6 ビーストフォーム

「…俺は生きているのか…?、ここはいったいどこだ…」

 ネビルは見知らぬ部屋のベッドで目覚めた。体中にあった怪我には丁寧に手当てがしてあり、パジャマに着替えてあった。愛用の拳銃コジロウも通信端末も、持ち物は何もなかった。ホテルの個室のような場所で居心地は良かった。

 部屋のコントロールシステムは切ってあるようで、ただ沈黙だけがそこにあった。ドアには、外からカギがかかっていて、どうにも出られない。窓もなかった。自分は、どうしてここにいるのか、ネビルはベッドに腰掛けて記憶の糸をたどった。砂漠の惑星エスパルにハカイオウを追ってきて、最後にハカイオウが製造されたと言うドラドニアの研究所に訪れたのだった。ハカイオウの捜査はかなり息づまっていた。ハカイオウは闇市場で最後に目撃された後、跡形もなく消えてしまったのだった。ここは以前レスキュー用のロボットを開発するために作られた研究所で、宇宙連邦のロボット工学の最先端の一翼を担う場所として連邦の莫大な資金が注ぎ込まれた場所だ。だが優れた技術が一部軍事転用されて問題となり、現在は閉鎖されていると聞いていた。マリガン事件とハカイオウ事件がここでつながるかもしれない。ネビルは一つも見落とさない覚悟で砂漠でも走れるサンドバイクにまたがって、研究所への道を飛ばして行った。

 観光客でごった返す市場を抜け、無法者や反体制組織が跋扈する屋ミイチバを越えるとそこは砂漠に続く岩山などが広がっている。ネビルは岩山の陰にサンドバイクを隠すと、あたりをうかがいながら、ゆっくりと歩きだした。だが行ってみて驚いた。 荒涼とした砂漠の岩山地帯に作られた研究所には侵入者の影があった。

「こりゃプロのやり方だ。徹底している」

 閉鎖されていたはずのゲートがこじ開けられ、警報装置や監視カメラが切断され、何者かが押し入ったばかりのようであった。部屋によっては書類が散乱し、引き出しがこじ開けられていた。

「こ、これは…!」

 ここがレスキューロボットの開発で脚光を浴びていた頃の中心だった二人の博士、ヴェルヌ博士とペリー博士の写真がかざってあったが、写真の額は傾き、ガラスには銃弾の跡があった。そう、なんと言ってもおどろいたのは明らかについ今しがたまで戦闘が行われていた痕が生々しく残っていたのだ。何が起こっていたのか?

 その時、ネビルの後ろで突然ドアが開き、ハンドガンをセットする音が聞こえた。ネビルは愛用の拳銃コジロウで反射的に背後の敵を撃った。迷彩服を着た男は一度は倒れたが、近づくと、突然立ち上がり襲いかかってきた。

「ばかなっ?!」

 確かに銃弾が命中したはずなのに、どういうことだ。

「ガルルルルル!」

 男が凄い勢いで飛びかかってくる。普通の人間なら、一撃で首の骨を折られていたかもしれない。男は人間とは思えない怪力で体当たりしてきた。だがネビルは素早い身のこなしでぎりぎり交わし、一瞬で拳銃をかまえなおした。だが男は電光石火、拳銃を握った手を振り払い、拳銃をはたき落し、バランスを失ったネビルにのしかかって来た。

「ぬう、動物変化?!ビーストフォームか?」

 垣間見た男の顔には伸びてきた毛の中に豹柄が浮かび上がり牙が突き出ていた。

「ぐあっ!」

 鋭い爪が腕に食い込む。人間離れした怪力に力で歯対抗できない。だがネビルはてこの力で怪物の銃身を崩すと、パンチをぶち込み、ひざげりで牙を振り払った。指からはちがしたたる。足で突き飛ばし、床を転がる、落とした拳銃に手が届いたネビルは弾丸をあと数発ぶち込み脱出した。体のあちこちで動物の爪に引き裂かれたような傷が痛む。自分の遺伝子の中の動物の遺伝子を活性化させることにより、普段から身体能力を高め、いざとなればさらに能力を高めビーストフォームで強力な戦士になると言う秘密結社の戦闘員の話を聞いたことがあった。

「こいつらがなんでここに…?しかもこいつらと戦っていた奴らもいたはずだ」

 研究所のあちこちを探すと、迷彩服のさっきの男とは明らかに違う、忍者のようにまっ黒な別の戦闘員が転がっていた。獣の爪に引き裂かれた跡がある。迷彩服の集団と戦っていたのはこいつらか?!

「おや、なんだこりゃ?」

 迷彩服の獣人と黒ずくめの忍者男の間に何か落ちていた。パソコン用のメモリーカードだろうか?。ネビルはそれをさっと拾うと自分のリュックに入れた。だがその時、外で何かエンジン音が聞こえた。何だろうと思ってすぐに外に出た。

「な、なにっ!」

この第3開拓地区で、最強の軍隊の降下艇が近くの岩山のあたりに降りてくるのが見えた。皇帝親衛隊だ。

皇帝の紋章がデザインされた戦闘スーツやヘルメットが揺れる。ハカイオウが再び皇帝の命を狙って動き出したと言う情報を追って、ここにもやって来たのだ。

「迷彩服の怪物に、黒づくめの忍者、そして今度は最強の軍隊か。こりゃ、命がいくつあっても足りないぜ」

ネビルは岩山伝いに素早く移動を開始した。岩陰のサンドバイクに乗って、一刻も速くここを離れるのだ。だが、岩陰にも皇帝親衛隊のヘルメットが見え隠れする。ネビルは身を隠しながら息を殺して岩から岩へと移動を続け、やっとサンドバイクへ…。

「動くな!我々は皇帝親衛隊だ!」

やられた。サンドバイクのそばで待ち伏せされていた。仕方なく両手を上げて立ち止る。だがネビルは近付いてきた親衛隊の顔に指ワに仕掛けた催涙スプレーを放ち、眼つぶしを仕掛けると一目散に逃げ出した。親衛隊は容赦なく撃ってくる。ネビルはうまくやり過ごし、かわし、時に応戦し、逆に敵の乗って来たサンドバギーを奪い、銃弾を肩に受けながら岩陰を走り出した。途中で敵の手榴弾にやられてサンドバギーがひっくり返ったところまでは覚えていたがそれからあとは記憶が定かではなかった。やがて部屋の外で靴音が聞こえ鍵を開ける音がした。もちろん今のネビルには、拳銃のコジロウもなければ通信端末もない、敵かもしれないが味方かもしれない。どう出る?!ドアが開く。

「目が覚めたようね。お食事を持ってきたんだけど…」

目の前に現れたのは、すらりとした美少女だった。歳の頃は18、9ぐらいか?環境保護官のアウトドア仕様の制服を着た、黒髪のシャープな感じの少女だった。

今は朝なのだろうか、少女はトーストやベーコンエッグ、コーヒーなどを運んできた。ネビルは黙ったまま、近くのテーブルで食事を用意する少女の出方をうかがっていた。

「あなたって強いのね。あなたを連れてきた環境保護官のマークが言ってたわ。あの最強の皇帝親衛隊の兵士たちとたった一人で互角に戦っていたって。サンドバギーがひっくり返された後も一人で戦いながら逃げて、望遠鏡で見ていた私達の監視塔のそばまできて、力尽きて倒れたって聞いたわ。野生動物にかまれたのか、引っかかれたのか出血がひどいので私達の地下基地の医務室にいた私のところに担ぎ込まれたのよ」

「じゃあ、君がけがの手当てをしてくれたのかい??」

「ええ、怪我の手当ての資格も取ったの。環境保護官てね、救助作業やみつりょうしゃのとりしまりもあってね、ケガがたえないのよ。メリッサ・ホナーです。よろしくね」

「ネビル・クレイです。」

ネビルは丁寧にお礼を言って、早速朝食にありついた。どのくらいぶりの食事だろうか、ネビルはがっつり胃袋に流し込んだ。

「とてもうまいよ、ありがとう」

そして、ネビルはすぐに任務に戻らないといけない、何か洋服と背負っていたリュックサック、そして通信端末と銃を渡してくれないかとメリッサに頼んだ。するとメリッサはちょっと困ったような顔をして、何かを持ってきた。

「あなたが着ていた服はズタズタで、地下基地で処分したわ。ちょうどいい服がなくて…これはどうかしら」

環境保護管の男性用レンジャースーツだった。

「うん、これならちょうどいい、しばらく借りることにしよう」

「それと、リュックはあなたが発見された時にはなかったそうよ」

そしてそれからメリッサは、突然深刻な顔をして、とんでもないことを言いだしたのだ。

「あなたがどんな人だかわからない特に聞きだすつもりもないわ。でもあなたは今まで会ったどの人より強い、そんなあなたにどうしても頼みたいことがあるの。願い事をかなえてくれるまでは、通信端末も銃も返せないわ。もちろんここから帰ることもできない…」

「え、どういうことだい?」

するとメリッサはネビルを隣の部屋へと連れ出した。隣の部屋は、多目的ルームと呼ばれている少し広い部屋で大きな窓が一つあった。その窓の向こうには、広大な宇宙と砂漠の惑星エスパルの渦巻く雲やミニチュアのような大地が広がっていた。

「ここはまさか?!」

「そうよ、ここはエスパルの衛星軌道上にある宇宙ステーション。パスワードも通信端末もないあなたには脱出は無理ね」

いったいこの娘は何をしようとしているのだろうか?

「わかった、とりあえず話を聞かせてもらおう」

2人はその宇宙が見える窓の前で向かい合って話し始めた。彼女はある秘密組織の協力を得て、患者であるネビルをこの医療ステーションまで運んだのだと言う。

「あなたがオーケーしてくれれば、すぐに小型宇宙船で私達を目的の場所に運んでくれるわ。あなたも忙しそうだから、すぐにたどりつければいいんだけれど…」

「それで、その目的地ってどこだい?」

するとメリッサは真剣な表情でこう言った。

「4大実力者の一人、グレイシス将軍の治めるエリュテリオンにいるセロニアス老師のもとにです」

「なんとっ!」

ネビルは驚いて、もう一度メリッサの方を見返した。

「…エリュテリオンに行くだけなら簡単だが、内部の人間に会うのはかなり難しい。しかも老師に会うとなれば、まともに言ったら、1年かかっても会えるかどうか?!まさか、君はあの老師に弟子入りするわけでもあるまいに」

「どうしても行かなければならないんです。お願いです。私にも覚悟があります」

「覚悟?!」

するとメリッサは突然立ち上がり、服を脱ぎ始めた。上着を脱ぎ、さっとジーパンを無具と、格闘技で使うしなやかな戦闘スーツが姿を現した。

細身の少女かと思っていたが、その中身は鋼のような筋金入りの筋肉であった。さらに少し長い髪をさっとたばねて、呼吸を整えた。

「私はある人物を倒さなければならない。そいつは普通の方法ではたおせない。どうしてもセレニウス老師のところに行かなければならないのです」

「その相手は誰だ?」

するとメリッサは大きく息を吸い込み、呼吸を整えて言った。

「…そいつは、その男は、暗黒剣法の使い手フリード、仮面の貴公子の異名をとる恐ろしい使い手です」

「魔薬王ベガクロスの軍団にいる暗黒剣法の男か」

「その通りよ。魔薬王ベガクロスがこの惑星での自分の利権を守るために、あの暗黒剣法の術者を呼んだ…。私の反政府組織の仲間も二人死んだわ。そのうち一人は私の兄だった」

メリッサの兄はエスパルでバンドでギターを弾いていた貧しい若者であった。エスパルは政府と癒着した大企業が大きな力を持つ極端な格差社会で、貧しい家庭の子は仕事もなければ、のし上がる道も閉ざされていた。小さいころに両親が離婚し、シングルマザーに育てられた2人だったが、やさしい母親のもとで幸せな子ども時代を送っていた。母は料理が得意で、週末には良くお菓子も焼いてくれた。だがそんな母親もメリッサが中学に上がる前に、突然のガンで急死してしまう。働き過ぎでガンの発見が遅れたためだった。この開拓惑星には父も親族もなく、二人は連邦政府の施設に引き取られ育った。二人とも貧しくてやせっぽちだったが、いつも力を合わせて仲良く暮らしていた。

「お兄ちゃんは、いつもやさしいね」

つらいことがあった日、メリッサがそう言うと5つ年上の兄はこう答えた。

「父さんと母さんが離婚した時、メリッサはまだ小さかったけど、俺は分かったことがあったんだ。父さんは力が強くていつも威張っていたけど、本当は弱い人だった。だからいつもまわりに怒鳴り散らしていた。母さんは本当に強い人だった。だからぼくたちにいつも優しかった。それがわかったんだ。僕は強くなる。もっと強い人になってみんなに優しくするんだって、そう思ったんだ」

やがて兄は働きながら、施設の仲間とバンドを始める。

メリッサは看護師の勉強をしながら、路上ライブを行う兄の協力をしたり、コンサートともなれば、チケットをさばくのに一生懸命だった。去年からはキーボードとバックコーラスも担当し、大ヒットを夢見て、兄と、兄の仲間たちと苦労しながらも頑張っていたのだった。

だが格差社会に大きな矛盾を感じていた兄は、最近、反政府組織の活動に参加するようになり、そのことが2人の生活に大きな変化をもたらすようになったのであった。反政府集会で体制を批判する内容の曲をうたったところ、それが大ヒットの兆しを見せたのだった。メリッサ達のコンサートに若者たちが詰めかけるようになり、一躍注目のバンドとなった。だがその一方、それを危険な兆候として圧力を加えはじめたのは、エスパルの政府と、いくつかの大企業だった。コンサートや集会にあからさまな妨害が始まった。会場から締め出されたり、脅迫文が届いたり、政府側のデモ隊が突っ込んでくることもあった。

しかし兄ケントもメリッサも、反政府組織の支援を受けながらコンサートを貫き通した。

ある日地下組織の部屋で、兄ケントがメリッサに本を見せてくれた。マリア・ハネスという考古学者が古代の遺跡から発見された賢者の言葉をわかりやすく解説した本だった。

「なあに…?キンドラ・マキンドラって?」

「かつて、惑星ルパートに一万2千年前にいたと言う賢者の名前だよ。人間が幸せになる言葉が書いてあるそうだ」

「へえ、それを読めば私達も幸せになれるの?」

「ああ、きっとなれる。すごい本なんだ。でもこのままだと、難しくてみんなにはわからない。だから俺にアイデアがあるんだ」

「え、どういうこと?」

「賢者キンドラ・マキンドラの言葉をわかりやすい歌詞にして、俺達のバンドでやるんだ」

「すっごーい!!そしたらみんなが幸せになれるじゃん」

兄ケントは曲作りに燃え、春のコンサートには発表と言うワクワクする段取りになってきた。だがそのさ中、正体不明の何者かがバンドのメンバーを襲う事件が起きたのだ。

「コンサートの会場周辺でわざと目立つように襲ってくるんです。2人が襲われた時点で警察もやっと動き出し、会場の警備もやっと整備されてきたそんな矢先でした…」

バンドの中心的存在だった兄が襲われたのだ。反政府組織の仲間が目撃していた。地下通路で直接手を下したのは、なんと鉄仮面の男だった。

「鉄仮面?」

「最初はまったく謎の男だった。でも地下組織の監視カメラに若い男が鉄仮面をかぶって変装するところが偶然映っていたんです。その映像ははっきり覚えている。どことなく気弱な若い男が覚悟を決め、思い切って鉄仮面をかぶる。すると突然姿勢から立ちふるまいから、自信に満ちて吹っ切れたように歩きだすんです。そして黒いオーラのようなものが体を包み、画面から消えて行ったんです。そして…それからあの事件が…」

組織がその男の正体を突き止めた。暗黒剣法のフリードと言うのがその男の名前だった。

「反政府運動が盛り上がり、大企業への不買運動なども起き始めたこのタイミングで、シンボル的存在だったバンドのリーダーが襲われ、命を失ったのです」

「でもそれはさすがに連邦警察に任せるべきことだろう」

ンネビルの言葉に、メリッサは大きく首を振った。

「あの日、反政府デモの警備に当たっていた武装した連邦の兵士たちも、警備ロボットも、侵入してきたフリードに手も足も出ず、一撃で戦闘不能にされていたわ。兄は大ヒットのさなか、新しい曲の発表を目の前にして帰らぬ人と鳴ってしまった…」

「…」

「奴らはまたやってくる。相手の精神を食らうと言う暗黒剣法には兵器で武装した軍人でも警備ロボットでも歯が立たない。連邦警察もそれ以来なぜか沈黙してしまった。鉄仮面の男の正体がはっきりしないとかなんとか言って捜査は滞っている。警察も結局は反政府組織のためには積極的には動かない。もう、自分たちで戦うしかない。私も数年前から地下組織で実践的な格闘技を習い始めました。本気で戦うつもりです。でも、勝てる望みはほとんどない。そしたら、エリュテリオンの老師は暗黒剣法を打ち破る方法を知っていると聞いたの。もう、老師にすがるしかない。なんとしても行かなきゃならない」

ネビルはしばらく考えると真剣に言った。

「だが老師は、武術を極めたものにしか合わないと言う。君にその資格があるのか?願いを効くかどうか試してみよう。さあ、私にかかってくるんだ。本気でね」

するとメリッサは、間髪をいれず、突然鋭い月を、変化にとんだ足わざを繰り出してきた。とにかく速い、切れがある、相手の出方を見ながら攻撃を組み立てて行く技の多彩さもある。だがネビルはすべての攻撃を受け止め、かわし、最後にはメリッサを突き飛ばして見せた。窓の外は広大な無音の宇宙、部屋の中には、激しい息遣いが響いた。

「もう1度!」

さっと飛び上がって、連続攻撃を、大技を繰り出すメリッサ。だがネビルはその捨て身の攻撃も見事に川氏、最後には腕の関節をとって、ねじ伏せた。さすがビーストフォームの改造人間を倒した男だ。

「さすがセレニウス老師のところに行こうと言う娘だ。かなりの訓練を積んだ努力は認めよう。だが…、老師のところに行くと言うのなら、まだ数年かかるかもしれない」

だがメリッサは、あきらめる様子はかけらも見せなかった。

「だから、だから、強いあなたに頼んでいるんです。強い者には門を開くと言うのがあそこの流儀だと聞いています。あなたなら私を老師のところに連れて行ってくれるかもしれないと…」

やっと話が見えてきた。だが、実現はかなり難しそうだ。でもメリッサは強い思い出ただネビルを見つめていた。

「わかった。君を説得するのは難しそうだ。エリュテリオンまで行き、話をつけるところまでつき合おう。命を救ってくれた恩もあるしな。でも私にも重要な任務がある。長いはしていられない。通信端末と拳銃は速く返してもらわないとね」

そして二人はメリッサの支援組織の小型宇宙船に乗り、エプシロンを目指して宇宙ステーションを飛び立ったのだった。

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