第26話 ムンジェン王国討伐2

 夕刻には一連の攻撃の流れを気にしたジェミョン大臣が

ムンジェン国王に面会を申し入れていた

(これだけの大規模な一連の攻撃只事では無い我が国は持つのか?

前国王を騙し討ちした付けが回って来てるとしか思えない)


ジェミョン)「陛下!

本国が侵略者の為に侵略されたやも知れませぬ」


ムンジェン)「何を申しておる

11時頃攻撃を受けたのではないかと儂にも情報が入っておるぞ

未だ夕刻なのに勝ち負けが分かるはずが無かろう!

たぶん二三日は掛かるだろう

其れからじゃっ!!」


ジェ)「はあ~しかし本国よりの連絡要員のワイバーン隊が

落とされたと聞き急ぎワイバーン隊を本国に送ったのですが

未だ戻っては居りません

それどころかモシアエ、セルヌア、オーレア、ハーレットとも

ワイバーン隊を送りましたが連絡が取れなくなりました

敵の旗印は間違い無くマーベリカ帝国の物です」

(やはり陛下は今回の攻撃を甘く見ている

敵は情報統制して此方に情報が入らない様にしている

此れは俺達騙し討ち国家の終焉かも知れん)


ム)「己マーベリカの奴め

そうじゃ我に盾突いた罰として

アスタレ山のマーベリカ所縁の捕虜達の処刑を

直ちに執り行え!!」


アスタレ山

それはソヴル市郊外の東約40Kに有るミスリル鉱山で有る

其処には旧マーベリカ帝国有数の鉱山と新たに造られた

犯罪者用の強制労働収容所が有る

標高約八百メートルのなだらかな山では有ったが

今ではすっかりハゲ山に変わり標高も六百メートル程に成っていた

元々が山全体がミスリル鉱で有ったため

露天掘りされ標高が低く成ってしまったのだ


完全に日が落ちた夜の8時頃

アスタレ山の麓の強制収容所に隠蔽魔法で姿を眩ました

峻治達が其処を訪れていた

この施設の所長は初の女性幹部となったパクリ・クネが担当しており

クネは自室で遅い食事を取っていた

大きなテーブルには大量の肉料理が並べられ

クネは大きな椅子に半分寝そべりなが甘辛に処理された

大きな肉の塊を貪り大きく足を開き

自分の股間を美少年達に舐めさせながら出来高表に目を通していた

そして書類と肉をテーブルに戻し静かに目を閉じた

そして右手をだらりと下げ肉汁で汚れた右手を跪いた少年になめさせていた

身体が少し強張り背筋が伸び気を遣る寸前なのが伺われた

しかし突然ポロリと首だけが椅子の上に落ちクネは驚き目を見開いた


ベ)「シュンジ様だけには

この様な卑猥な女の姿は見せたくは無かった」


マ)「全くだ!

将来の嫁取りに悪い影響をあたえる」


シュ)「そっそうか!?

しかし此の女のオークはメチャメチャ臭いな~

オークってこんなにも臭かったけ?」


ベ)「ヘッ!?

そっそうです

此奴は雌のオークなのです

雌のオークは人族の雄を好むと云いますからな

確かに臭過ぎますな~

此奴が特別な個体なのでしょう」


マ)「うんうん

儂もそうだと思う」

(助かった~

如何やらシュンジ様にはこの醜い雌豚がオークに見えてる様だ)


その日は1時間も掛からずに収容所を解放してしまい

マーベリカの元各大臣や重職身内達を全員解放してから

空母に送り込み全員の健康診断後はマーベリカ11世にお任せをした


翌朝になり四都市ともすっかり討伐が完了していたが

捕虜達は目の下が黒くなりゲンナリした姿で臥せっていた

うちの兵士は殆どがミスリルゴーレム達で

24時間休み無しで行動をする

外見からは甲冑を着込んだ兵士にも見えるが

たぶん休む間もなく追い駆けられ続けたのだろ

捕縛されほっとした敵兵士の姿も見受けられる

略初日で王都以外の主要な四大都市は制覇され

後は小さな都市や街のみが残されていたが国境線は全線封鎖され

避難する事も出来ない様な状態になっていた

俺達は直接王都を目指し王都の西門に直接駆け付けると

ボスとアスを見た西門の衛士達は大慌てで槍を構え

50人程と対峙する事になった


衛士)「何もんだ貴様等ーーー!!」


次の瞬間ベリアルが一人で突っ込み全員の槍の先を切り落としていき

瞬時に戦闘不能状態に陥れられ

慌てて門を閉めようとするが

ボスとアスに蹴散らされ

後から来たミスリルゴーレム達に依り全員が捕縛され

門の出入りをしていた商人や冒険者達が余りの出来事に尻餅をつき

驚き係り合いにならぬ様現場の端に避け成り行きを見守っていた


其処に新たなる敵が馬に乗り

兵士達を引き連れ大量にやって来た


勇者)「我々は此の国の勇者パーティーだ

貴様等はマーベリカの残党か!?」


シュ)「まあそうだけど

それよりもその派手な甲冑は恥ずかしくないのか

それとも弱いのを誤魔化すために派手な戦備えなのか?

どっちよ!?」


勇)「何ーーー!!

我らが弱いだと!!

バカも休み休みに云え!!

我等は選ばれし勇者なのだぞ!!」


シュ)「いや~実際にお前達弱過ぎでしょう

馬鹿にしてる訳では無いが

たぶんうちの末端の兵士にすら適わないと思うぞ」


勇)「ほう~ではその末端の兵士達と

我等のパーティーの一対一での勝負を民衆の前でしてみるか?」


シュ)「別に構わんが早く終わらせたいので

手抜きはしないぞ」


勇)「オーッ!!

勿論構わんぞ

先ずはスーリッパ行け!!」


スーリッパ)「我は女神の履物の名を持つスーリッパ

二刀流の女勇者だ

まさか女に負ける様な事は無いよな!?」


シュ)「まあ仕方が無いな~

うちの兵士はハンデを与え剣無しで戦うから」


ス)「剣無しだと

笑わせる

まあ別に構わんがそれを負けた理由にしないでくれよ

では始めるぞ

コイッ!!」


とっ相手が言った瞬間

間を詰められ二本の剣は折られ

腹にパンチを入れられ10m程空中に浮かび

落下して来るとピクリとも動かなくなっており

ベリアルが隷属の首輪を嵌め引きずって端に寄せ

場を広げた


シュ)「おい!

弱い勇者次は誰だ?」


勇)「クックソ生意気な

たまたま勝っただけだろ

次はゲッタ行け!!」


ゲッタ)「我は東洋の魔人の履物と同じ名を持つゲッタだ

我の薙刀で細切れにしてくれん」


シュ)「ハイハイ

お前達講釈ばかりで・・・・・

もしかして結構弱いとかか?」


ゲ)「え~い五月蠅い俺の相手は誰だ!!

サッサとせんか!!」


前にでた次なる兵士に無手で薙刀の刃を切りキザまれ

そして又も腹にパンチを入れられてしまい

身体の大きなゲッタが空中に浮き其の侭地面に落ち動かなくなり

ベリアルに隷属の首輪を嵌められ

端の方に引きずられ場を空けられるのだった


流石に二人続けてだと勇者にも焦りの色が見え始めたが

構わず次なる者を呼んだ

そして出て来たのが魔法使いの女でゾウリスだ


ゾウリス)「次は私だ

私は東洋の第六魔王が履いていた草履と云われる物の名を冠した

名を持つ極大魔法使いだ

お前達全員を消し炭に変えてやる」


シュ)「いやいや

それよりも何故お前達の名前が下履きばかりなんだよ

お前達の名付け親の気が知れんぞ

全くギャグかよ

魔法使いね

まあいい分かったわ

周りに被害が及ばぬ様に結界を張ってやるから

思いっきりやっていいぞ」


やがてゾウリスが対戦の兵士に対し

ファイヤーボールを何発も打ち出すが

兵士は平然と受け止め打ち出された速度よりも速く撃ち返し

自分自身が出したファイヤーボールを真面に喰らい

口から煙がポヨヨ~~と出てその場に倒れしまい呆気ない最後を迎え

又してもベリアルから隷属の首輪を嵌められ

端の方に積まれるのだった


勇)「何やってんだお前達は

次はサンダリーナ行け!!

必ず倒せよ!!」


シュ)「いやいや

もういいから

お前達弱過ぎて戦いにさえ成ってないだろ!

お前と俺の一騎打ちで決着を付けるぞ

来いや口だけ男!」


勇)「云わせて置けばガキの分際で

俺の聖剣の糧となれ!!」


シュ)「もういいから

サッサと前述べの講釈を垂れろ!!」


勇)「俺は勇者ナガグーツだ!」


シュ)「プッ(笑)」


勇)「今笑ったな!!

今確かに俺を笑ったぞ!!」


シュ)「スマンスマン

遂チョットな

許せ!」


勇)「貴様ーーーーー!!

絶対に殺してやるーーーーー!!」


勇者は峻治と間合いを詰め

聖剣を横一閃したが右手の親指と他の指で剣身を摘ままれ

左ての手刀で聖剣は中程から折られ

其の侭顔面にパンチを入れられ意識を刈り取られてしまった

そして又もベリアルから隷属の首輪を嵌められてしまうのだった


ベリアルは残りの勇者パーティー二人に声を掛け

隷属の首輪を自ら嵌め勇者対決は此処に終了したのだが

次に現れたのが赤備えの特別そうな甲冑を身に纏った馬上の騎士団連中だった

「や~や~我こそは王家必中の近衛部隊

無敵将軍バイッぐぶっ・・・・・・・」

話しが終わる前にベリアルから顔面に鉄拳を入れられ

馬から落馬してしまい終了した


べ)「殺されたく無ければ武装解除!!」

とベリアルに怒鳴り付けられ逆らう事も無く赤備えは武装解除に応じた


そして怯える赤備えに案内をさせ王城の正門を潜り

悠々と城内へと入って行くのだった

やはり勇者と無敵将軍達はカリスマ性が有ったのだろう

兵士達は攻撃を仕掛ける事も無く

あっさりと各出入り口を通る事が出来てしまたのだ


シュ)「マーベリカは遅いね」


べ)「もう空母から此方に向かっていると思いますが」


俺達はお喋りをしながら

国王の間を目指すのだった

まあ最後の大切な場面は飽く迄も

マーベリカにやらせる心算だ





=========================


 後書き


修正は後日行いますので

よろしくお願いします<(_ _)>

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