転生無双の勇者の子 魔皇竜を討伐したら世界から追放された元勇者パーティで生まれ育てられた、俺が無双してもしょうがないよね。
K-MI
誕生編
俺が無双と言われる前はちゃんと努力しないといけないよね
序章 交通事故で死んで転生してもしょうがないよね。
-1-
いたい・・・
いたいいたいいいたい・・・・
俺は21歳、ブラック勤めの年収120万と身長160も満たない、ブサメンの陰キャの最後である・・なーんてな・・・でも・・・。
いたいいたい・・・頭が割れる・・・お腹も痛い。
動くのは目だけ、何が見える?
子供・・・母親?
母親が子供に見せない様にしている・・・・確かええっと・・・それまでなんだっけ?
どうしていたっけ?
ええっと・・・えええ・・・っと・・・・
あれ?痛みが薄っすらと和らいだぞ・・・・良いなコレ・・・楽になる・・・
ん?ん???なんだ?ダレ?
人の足?何で見る?
そっか、顔を良くすれ違いざまに笑われる。
俺の一生はそう言うモノだ。
小中校の学校教員も、同級生も、下級生も、最近は小学生も俺の顔を見て馬鹿にされる。
ああ~~~~嫌だねぇ・・・・人の顔見てマウントを取る奴って。
それしか、マウントとれないんだろうなぁ・・・・
空しい・・・空しすぎる・・・・自分でも虚栄を張っている事がよく分かる。
一つ言える事
足の向こうから見える、母子が無事で何よりだ・・・
少しは役に立てたかな?
ブサメン、小物臭ムンムンの役立たずが少しは役に立てたなら光栄である・・・・
あ・・・マジ?
下半身ねぇよ・・・ひき肉になってる・・・・やっべ・・・俺は・・・
気が付いた時、「痛み」と言うのは無く、五感も無い。苦しいとかそう言うのが全く無い。
ああ・・・これが・・・「死」かぁ・・・・・
眠い・・・楽になれる・・・唯一気がかりなのは・・・・
クソ親の事だ・・・・ムカつくが俺の親だ・・・・親孝行して見返してやりたかった・・・・クソ・・・クソ・・・・
どっぷりと深い闇が視界を覆っていった・・・・。
-2-
うぅ・・・まぶしい・・・なんだ?ここ・・・ここは・・・・
わからない?何だ此処は??!!!
病院にしては木目がハッキリする・・・木造の天井だ・・・・
んんん?????
俺は死んだはずだ?!交通事故で・・・そうそう思い出した下半身ひき肉になったのは、事故誘発で有名なアレが母子に激突しそうになったんだっけ?
俺は子供を突き飛ばしたけど、おもっくそアクセル踏み抜いて居やがった。しかも片手スマホ運転でこっち見てやがらねぇ!!!
熱かったぞ!?いやマジで!!頭にガンガン何か激突して、脳味噌見事にシェイクされて・・・・ええっと・・・ええ・・・・っと・・・思い出したくねぇ・・ゾッとする・・・・
思い出した、周りが怒号が飛んでいたんだ!!
そうだ!!・・・赤ら顔の爺が飲酒運転していたんだっけ?爺がすっとぼけた支離滅裂な事を言っていたんだっけ、あぁクッソ!!!
周りのオッサンらが一悶着起こしているけど、兎も角救急車呼んでくれって!!
クソクソクソ・・・・
飲酒、スマホ、クソ車の数え役満じゃねーか!!!
ガチで笑えねぇ・・・・・
ヘタしたらあの母子が俺みたいになってたじゃねーか!!!
・・・・・
・・・・・・・・んんん????
(・・・・・・・・)
(・・・・・・・・・・・・・で・・・)
ど・・どちら様・・・???
目の前に写ったのは精悍な男だった、年齢は二十半ば、後ろには金髪で空想小説に出てきそうな利発な耳長が特徴の男性、黒髭のカギ鼻が特徴のオッサン、更に若い医者らしい知的な女性・・・・。ど・・どちら様・・・???
わ・・・わからん・・・俺はどうなっている????
死んだんじゃぁ無いのか・・・・?????
体が動かない?いや違う!!赤ちゃんになってる!?
布らしい何かにくるまれ目に飛び込んできた女性。それは精悍な男と年の近い妙年の女性だった。薄蜂蜜色と独特のその目に驚いた。
その目に浮かんでいるのはあからさまに、人為的な紋章が浮かんでいた・・・なんじゃこりゃ?!!
信じられん?!
此処は一体どこだ?!!おれはどーなった?!!!わ・・・わからーーーーーーーん!!!!
唐突に意識が飛んだ・・・、何で?
-3-
俺の意識は何度もブッツリ途切れた。
兎にも角にも、騒げばブッツリ、考えてはブッツリ。
ブチブチ途切れては、無意識に言語を理解していく。俺はどうやら、異世界の赤子に生まれ変わったらしい。そして赤子の身体ではすぐに意識を失ったのは体が唐突に睡眠をとってしまうからだ。
そういう日々を何日か過ぎる。
その中で私の名前が付けられていた。奇しくも「レージ」らしい。実を言うと俺の名前は「
父の名は「ラグナ」。
精悍な流し目の男が掲げては、レージ高い高ーいとして来る。この人が俺の父親なのか・・・・、よく見ると精悍とりりしさが強くある意味リーダー性のある体育会系に通じる男性だ・・・。精神軟弱な男が赤子で大変申し訳ない。
背が高く、天井にぶつけられそうだ・・・、いや一回あった。寝ている時に家の梁頭ぶつけてびっくりしたもんだ、その直後に父親は母親にこっぴどく叱られていた。父は母に尻に敷かれやすい方のご様子。
母の名は「エルフィ」という。
知的な女性だ、美人過ぎてけしからん・・・・、豊胸巨尻のうら若き母乳を・・・・。
いやホント転生者だった私をお許しください。いやマジで、狒々猿のような私でマジでゴメンナサイ。
そう思いながら母乳を吸う。
精神年齢21歳童貞ブサメン低身長の狒々猿男がこんな美人の母乳プレイを毎度毎度受け続ける羽目となる。
こういう事を言うのも何だが変な性癖に目覚めそうだった。
そんな赤子を続けていると、鍵鼻髭面の「ガラム」というオッサン、利発な耳長男は「サーク」、俺と母の健診をする慈悲深そうな女性は「アーシュ」と言う名前らしい。
そして、ごく稀に訪れては物資を運んでくれる、ビール腹と団子鼻が特徴な「オマリー」。
彼らの会話を理解していくと異世界だった。最初は欧州かどこかだと思ったが、全く違う世界だ。
文化レベルは所謂中世の世界らしい、魔法という言葉や、魔獣の話も飛び交った。
聞きかじった話を統合すると、俺はどうやら剣と魔法の異世界にある。どの国にも属さない新霊峰フューザーの麓に構える、辺鄙な村の家の一児として生を受けた。
村の名前は「スレイヤー村」
オマリー以外の面々がスレイヤーの姓を名乗っている。
俺の名前は
「レージ・スレイヤー」
俺はこの異世界で第二の人生を歩むことになった。
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