3 皇帝府襲撃事件
クリフは惑星開拓会社の駐在員になりすまし、新しいIDカードとパスポートを使ってビジネスクラスに乗り込んだ。途中ア空間飛行を入れてやく7時間のフライトだったが、クリフはその間、ⅤRグラスを使って、座席で映画鑑賞を装いながら、ネビルの捜査記録をずっと見ていた。
ハカイオウは今回、どんな事件を起こし、そしてどのようにして逮捕され、そして脱獄したのか…。それには惑星ルパートの歴史から日も解かなくてはならない。
大河と移籍の惑星ルパート…。アドニス恒星系の第4惑星、1万年前まで古代文明が栄えていたらしいが、現在先住民たちは消えて久しく、なぜ、どこに消えたのかもわからない。温暖な気候で古くから開拓が進んでいたが、今から十数年前、惑星開拓の歴史を揺るがす大事件が起きたのだ。
「私はこの移籍の正答なる継承者として、ここに名をマリア・ハネス・メルセフィスと改名し、古代ルパート王朝を復活させます」
そう、大河メラーの畔にある古代遺跡の発掘チームのリーダー、マリア・ハネス博士が突然、王朝復活宣言を行ったのだ。彼女はこの惑星ルパートの文化庁長官で政治的発言力も大きかったため、大きな波紋を投げかけたのだった。
さらに彼女は移籍の中から超能力を強めると言ういくつものクリスタルを発見し、その驚くべき効力に宇宙連邦中が注目することとなる。最初の数年、文化庁長官だった彼女は古代の街並みを復元することに多大な予算と労力を注ぎこんだ。その再現された神殿や王宮、そして大河を行き来する古代船は実に見事な再現でたちまち大評判となった。そしてそれを見ようと多くの観光客が押し寄せ、多大な利益と利権が動きだし、宇宙連邦政府も無視できなくなっていた。そしてなんと数年後、移籍文化と観光のための都市として、大河目ラーの一体が大きな宇宙連邦の地方自治区となり、女王はそこの市長扱いとなって実質的な統治を始めたのである。
だが、遺跡から発見された超能力を高めるクリスタルは最初は発掘品、美術品としての価値しかなかったものだったが、その驚くべき効力から軍事目的に狙われるようになり、テロリストの組織や闇商人などが暗躍するようになる。テロリストの博物館立てこもり事件、そしてついに勃発したクリスタルを狙った強盗爆破事件、クリスタルを展示した博物館とその周辺の建物が爆破され、死者も出る大惨事となった。
観光客も激減し、思いがけない危機に、女王となっていたマリア・ハネス・メルセフィスも悲鳴を上げる異常事態となる。そこに協力を申し出たのが、砂漠の惑星エスパルの財閥の総帥であるジャック・ノースであった。ノースは文化財の保護を名目にして、王朝の防衛大臣となり、独自の警察組織や軍事基地を建設し、いつの間にか王朝の重要なメンバーとなる。そして徹底的に相手を叩き潰すやり方で、治安はどんどん改善していった。
治安が回復した王朝は観光客ももどり、空前の繁栄を迎えるが、そのさなか、マリア・ハネス・メルセフィス女王が原因不明の病に侵され第一線から退く。だが、その期を逃さず、ジャック・ノースは動きだし、女王に代わり、王朝を統治する宣言を行い、女王の体調不良による緊急の市長選挙を経て2代目の市長となった。だが女王に代わる権威づけをするために、古代の歴史に習い、女王の治世を引き継いだ古代の皇帝クオンテクスを名乗ったのだった。歴史をなぞったと言うことで表立って反対はしなかったが、女王は病床で悔し涙にぬれ、復活を堅く誓ったのだと言う。
クオンテクス皇帝は、実質的には移籍を中心とした観光都市の市長であり、女王統治の頃と何ら変わりがないと言って、宇宙連邦をけむに巻いていた。だがその裏で、いほうな薬品の製造や密売、さらに超能力クリスタルの違法取引などを行い、兵器もさらに増大、内外からの批判も少なくなかった。そこに現れたのが当時破壊の使者を名乗っていたハカイオウであった。
「クオンテクスよ、すぐに皇帝の座から降りろ、拒めば、お前をこの世から消し去るために私が駆け付けるであろう。破壊の使者より…」
大胆なメッセージに、皇帝クオンテクスはなぜか異常におびえ、軍の強化、居城カイザーパレスの軍事コンピュータを使ったセキュリティの強化、そして条約無視の軍事用戦闘アンドロイド、ウォーダインαを配備して破壊の使者の襲撃に備えたのだった。
都市国家にまで強化された軍事力と最新のテクノロジー、誰もが破壊の使者の返り打ちを予測していた。だがそいつはとんでもない方法で乗り込んできた。
その日、皇帝直属の第3艦隊の旗艦、宇宙船館ブラックホークの自動運転に異常が起きた。惑星ルパートの本部ピラミッド基地に帰還してきたブラックホークから、原因不明の機会以上との報告が入る。
最初は異常な航路を進み始めた選管に本部は故障の対応をとっていた。だが、第1次警戒線、第二次警戒線を突破してから真相がわかったのだった。
突然全艦のモニターに、漆黒のアンドロイドの顔が写った。後ろには縛り上げられた乗組員と、動かなくなった警備ロボットが転がっていた。
「…私は破壊の使者…。ブラックホークの自動操縦装置は私が乗っ取った。これより、ブラックホークはカイザーパレスの宇宙船発着場に強制着陸を行う。発着場を封鎖して着陸に協力すれば、ブラックホークは無事に地上に着くことができるであろう」
ブラックホークの操縦室にいた艦長に乗組員が詰め寄った。艦長は仕方なく発着場周辺の封鎖と緊急着陸のための用意を指示した。
「操縦室で何をしてももうこのブラックホークはどうにもならない。私の思いのままだ。だが、もしも、私を阻止しようとシステムルームに誰かが入ってきたら、すぐにシステム全体を爆破する。これは脅しではない」
その時にはもう、ブラックホークの飛んでいる場所は市街地も近く、強力な破壊兵器も使えない状態だった。カイザーパレスの前には緊急時のための小型宇宙帝の発着場や船着き場、連絡道路などがあったが、仕方なくすべては封鎖された。だが封鎖されてから一つの事実がわかった。カイザーパレス内にいる人々の逃げ道も封鎖されてしまったのだ。
緊急避難を試みた皇帝も同じだった。予想外の展開に、皇帝クオンテクスはカイザーパレスの隣の塔の上に避難するのがやっとだった。だが驚くべきは破壊の使者だった。滑走路にゆっくり降りてきたブラックホークは、大きくうコースを外れて、宇宙空港とカイザーパレスとの中間地点にある変電設備へと突っ込んできたのだ。
「うわあああああ!」
悲鳴を上げるブラックホークの乗組員たち。ブラックホークは小さなバウンドを繰り返しながら、変電設備のいくつかの建物を破壊しながら進み、そしてやっと止まった時にはとんでもないことになっていたのだ。
「し、しまった!」
変電設備は完全に破壊され、カイザーパレスは停電となり、さらにコンピュータもセキュリティも動作不能となってしまったのだった。情報も交錯した。内部は大混乱に陥る。その機を逃さず、風のように入り込んできたのは破壊の使者だった。反重力エンジンの空飛ぶバイクブラックジェイドにまたがり、ブラックホークの甲板を疾走し、巨岩を飛び越え、グランポリスに駆け上がり、カイザーパレスへと突っ込んできたのだ。彼は鬼神のような強さで警備兵をなぎ倒し、最後には、攻防の末、カイザーパレスの東側にあるパレヌスの螺旋塔の上まで皇帝を追い詰めたのだった。だが、塔の上まで逃げた皇帝の傍らにはあの兵器アンドロイドウォーダインαが待ち構えていた。ウォーダインは通常兵器はもとより、レーザービームや、小型ロケットランチャー、パワーガトリングガンやプラズマキャノンまで装備された、破壊の騎士と呼ばれた強力なアンドロイドだった。だが、破壊の使者は、狭い塔の最上階をうまく生かし、物陰に身を隠しながら、なんと通常の銃弾で戦いを挑んだのだった。
「無駄だ、無駄だ。私にはそんな銃弾は聞かない」
破壊の使者の銃弾をものともせず、じわじわと追い詰めて行くウォーダインα。そして破壊の使者にとどめを刺そうと、必殺のプラズマキャノンにエネルギーを充填し始めた瞬間だった!
「…銃弾が曲がった?!あり得ない!!」
柱の陰から打ったハカイオウの銃弾がコースを変えて、寸分の狂いもなく、プラズマキャノンの砲口に命中した。
プラズマキャノンは暴発!さらにひるんだすきに逆襲の鉄拳がうなりを上げた。
「ウオオオオオ!」
そして、ウォーダインごと皇帝を塔から突き落とし、爆死させたのだった。破壊の使者は、破壊の騎士と呼ばれたウォーダインを倒したことから、われこそが最強の破壊の化身、ハカイオウだと名乗り、あのスーパーバイクブラックジェイドで大河メラーの水面を走って、風のようにカイザーパレスを去って行ったのだった。
だが、わずか1週間後、ハカイオウはエネルギーを使い果たして動けなくなったところを逮捕され、頭部を取り外される解体処分の上、宇宙刑務所に送られていたのだった。
頭部はメモリーの解析をされ、ロボットを操っていた黒幕が誰かなどの捜査に使われることとなった。それですべては蹴りがついたはずであった。だが、しばらくして、皇帝府は、皇帝の再生手術に成功したと言う驚異のニュースを発表、さらにしばらくして、死んだはずの皇帝クオンテクスのメッセージが発表されたのであった。
「わが名はクオンテクス皇帝だ。ゆるぎなきわが皇帝の座を証明するため、私は次の宮中晩さん会の日に、わが民の前に姿を現すであろう…」
一体何がどうなっているのか分からなかった。皇帝は復活してその姿を現すと言う…。だが、そのメッセージが宇宙中に届いた時、あり得ない、ハカイオウの脱獄事件が起きたのだった。
「皇帝クオンテクスよ、お前の復活は決して認めない。今度はお前の全身を粉砕して、今度こそ永遠の死を与えるために私は立ち上がる」
頭部をはずされていたアンドロイドがなぜ脱獄できたのか?だが、刑務所内の別々の部屋に入れられていた頭部とボディは、一緒に消えていたと言う。謎は解決されぬまま、すぐにハカイオウは動きだし、再び皇帝を葬るための用意を始めたのだった。
いったい奴は何者で、なぜ皇帝をつけ狙うのか?すべては謎に包まれていた。だがネビルはその事件の糸口をつきとめ、長い捜査に入っていたようだった。
「そうか、ネビルはあのマリガン事件を追いかけていたか…」
マリガンと言うのは、ロボレスリングの有名なチャンピオンで、実力も人気もかなりのものだった。メタルブルーのボディから打ち出される閃光のようなパンチや必殺技から、ブルーサンダー・マリガンと呼ばれていた。2m以上の長身で、昔のプロレスのチャンピオンをモデルにしたメタルの筋肉と複雑な関節を持ち、ロボットとは思えない高度な関節技や各種スープレックスなどの派手な投げ技も使える、人気ロボレスらーだった。だが、去年の初め、突然失踪してしまったのだ。監視カメラに残されていたマリガンの最後の映像は不思議なものだった。ロボットジムの通路を歩いていたマリガンの前に、体の大きなマリガンとは明らかに違う普通の人間ほどのアンドロイドが立ちふさがった。どくように促すマリガン。だがそのアンドロイドの瞳が青く光った瞬間、マリガンの動きは泊り、やがてそのアンドロイドとともに歩きだし、やがて消息不明になってしまったのだった。あの最強のロボットチャンピオンが誘拐か?とネットをにぎわせたものだった。
だがそれからわずか数週間後、ありえない事件が起こる。皇帝クオンテクスがルパートの遺跡復元の記念式典に出ていた時、突然、あのロボレスラーマリガンが出現、ガードロボを瞬時に葬り、皇帝に襲いかかったのだ。それはあのハカイオウの襲撃の1年半ほど前の出来事だった。巨石で作られた神殿の舞台の上に立つ皇帝クオンテクス、その前に式典の参加者や警備ロボットが並んでいた。
「侵入者だ、皇帝を避難させろ!撃て、打て!」
だが、マリガンは銃弾を跳ね返すように強化改造され、ガードロボやspの銃弾をものともしなかった。瞳はなぜか青く光り、パンチやキックはさらに威力を増し、閃光のような超合金の拳にガードロボットは全く歯が立たなかった。
「ウオオオーン」
だがその時、皇帝のすぐそばにいたあの兵器の塊、ウォーダインαは、まったく動じることもなく迎え撃った
マシンガンやレーザーで最初攻撃してくるウォーダインに、最初マリガンは銃弾を跳ね返しながら近付いて行った。
「そんな攻撃じゃ俺は倒せないぜ」
突進してくるマリガン。だが、ウォーダインは何かのスイッチを押した。
「…そうかな?。」
マリガンの腕に装備されたプラズマキャノンがエネルギー充電を完了した。
「ズババ!」
ウォーダインはプラズマキャノンを使ってマリガンの左腕を吹き飛ばしたのだった。だが驚くことに、マリガンは、そのまま大河メラーに飛び込み、姿を消したのだった。誰がマリガンを使って皇帝を襲ったのか?だがマリガンの行方は分からぬまま数カ月が過ぎた。そしてあの青い目のマリガンは全く予期しないところに現れた。なんと英雄の砦と呼ばれている武道家たちの集まる宇宙コロニー、エリュテリオンに姿を現したのだった。しかも底は対テロリスト用に考案された武道アーマーを着用した武道家たちの訓練場だった。すぐれた対衝撃性能を持つヘルメットやネックカバー、銃弾も跳ね返すプロテクターを身につけた武道家たちが訓練している真っ只中へ奴は飛び込んできた。
そして突きや蹴りだけでなく、棒術や槍、剣や特殊な暗器などを使う格闘家たちに飛びかかっていった。その結果若手の武道家たちを5人ほどパンチやキックで倒したものの、そのあと槍と剣術に苦戦し五分五分の勝負を繰り広げた。
最初は何事かとうかがっていた訓練場の武道マスターも、これはまずいと師範クラスを3人投入し、ねじふせにかかった。するとなぜかマリガンは自らも槍や剣を手に取り、見事に使って応戦したと言う。師範クラス3人でもなかなか押さえきれなかったマリガンに最後に勝負を挑んだのは武道アーマーを使う若手のホープ、ハヤテであった。ハヤテのすばやく鋭い太刀筋をぎりぎりでかわしながら、マリガンは奪った槍や剣で応戦した。試合はもつれるかと思われた。だがそこに異変を聞きつけたエリュテリオンのグレイシス将軍がかけつけ、試合を禁じたため、騒ぎは収まった。そのあとマリガンはまたかき消すように姿を消していたと言う。
いったいなんのためにここに来たのか?ねらいは誰にもわからなかった。そしてマリガン事件の最後の舞台は、大河の惑星ルパートのあの遺跡博物館だった。中に展示された遺物や美術品のほかに例の超能力を強めると言うルパートクリスタルが展示されているとあって、セキュリティも厳重で、ガードロボも最新鋭の強力なものが配置されていた。そのガードロボの名前はダリウスR2ゴリアテ、腕力が数倍になり、ロケット弾を跳ね返すと言う頑丈なボディを持っていた。
だがその日、博物館のゲートの前、ゴリアテの真正面からマリガンは突進してきた。
ゴリアテはお得意のニードルガンを連発するが、マリガンの強化ボディには歯が立たない。そして激突、マリガンの閃光のようなストレートパンチが何発も何発もゴリアテに食い込んで行く。だが、強化された装甲はその猛攻に耐え抜き、重量級の体は投げ技も通じない。逆にゴリアテの怪力で放つ豪快なフックとアッパーはマリガンの勢いを止め、そしてスタンガンアタックはマリガンをふっ飛ばした。そのまま対ロボット用電磁ネットランチャーで抑え込もうとしたが、マリガンはぎりぎりでネットを交わしたのだった。ここまでは互角だったが、その日のマリガンは今までとは違っていた。持っていた超合金ソードを取り出すと、見事な剣さばきでゴリアテの首元を切りつけた。火花を散らし、停止するゴリアテ。マリガンは苦戦を強いられながらも博物館に潜入、大きなルパートクリスタルをひったくって、そのまま逃亡したのであった。マリガン事件はこれで終わりを告げ、それからはマリガンが姿を現すことはなかった。だが、その代わりに現れたのが破壊の死者であり、ハカイオウだったのだ。ネビルの報告が残っていた。
「マリガン事件もそのあとのハカイオウ事件も謎に包まれている。だが、その計画的で、無駄のない手口や逃亡方法を調べていると、どうも裏に着いている黒幕は同じ気がする。目的は皇帝を名乗る男クオンテクスに対する復習だ。謎のアンドロイドは最強のロボレスラーマリガンを手に入れて、皇帝の抹殺を試みた。だが、皇帝に着いていたのは通常兵器をはるかに超える殺戮マシンウォーダインだった。私はこう推理する。いくらボディを強化してもプラズマキャノンを持つウォーダインにはなかなかかなわないと考えた黒幕は、武道アーマーやダリウスR2と戦わせることにより、マリガンを強化したのではなかったか?そして彼はマリガンの戦闘データやルパートクリスタルを使って、最後にハカイオウを生み出したのではなかったか?では現在ハカイオウと呼ばれている謎のアンドロイドは何者か?マリガンではない。マリガンはメタルブルーの大型で、メタル筋肉や複雑な関節を持つ怪力レスラー型だ。だがハカイオウは一回り小さく、スリムで完全なブラックだ。大きく形状も違っていることから、別のロボットを使っていると推測される」
そこでネビルは現在のハカイオウのボディとよく似たロボットを探してある場所に行きついた。それがこのエスパルの荒野にあるレスキューロボットの開発期間、ドラドニア研究所であった。そこで開発されたロボットの中にハカイオウに似たボディのロボットがいたのだ。そして彼は1週間ちょっと前に屋ミイチバから砂漠に向かい、そのまま行方不明になってしまったのであった。ネビルの記録は底ですべて終わった。クリフは映画を観終わったふりをしてⅤRゴーグルをそっとフライトアテンダントに帰した。窓の外には砂の惑星が広がっていた。
クリフが砂の惑星エスパルに到着すると、宇宙空港のロビーで、すぐに捜査局のエージェントが待ち構えていた。
「クリフさんですね、今から30分ほど前、エスパルの静止軌道上にある物流っステーションにドッキングしていた大型輸送船にハカイオウが出現しました。今エスパルの宇宙警察がハカイオウと交戦中と見られています。長旅が終わったところ恐縮ですが、すぐに現場に向かってください」
「なんだって?ハカイオウ?!わかった。急行する」
クリフ・クレードは宇宙警察が操縦する小型高速艇にその足で乗り換えると、大型輸送船が停泊する物流ステーションへと急行した。
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