔法が使えない事、体が動かんだろうて・・・貴様の魔脈に施しを入れて置いたのさ・・きっひひっひっひ・・・」

「うぐぅう・・・??!」

「ジーベル・・・コイツ何をしようとしてるんだ?」


「フム・・・おおよそ、儂に抵抗しようとして、自身で拒絶しているのだよ・・テタル様・・・良い見世物をしましょう・・・コイツの本性をね・・そいつが暴れるので離れた方が良いでしょう・・・。」

「そいつは良いぜ!!」


——バカめ・・・コイツ・・・屑を殺してこの極上の苗床は儂の物よ・・ふん壁を支えによく耐える・・・だが・・・死に間際に〇豚本性の公開悶絶ショーをオカズにして冥土の土産にしてやろう・・・くっくっく・・・。


「洗脳魔法は赤子の時から施し続けたのさぁ・・・よぉおし・・・よぉく思い出せ・・・生まれとその生きざまをなぁああ」


「がぁ・・あああああ・・・・!!!!」


——儂は手をミスティアの顔に掲げる、魔法具の輝きが光る。それと同時に、ミステイアの頭に施した呪印が浮かぶ。こいつはミスティアの忌まわしい記憶を留める楔・・・これを発動すればこの女の持っている忌まわしい過去を何度も本人に錯視させる。叫ぶ事を許してやるわ!!


「思い出せ!!お前が生まれ、根付いてきた記憶をなぁ!!!」


「ああああ・・・・いやぁああああああああああ!!!!!」


——この騒乱だ・・・だぁれも助けに来んわ!!ハハハハハハ!!!!


-34-


——いやぁあ・・・・!!!ヤメテ!!!もう許して!!助けて!!!


——冷たい石畳の上で大の字の記憶。あるのは大量に流し込まれる、魔力とその体から反応する女の記憶。


——『ぎひひ!!いいか!!貴様が拒否ればお前の施設の子らは・・・・儂の調整を受け続ければ庇護してやるぞ!!!』


——大の字になって手も足も動かない・・・体の痙攣と焼ける様な熱い感情が噴き出す・・・耳に入る言葉から沸き起こる記憶。施設の子供たち・・・ううう・・・


「わかったから・・・わかったから・・だから・だから・・」


——『もっと流せ!!もっとだ!!こいつは良い苗床になる・・・ぎひひいひ!!!いいぞお!!もっとだもっと魔力をながせぇ!!!この魔脈で牝奴隷なら極上の苗床になるぞぉおおおおお!!』


——アアアアアアアアッッ!!嫌!!いや!!いやぁああ!!!コ・・・壊れる!!体・・・コワレルゥウウウ!!!


——体が熱くなる、熱くなると胸が破裂する様に苦しくなる・・それからそれから・・下半身が熱く・・・体が痙攣する・・・おかしい・・おかしい・・・いやぁああああ・・・


——『ふん!!流石牝〇器!!こんなことで興奮するとなぁ・・・これではマトモな生き方は出来ん・・・なぁにいずれは、有能で高貴な血筋の儂が直々に・・・ゲヒヒヒヒ・・・』


——助けて・・・だ・・だれか・・・!!


『あっ・・・はい・・・スイマセン・・・』


——だれか・・・貴方は・・・?


『・・・・・ア!!そっちのタイミングに合わせる!!例の電撃魔法を繰り出せ!!』


——・・・ああ・・・貴方は・・・


『魔力誘引性を利用する!!俺の氷結刃で!!』


『ミ・・スティ・・・ア』


——ああああ・・・・あああああ!!


——薄蜂蜜色、左目の魔眼・・・流し目。私は・・・


『これはレージ様からのアドバイスでして、魔力の安定化に勤めて下さい、きっとそれによって身体の魔脈が安定化。身体強化に一役買います、角砂糖位の大きさで大丈夫とのことです・・。』


——レー・・ジ・・・さん!!


-35-


「なんだ!!どうなってる!?肉〇器が立ち上がってるぞ?!」


——ば・・・バカな!!なぜ私の洗脳魔法に贖う?くそ!!牝〇器の癖に!!魔脈の奥底に植え付けた洗脳魔法に贖う訳がないだろうがよぉおおおお???


「こうやって足蹴にすれば!!!クソ!!クソ!!クソ!!」


——おいバカ!!大事な苗床に何しやがる!!!これだから低能な劣化民族は厭なんだ!!


「〇豚!!〇豚!!マ〇汁垂らして悶えてるんじゃねぇええ!!!」

「やめんか!!儂の苗床にぃ無駄な傷は増やすな!!」

「なぁにぃ!!俺様の肉〇器だろうが!!」


——お前の粗末なモンしかないだろがよぉお!!

——これだけごりっぱぁな体は儂だけを悦ばせるだけなんだよぉお?!?魔眼じゃなけりゃとっくに、俺の手で経産婦だんだぞぉおヴォゲがぁ!!こんな豚面屑勇者の手で汚されてたまるか!!

——その胸も!!尻も!!太もも!!儂の物!!儂の物じゃぁああ!!


「ちっ・・・違う!!・・・わ・・私は・・・ぁ」


——な?なに?・・・立ち上がったぁああ??儂の洗脳魔法に贖ってるだとぉお?????


「わたし・・・はぁ!!・・・人!!間!!!!だぁ!!」


「どおなってる!??洗脳されているんだろうぉお???」


——立ち上がった・・・???ばがなぁ???!はぁあああ???なんでぇええええ???儂の完璧なぁ洗脳魔法が・・・なんでぇえええ????


「すう・・・はぁあああ・・・・・ん・・・」


——なんだ!!魔力が安定している??こいつぅうううう!!??今までここまで安定した形跡は一度も無かったのに?!?一体???


「そう・・・そう・・か・・・貴方のその魔法・・・精神の揺さぶりを利用して・・・魔力を常に不安定状態に・・・させる・・・それを・・連動して・・性格を不安定にさせて・・情緒不安にさせる・・・」

「げぇえええええ・・・・・!!!」


——何でバレた!!儂の洗脳魔法が・・・


「貴方の洗脳魔法・・・対象の魔力・・・魔脈を強制的に異常活性化を利用する・・・そして・・・ソレを癖にして外部から無理やり波長を合わせ・・利用させる・・・」


「ひぃい・・・いいい???」


「はぁ・・・何ブツクサ言ってる???おい!!」


——あぁ・・わしのじゅ・・・じゅいんが・・・・しょうめつするうぅううう・・・・!!!!

——苗床の顔に浮かんでいた呪印が・・ガラスが割れる様に・・・砕ける・・!?


「なんだ!!呪印??消滅したぞ!?おい!!おっ・・・


ズゴォオオオオオオオオオオオオオン・・・!!!!カラカラカラ・・・・


——何で握り拳?なんでぇえ???思いっきりそれをフルスィングで、あの間抜け面の頬に直撃・・・あああ・・・・壁に大穴開いて、瓦礫の下敷きだ・・・し・・しんだ?


「ひぃ・・あ・・ひいいぃいい・・・・」


——昔・・あったな・・魔眼の魔女を処刑しようとして大暴れした・・・ああ・・・あの魔女も・・・貴族を・・・グーで・・・


「ひっ・・・ああ・・ああ・・・」


「私はぁ!!レイグローリー同盟学園・・・後衛学科一期生!!クラン白竜ナーガの・・・ミスティア・・・ネロスっ!!!おぼえなさい!!!」


ゴォ・・・・ヴォッ!!


——顎元に鈍器の振り落とされたような衝撃が・・・・、私は青い空に打ち上げられた。そこから地面がだーんだん・・・それ以降記憶に・・・・無い・・・。

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