未来に到達するは決してない

「悪魔……ですか。悪魔に悪魔と言われる筋合いはありません」


「僕は神だ。神罰を与える資格がある。勿論、被造物をどう弄ぼうと僕の勝手だ。それに逆らう君は悪魔以外のなんだと言うんだい?」


 


 本当に反吐が出るような発言だ。

 こう言った神格を貶めるような下郎の行いのせいで、神を信じない者も多く、その結果、多くの者が地獄に堕ちた事実がある。

 このように良心の呵責もなく、さも被造物を弄ぶ事が当たり前のように考えるその厚顔無恥には流石のアリシアでも嫌悪した。




「下郎が……高々、この世界を支配している程度で図に乗るな」


「ははは……僕がその程度の神だと思っているのかい?僕は全ての神の頂点に立つ者だ。その辺のゼウスやハーデスみたいな雑魚と一緒にしないでくれよ」


 


 ベビダは右指を鳴らした。

 すると、虚空から突如、13体の怪物が現れた。

 それは蒼白い大怪獣のような出で立ちをしており、糸が切れた人形のように頭を俯かせている。

 だが、そこから出ている魔力の波形には見覚えがあった。




「……なるほど、勇者を素材に使いましたか」


「あはは、流石、イレギュラー。お見通しとは、恐れ入るよ。僕にとっても勇者召喚はイレギュラーだったけど……結果的には良かったかな。こうして、上質な素材が手に入ったしね」


「へー、差し詰め、その魔物を産み出す為に地球に干渉したってところかな?」


「よくわかったね。その通りだ」




 正直、馬鹿にされているとも思えた。

 分からないはずがない。

 あの転移自体はベビダが関与したのは間違いない。

 恐らく、ベビダの地球への干渉を快く思わなかった何者かが勇者の召喚と言う形にエネルギーを還元したのだ。

 だが、その何者かがいなければ、ベビダは恐らく、地球にこの怪物を出現させていた。

 おおよそ、地球に蔓延する魔力を媒介にしつつ、怪物を造り出し召喚するつもりだったのだろう。

 だから、勇者召喚が「イレギュラー」ではあったが、「結果的に良かった」のは勇者を素材に怪物を産み出す事ができた。勇者と言う「良質な素材」が手に入ったと解釈するのはそう難しくない。




「そんな魔物を産み出してあなたは何がしたかったの?」


「別に……ただ、せっかく作ったおもちゃがどの程度の性能があるか、試したかっただけだよ」




 本当にそれが理由らしい。

 戦闘力が如何ほどか、分からないが勇者が6翼とか7翼だった事を考えれば、最低でもその辺の下級神に匹敵する戦闘力はあるはずだ。

 下級神1匹辺りの力なら、地球程度の惑星を単騎で滅ぼす力がある。


 


「遊びにしてはおいたが過ぎるわね……そんな魔物を解き放てば、地球全滅もあり得たんだよ。なんとも思わなかったの?」


「さぁ……僕の管轄外の世界だからね。何をしても知った事じゃないし、恨まれる筋合いは無いよ」


 


 流石のアリシアの呆れてしまう。

 と言うより、あまりに厚顔無恥過ぎて、憤りすら覚える。

 人や世界を滅ぼすような事を平然としておいて、恨まれる筋合いがないとどの神経が言えるのか、本当に話を聴いているだけで気が狂いそうだった。

 少なくとも、この神はただでは、殺さない事だけは心に決めた。




「それで、その魔物とあなたがいれば、わたし達に勝てるとでも思っているの?」


「逆に僕が負けるとでも?僕は最高神だ。何をするにも何を決めるのも生かすも殺すも全て僕が決める。僕ほど完全な存在はない。後は出来の悪い贋作さ。イレギュラーとは言え、僕が負ける可能性なんて皆無だよ」




 本当に高慢に思えた。

 ただの俗物の分際で高尚に神を騙るその無礼さはまさに万死に値する。

 だからこそ、この神の底は見え、言える事がある。




「なんとでもほざきなさい。出来損ないの最高神。あなたにどの道、勝ち目はありません」


「大きな口を叩くね……僕が本気を出せば、今の君なんて瞬殺さ!神の圧倒的な力の前にひれ伏し、懺悔しろ!」


 


 ベビダは右手を天高く上げて、振り下ろした。

 それと同時に13体の魔物が一斉に様々な能力を行使した。

 1体目、消滅の意志を念じる事によって、相手を消し去る能力を起動。

 2体目、エルゴラ以上の時間静止能力を起動。

 3体目、敵の動作や意志の力を全てゼロにする力を起動。(味方が死んだ事も無にする=不死)

 4体目、全ての物理攻撃ベクトルを反射するバリアを起動。

 5体目、アリシアとベビダの間に無限に等しい空間を形成し、どんな攻撃も無限の空間を永遠に遡行するので攻撃が届かないと言うコンセプトの術を起動。

 6体目、言葉で発した願いを現実にする術を起動。

 7体目、理を破壊する光線を発射。(回避する理すら破壊するので回避不能、防御する理すら破壊するので防御不能)

 8体目、仮想空間を造り出し、仮想空間で作り上げた虚実と現実を入れ替える術を起動。

 9体目、同一個体の全てにあらゆる強者の能力を上回る術を付与する。

 10体目、1000京個の能力を全て起動。

 11体目、同一個体の全ての事象を11次元化する術を起動。

 12体目、エルゴラ以上の未来視を介して、都合の良い未来を創造する術を起動。

 13体目、全ての精神攻撃ベクトルを反射するバリアを起動。




 それらの強大な術が一斉に発射された。

 時間が止まり、刹那の隙間すら存在しないような攻勢。

 理不尽な攻撃、理不尽な防御、理不尽な可能性。

 それら全てが静止した世界でアカリとアリシアに牙を剥く。

 目に見える光線も視覚化できない量子の波動も全てが波のように押し寄せる。

 この世界で唯一動けるのは、ベビダとこの13神獣だけ……かに見えた。

 刹那の一閃が奔った。

 止まっているはずの世界で斬撃が奔った。

 13神獣の攻撃を全て、眼前が叩き伏せ、全ての術を破壊し、未来も次元も全て貫通した斬撃が世界を斬り裂いたかと思うと、13神獣の首が飛び、血飛沫を上げながら湖に落ち、その赤い血は湖を赤く染めた。




「ば、馬鹿な……あり得ない」




 非常に小物らしい反応だった。

 大方、あの程度の力がとでも思っていたのだろう。

 神と言うモノの次元を貶めてくれると本当に飽きれた。


 


「まさか、この程度か?」


 


 これにはアカリも呆れていた。


 


「みたいだね。抜かった。この程度の幼稚なお遊びに警戒していたなんて……」


 


 アリシアも呆れた。

 正直、自分を転移させ、一度は自分を殺そうとしたベビダを過大評価し過ぎていた。

 正しく敵を評価できていなかった時点で自分の甘さを悔いた。




「お、お遊びだと……ふざけるな!僕の最強の駒だぞ!こんな簡単に!」




 ベビダは余裕をかましていた、蔑むような顔が剥がれ落ち、醜悪に子供のように泣き叫ぶ。

 本当に質の悪いクソガキだと思った。




「何を驚く。高々……で、しかも、で何が最強の駒か!最強を称するなら、の力でもぶつけろ!」




 神と言うにはあまりに低次元で矮小な発言にアカリですら黙ってはおれず、思わず叱責するようにベビダに怒鳴った。

 高尚のラスボス感を出したところで所詮は、ただの子悪党だ。

 自分よりも弱い弱者を痛ぶるしか能がないただの馬鹿に過ぎず、それ故に中身が薄い。

 アカリの叱責に酷く狼狽えている。




「くそ!舐めるな!」




 ベビダは右手を天の高く上げて、火球を形造る。

 その熱量は太陽の温度に達し、湖が蒸発に大地が融解する。




「ははは!見たか!これが神の……」




 すると、ベビダの頭部に無数の弾丸が着弾した。

 それと共にモザイク顔が歪み、ベビダが仰け反り、呻く。

 太陽が消え、ベビダが半壊したモザイク顔で炯々に睨みながら弾丸が放たれた方角を見る。




「全く……で粋がりやがって……さっきの話聴いてたのかよ……馬鹿かこいつは?」




 そこにはM16A13アサルトライフルを構えたクーガーの姿があった。




「すまん。アリシア、邪魔したか?」


「いいえ、こっちも殺そうとしたから……」


「そうかい。しかし……結構、警戒していたのに、ここまで弱いとはな……」


「あまり、人の事を弱いとか言いたくないけど、それに関しては同意するよ」




 ナチュラルに毒舌を浴びせられるベビダの自尊心は最早、ボロボロだった。

 最高神とも言われ、他の神すら一蹴する力がある自分がまるで赤子の手を捻るかのようにあしらわれている。

 ここで大人しく、命乞いをすれば、彼の命運は少しは変わったかもしれない。

 しかし、高慢で自分以外の全てを見下して来たこの神にはそんな考えはない。




「この!クソカスどもがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」




 ベビダから膨大な魔力が迸る。

 それが異空間を形造り、辺りが真っ赤に染まる。




「この僕を本気にさせた事を後悔させてやる!」




 ベビダは仮想空間を形成した。

 この空間はいわば、ベビダが望むままに全てが叶う世界だ。

 この世界で殺したと言う仮想事実を現実の事実と入れ替える事で現実でも殺害すると言う先程の神獣の上位互換のような能力だ。

 その世界の前でアリシア達は止まっていた。




「はははははははははははははははははははははは!!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」




 顔が半壊した状態でベビダはアリシアに肉迫し、鋭く変形した右腕をアリシアの首にかけた。

 だが、その瞬間に胸に痛みが奔り、肺の息が一気に漏れた。




「くはっ!一体……何が……」


「まさか……ここまでとはね」




 そこにはベビダの胸に剣を突き刺した昇の姿があった。




「き、貴様は……」


「残念だけど、お前の思い通りにはならない」


 


 それと同時に今度は正面から斬撃が奔る。


 


「比翼連撃!」




 アカリが放った剣技がベビダの両腕を斬り落とした。




「馬鹿な……何故……」



 

 動ける筈がない。

 自分が支配しているこの世界で自分の意に反した動きができるはずがない……とベビダは考えていた。



 

「たっぷり、食らえ!」




 昇が剣を抜き、横にズレたと同時にクーガーがM16A13アサルトライフルをフルオートで乱射した。

 30発の弾丸が全て、ベビダの肢体を抉り粉々に吹き飛ばす。




「馬鹿な……」



 

 あり得ない事が起きていた。

 負けるはずがない……未来視や因果律を操作して望む未来すら創造したのだ。




(僕は勝つはずなのだ!勝利に向かうはずなんだ!)




 ここに来る前にアリシア達の未来を創造し、絶対に勝利する条件を全て整えたのだ。

 13神獣を嗾けた時点で勝利しており、彼らの心臓を確実に潰していたはずなのだ。

 だと言うのに……蓋を開ければ、それとは全然、違う未来が幕を開けていた。




「こんな事はあり得ない!あって良いはずがない!フューチャークリエーション!僕が望む未来を形作れ!」




 体が綻びなりながら、ベビダは術を行使した。

 世界が静止した。

 ベビダの肢体が消し飛ぶ未来をアリシアの肢体が消し飛ぶ未来に書き換える。

 それを仮想空間の虚実と現実を入れ替える術に上乗せして、圧倒的な死の宣告を作り上げる。




「終わりだ!」




 術式を起動した瞬間、クーガーから発射された弾丸が静止した世界で反転、アリシアに目掛けて飛翔する。

 だが、その弾丸はまるで何かを恐れるように震え、アリシアの目の前で静止した。




「馬鹿な……動け!動け!」




 何度も念じたが動かない。

 すると、静止した世界でアリシアの口元が動いた。




「無駄よ。これがあなたの限界だもの」




 すると、世界はまるで巻き戻しでも起きたように反転した弾丸が再び、ベビダに向かう。




「ば、馬鹿な……来るな!来るな!」




 だが、無数の弾丸がベビダの肢体を消し飛ばし、モザイクの頭部だけを残した。




「何故だ……未来は完全だったはずだ!」


「あなたが見た未来も確かに可能性としてはあり得た。でも、根本的に間違ってる。何故なら、あなたが行った未来改変も仮想空間を使った虚実反転も全て、




 そう、ベビダが相手を取っているのは過去を変えようと未来を変えようと、世界を書き換えようとそんな低次元な手段で消せるほど低俗な神ではないのだ。

 ベビダは今まで、格上の相手と戦わず、遊戯のようにその力の限りを使って人を虐げてきた。

 故にベビダは戦争も戦いも知らない。力を持っただけのクソガキに過ぎない。

 ベビダの力が通じていたのは、全て格下の相手だったからに過ぎない。

 真の強者は、未来に対して絶対的な主体性があるので未来を改変したところでその未来を更に上書きし、虚実を反転させようと己の強い自我で”認識”し虚実をねじ伏せかつ、仮想空間でも己の行動の全てをその強い自我で”認識”する事で動く事もできる。




「あなたは決して、望んだ未来には行けない。特に”勝利”と言う未来に到達する事は決してない」


「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」




 ベビダは残った頭部を浮遊させて、口の先端から鋭利な舌を伸ばしアリシアに突出させた。

 アリシアはアスカロンを取り出し、その舌を紙一重で躱した。

 アリシアの左頬に僅かに掠ったが、アリシアはそれでもベビダとの間合いを詰めた。

 そして、死にたいのモザイク顔と目線が合った瞬間、剣を振った。

 まるでベビダと言う存在そのものを許さないと言わんばかりに無数の斬撃を放ち、モザイク顔で出来た頭部を粉々に刻んだ。




「あぁっがはっ……」




 残った口元が言葉にはならない呻きを発する。




「死ね」




 だが、アリシアは微かな呻きも許さない。

 アスカロンから放たれた突きで剣を口腔に押し込み、剣の先端から放たれた赤黒い地獄の業火で残った口すらも焼却した。

 こうして、ベビダは消え去り、仮想空間は消えて、溶解した湖の畔に戻った。




「これでわたしの復讐は……完遂しました」




 戦いは終わった。




 ◇◇◇




 ベビダ


 


 後世には、悪魔ベビダとして知られている。

 ”最高神”を僭称し、人間を遊戯の駒のように操った邪悪なる存在。

 他人を貶めて、その不幸を嘲笑う事を史上の喜びとしており、平然と責任転換を行い、厚顔無恥とも言える性格をしていた。

 また、未来を読んだり、未来を創造する力を持っていた事から自分が望む遊戯の世界を構築していた。

 

 かの存在は邪神の中では高位の存在であった事もあり、後世において、その部下と思わしき邪神がこの世界に干渉し、アリシア達に復讐しようと企んだりした事もあった。

 その配下には、ゼウス、ハーデス、ポセイドンと言ったオリュンポス系の神々すら従えており、このうち、ゼウスと呼ばれる神は”キキョウ組”の脱獄に手を貸しており、「人の心の光には無限の可能性がある!その可能性で邪悪なる神を滅ぼせ」とキキョウ組を懐柔、後世に残るほどの最強のテロリストとして君臨する事になった。

 だが、これらの神々は聖女アリシアや女神アカリによって掃討されたと公式の記録に残されている。


 また、後世において”召喚事件”と呼ばれる他の異世界の邪神がこの世界の人間を別の世界に転移させる事件等も発生した。

 幸い、”アリシア十戒”と言うモノを守っていた敬虔な教徒が多かったので大事には至らなかったが後の調査でその邪神達もベビダの配下の神である事が判明しており”神界”と言うモノを造り独自に行動している事が判明、現在、聖女アリシアの分体が各世界に派遣され、問題解決に勤しんでいる。

 そして、邪神による転移が問題となったので後世では邪神の傾向や特徴を教育機関等で克明に語られる事になった。


 

 

 ・神より仏の方が上と騙る奴も大概邪神


 ・天国の事を「昼寝して花冠を造るだけの詰まらない世界でエッチな事ができない」等と悪い吹聴をする奴も大概邪神


 ・酒飲みの神は邪神


 ・高慢な態度を取る奴も邪神


 ・自己中な奴も邪神


 ・ビッチも邪神


 ・アバズレも邪神


 ・金欲が強い奴も邪神(金運を司る神等は絶対に邪神)


 ・賭け事をする奴も邪神


 ・”奇跡”を見せ、神を騙る奴も邪神


 ・聖典に書かれていない事を行うモノも大概邪神


 ・神と称しておきながら、薬草並みの力しか出せない奴も邪神


 ・太陽神は邪神


 ・天国に行くことを勧めず、他の異世界に連れて行こうとする奴も邪神


 ・人の心の光とか人類の可能性を説く神も邪神


 ・異端審問官と言う制度を採用している教会並びにそこの神は邪神


 ・教会の教徒がカルトならそこの神もカルトなので邪神


 ・教会と神の名を傘に着て、人間の法で一切裁けない状態にあるなら、教会も神も邪神。


 ・上手く行かない事は全て世の中の所為等と責任転換する神は邪神


 ・神が神敵と定めて人に戦争をさせるなら、それも邪神


 ・神は全知全能だ!と主張しつつ、神が人になる事はあり得ないと矛盾する事を主張する者やそこの神は邪神


 ・聖典的なモノで神を証せず、”奇跡””悪魔祓い”等に拘って神を証する神は邪神。


 ・人が神になると主張する者も邪神


 ・中二病的な主張をする者も邪神


 ・転生特典を与える神も大概邪神


 ・人類の進化種を謳う者も邪神


 ・神格化的な思想を容認する者も邪神


 ・契約を守らない神も邪神


 ・嘘、偽りを騙る者も邪神


 ・怠惰、堕落を司る神も悪魔=邪神


 ・山の神、川の神、火の神、水の神、国の神、火山の神、木星の神等々……太陽系単位以下の神を僭称する者は邪神(神はそこまで低俗ではない)


 ・多神教を推進する神は邪神(人間で言うところの好色的な浮気と同じ)


 ・力=神と考える者は邪神


 ・腐敗した教会を持つ神は邪神


 ・人の信仰を見下す神も邪神


 ・他人に懺悔を要求するだけで自分は懺悔しない神は邪神


 ・某なろう作品に出て来る女神は大概邪神の特徴に似通っている(某水の女神は典型例)

 

 ・愛を束縛する、排斥する神は邪神


 ・忍耐を否定する神は邪神


 ・節制を否定する神は邪神


 ・寛容を否定する神は邪神


 ・正義に貪欲な神は邪神


 ・教会の歴史で虐殺の歴史が存在する教会の神は邪神


 ・神により”選ばれた者”や”選ばれなかった者”を選定し、それによる”差別”を産み出す神も邪神


 ・肉体的な不老不死に拘る奴は邪神


 ・神を信じていれば、行いが伴わなくても良いと甘言する神は邪神


 ・駄女神は邪神


 ・神の名を借り、聖戦と称して戦争を仕掛ける教会の神は邪神


 ・ポルノグラフィを芸術化させようとする神は邪神


 ・秩序を無視する神は邪神


 ・神の法を守る事を優先させ、人間の法を蔑ろにするように勧める神も邪神


 ・自分が義人であると驕る神も邪神


 ・神の名を借り、偽りの証言をする神も邪神


 ・地獄は無いと偽る神も邪神


 ・世界を変える事に拘る者も邪神


 ・立場や階級で高慢になるように勧める神も邪神


 ・大衆的な数の多さを義として、よく考えないで無条件に決めさせるように誘導する神も邪神


 ・ハーレムを無条件に肯定する神も邪神


 ・他者を貶めるような悪い噂を立てる神は邪神


 ・掟を支配の為の道具として使用する神も邪神


 ・自らの事を預言せず、その事を証拠として本や文献等に書き記さない神は邪神


 ・妄信家は邪神


 ・独善家は邪神


 ・保身家は邪神


 ・神の力で粋がる者も邪神


 ・正しく証明された掟を否定する者も邪神


 ・正しく証明された掟を聴かない者も邪神


 ・証明していないにも関わらず、神を自称する者は邪神


 ・悔い改める事よりも善行を優先するように唆す神も邪神


 ・悔い改めを介さず、高次元や天国に行ける方法があると唆す神も邪神


 ・神が言う事が”絶対”であると主張する場合、その事を証明しないとならないが……その証明を行わず、”絶対”を主張する神は邪神


 ・この世の富に目が眩んだ神は邪神


 ・仮に銀河を支配する存在がいて、その者が神を名乗っても信じてはならない(神はその程度の矮小な存在ではないからである)


 ・太陽神を「強い神」と比喩する神も邪神(太陽は路肩の焼けた石であるので力などない)


 ・正義を立てるのに「良い行い」「善行」「正義の心」「正義の行い」を主張するだけで「悔い改め」が一切ない者は邪神


 ・輪廻転生を主張する神も邪神


 ・「この宗派に属すれば、死ぬのが楽になる」と言う謳い、文句を言う者は邪神


 ・苦行を通して、自分だけが人間から神になり救われると言うコンセプトの宗派を推進する神も邪神(他人を救うと言う慈愛がない為に該当する)


 ・神になる事を世界の支配者になると考える神も邪神


 ・人を「異端」と決めつけ、排斥する神も邪神


 ・カルトを推進する神は邪神


 ・不祥事を起こした教会が崇拝する神は邪神


 ・サタニストを推進する神、悪魔も邪神


 ・他人の持ち物を盗む事を公然と行う宗派の神は邪神


 ・上記の神を擁護する神も邪神




 これらの特徴に1つでも合致する神は等しく邪神であり、決して従ってはならず、殺さねばならないと言うのがこの世界でのルールになりつつあった。





 これらの特徴に1つでも合致する神は等しく邪神であり、決して従ってはならず、殺さねばならないと言うのがこの世界でのルールになりつつあった。

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