Warning!
魔王城、二人きりの暗黒会議!
魔王城。薄暗い暗黒会議室に
一人は、純白の
そしてもう一人は――サメ頭の男ッ!
「シャシャシャ……おい、シャコナイトの奴もやられちまったみたいじゃねぇか」
頬まで裂けた口から漏れる笑い声――口内からは太く鋭い牙が覗く! 底知れない漆黒を湛えた黒真珠のような瞳や、背中から生える鋭いヒレ! まるで半魚人を思わせる
「さすが、
「シャシャシャ。まァ大したことじゃねぇよ。俺の能力さえあればな――つーわけだ、今度は俺に行かせてもらうぜ」
「随分と強気ですね。……なにか勝算でも?」
「まァな。実は俺ァ、シャコナイトがあの女とやり合うところを見てたんだよ。最初から、ずっとな」
「ほう……ならば、彼女の弱点でも
「そりゃねェな。あの女、ハッキリ言ってめちゃくちゃヤバイぜ。少なくとも戦闘力という一点にだけ着目すれば、
「……それほどまでに、ですか」
「それほどまでに、だよ。まともにやりあって勝ち目があるのは、アンタと
「なら――」
「まァそう結論を急くな。あくまで、まともに戦ったらの話だぜ」
半魚人の男は、シャッシャッシャッと笑い声をあげる!
「確かに、あの女そのものに弱点らしい弱点はねェ。だが――大層大事なガキを連れているみたいだぜ? シャシャシャ……となれば、ここは俺が適任だろうがよ」
「……なるほど。“神出鬼没”の本領発揮というわけですか」
「そういうことだ。まァ――楽しみに待っててくれや」
半魚人の男はそう言い残して、魔王城の床へと潜航! 音もなく、ただ、背ビレだけ残して姿を消す!
「シャシャシャ……! 魔王十壊衆が第八席、“神出鬼没のケルベロトゥース”! 俺様が出てきたからにゃあ年貢のおサメ時だぜ酒女ァァァァァァァ!!! シャッハハハハハハハ!!」
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