第4話 ホラノとカリン

 舞野と伴野と連絡先を交換してから別れて、洞野と夏鈴は駅に向かっていた。お互いに会話もないまま駅に着く。久しぶりの会話は事務的だった。

「電車…」

 夏鈴がそう呟くと、洞野は時刻表を指さした。夏鈴が確認すると、数分先に電車が来るようだ。

「これに乗る?」

 洞野は頷く。

「じゃあ、ホームに…」

 夏鈴は改札の方へ歩き出したとき、後ろから左袖を引っ張られて右足が宙に浮いた。

「え?」

 思わず夏鈴は振り返ると、洞野が袖を掴んでいた。

「洞野くん…?」

 そう訊ねると、洞野はしばらく考えてから、呟いた。

「もうちょっと、寄り道、しよ」

 夏鈴は嫌だとは言わないし、むしろ少し嬉しかったりしていて、迷わず頷いた。洞野は、安心したような顔をした。

「駅構内の方がいいよね。どこがいいかな」

 と、言っては見たものの、夏鈴自身、駅を使った回数はまだ多くなく、どこに何があるか分かっていなかった。周りの駅構内案内図を探すと、洞野はその様子に気付いた。

 洞野は迷わず夏鈴の腕を掴んで引っ張る。夏鈴は突然だったからびっくりしたものの、素直に洞野について行くことを決めた。

 そして連れていかれたのは、よくあるファストフード店、の隣にある洋菓子店だった。

「あ、恐矢く~ん♡今日も来てくれたのぉ~」

 「え?」。思わず夏鈴は思ってしまった。洋菓子店の店員さんが、洞野の名前を呼んでいた。

「となりの子はだぁ~れぇ~?お友達ぃ~?」

 女々しい男性が楽しそうに洞野に聞いてくる。洞野はそれを真顔のまま首を振って流した。

(慣れてるんだな~)

 そんなことを思っていると、その男性は訊ねてきた。

「なーにーにーすーるーのっ?」

 慌ててショーケースを見ると、沢山の種類のケーキやカップがあった。思い返すと和菓子から洋菓子など、太る原因で怖くなった夏鈴は、自身の考えるカロリーの低そうなプリンを選んだ。

「んー?いいのー?それでぇー?」

「……はい」

「恐矢くんはいつものでいい?」

 洞野は頷くと、男性は笑顔になった。

「分かったぁ♡席で待っててん♡」

 そう言って奥に引っ込むと、洞野は夏鈴を連れて席に座らせた。洞野はその向かいに座る。

「………あの人、知り合い?」

「……知り合いってよりは、親族」

「へえ、そうなんだ」

 親族なのに全然違うと、夏鈴は思った。

「親族さんか、ご両親は?」

「………」

 夏鈴の質問に、洞野は少し黙った。夏鈴は質問しちゃいけない事だったのかと思った。

「……無理だったら、いいよ。ごめんね、聞いちゃって」

「………別に」

 夏鈴は話を変えようとした。

「よく来るんだね。ここのお店」

「恩返し。育ててくれたから」

「………そっか、甘いもの好きなの?」

「好き」

 洞野が素直に返してくれたとき、少し夏鈴は安心した。

「身の上話は、好きじゃないな」

 洞野はそっと呟くと、夏鈴に聞こえていないか心配になった。思わず、夏鈴の様子を窺うと、夏鈴は少し困ったようにしていて、思わず言ってしまう。

「…………ごめん」

 さっき伴野に応援されたのに、関係を悪くするようなことをして、何が好意を持っていると言ったのか。

 少し気まずい雰囲気を打ち消すかの如く、叔父さんは楽しそうにプリンとティラミスとそれぞれの飲み物を机に乗せていく。

「………あれ?」

 夏鈴は思わず呟く。先ほどショーケースで見たプリンと装飾が全然違う。夏鈴が見たのは、シンプルなスタンダードプリンだったのに、目の前にあるのは、ホイップクリームの上にサクランボやきらきら光る小さく丸い粒みたいなチョコレートがちりばめられていた。

「と・く・べ・つ♡」

 男性は口元に人差し指をあてて、小声で言った。夏鈴は苦笑いを浮かべた。

 洞野は、相変わらずの叔父さんの様子に少し安堵して、その反面に夏鈴がそのテンションについていけるのか不安だった。

 叔父さんはショーケース前に人がいるのを確認すると慌てて走って行った。

「……いいのかな」

「いいと思う。あの人、いつもあんな感じ」

「…面白い人だね」

 夏鈴が優しく笑いながら言うと、洞野は何も言わずに目を背けた。

 夏鈴は華美な装飾のされたプリンをスプーンですくって口に入れると、先ほどの安みうとは違う柔らかな食感と、プリンの濃厚さにマッチしたホイップクリームの甘みが口の中に広がって、おいしさに頬が緩む。

 そんな夏鈴の様子を、洞野は無言で眺めていた。それを気付いた夏鈴は、少し疑問を持って、首を傾げた。洞野は慌てて目を背け、ティラミスを口に入れた。甘苦いいつもの味が口に広がった。

「おいしいでしょぉーん」

 急に甘い声が降ってきたので、慌てて夏鈴は見上げると、あの男性がいた。近くのテーブルから椅子を持ってきて、座る。

「はい、おいしいです」

 夏鈴は笑顔で答えると、男性は嬉しそうに頷いた。

「んふ、ほんと恐矢くんは感情を表に出さないんだからぁ。また、おうち行ってもいい?」

 洞野は無言で頷くと、男性は笑顔で頷き返した。

「二人とも家は近いのかなぁ?」

 洞野はまた無言で頷く。

「んふふ、彼女?」

 洞野は無言で頷く。夏鈴は目を丸くし、洞野は慌てて首を振った。

「あー、そうなの?三日で彼女、できたのね!」

 洞野は首が取れる勢いで横に振る。男性は悪戯めかして笑う。洞野はさらに首を振る。夏鈴は、扱いに慣れているのではなく、聞き流していただけだと知った。

 『彼女』という単語に、少し嫌な響きを感じながら、でも少し嬉しい響きを感じていて、夏鈴は疑問を持ちながら、二人の話に耳を傾けた。時々プリンを食べる。

「っていうのは、冗談で!お友達?」

 洞野は頷く。

「そっか、他にもいる?」

 洞野は少し困って夏鈴を見る。夏鈴は少し迷ってから笑うと、洞野は男性に向き直して頷いた。

「そう~。よかったぁ」

 心底ほっとした顔で、男性はそう言った。もしかして、と思った。

 友達がいなかったのは、洞野も同じだったのかもしれなかった。男性のことを「育ててくれた」と言っていたので、恐らく近況をよく見ていたのだろう。そうやって考えると、昔のことを掘り返したくないために、身の上話を避けたんだろうと思った。

 申し訳なくなってきた。どうやって謝ろうか考えていたけど、気付いたら逃げ道のプリンはなくなっていて、更に迷った。

 男性と洞野、ただし洞野は言葉を発さずに、二人の会話をただ聞いていた。できることは、少ない飲み物をストローでゆっくり吸う事しかできなかった。

 ゆっくり聞いていると、やはり会話内容から考えると、深く関わるべきではないことだって、確信した。過去の境遇や、今までのこと、何より見た目と寡黙な性格のせいで、孤独にい続けてしまったこと。今まで夏鈴自身にあったことなんてどうでもよくなるくらいのことだった。

 夏鈴がそっと顔を下に向けたことを、洞野はすぐに気づいて、叔父さんを肘でつつく。叔父さんはそれに気付いたとき、夏鈴の肩を優しく叩いた。

「……ごめんね?」

 顔を上げた夏鈴は若干泣きそうな顔をしていた。申し訳なくなってきた洞野は、何も言えなくなった。叔父さんは洞野の方を見た。

「……ごめん、変な空気にしちゃって。せっかく来てくれたのに」

 叔父さんは相変わらず少し下手くそな笑顔を浮かべた。感情を隠して笑うのは本当に下手くそだって思った。感情が出やすいのを、もう少し似たらよかったと思う。血族なのに、赤の他人みたいだった。

 叔父さんは足早に元に戻ると、また二人の席だけの席になった。

 お互いに会話の内容が出ず、さらに互いのスイーツはいつの間にか無くなっていた。洞野に至っては飲み物すらなくなっていた。

 お互い下を向いたまま時間が過ぎる。

 久しぶりに顔を上げた夏鈴は、校内の高い位置にある窓から差し込む色が夕焼けから青色が混ざっていることに気付く。

「あ、帰ろっか…」

 夏鈴は慌てて提案すると、洞野は無言で頷いて立ち上がった。料金は前払いだったから、男性と会話することはなかった。男性の方を見ると、笑顔で手を振っていた。夏鈴は慌ててお辞儀をした。洞野は普通に通り過ぎた。

 気まずい雰囲気が流れながら駅構内を歩いていく。そして、改札を越えてホームで電車を待った。いつもの時間より遅いせいか人気が少しいなくなったホームは、二人でベンチを座ることができるほどだった。二人で隣同士に座るが、しばらく会話はなかった。

 やっと会話が始まったのは、洞野の謝りだった。

「……………………ごめん」

 今まで聞いたよりさらに小声だったけど、夏鈴はちゃんと聞こえていた。

「……え……?」

「…………試しに会わせてみたから。……やっぱりなんでも喋った」

「………んーん、別にいいよ。洞野くんの親族にああいう人いるんだね」

 夏鈴はくすっと笑った。

「………あまり、いい話なかったでしょ」

「……でも、大丈夫だよ。言いたくないの、仕方ないからね……うん」

 笑顔で笑って見せたのだけど、やっぱり話す内容は簡単に出てこなくて、夏鈴はどうしても言葉に詰まってしまった。

「………あ、のさ」

 喋り方すら忘れそうな雰囲気の中で、夏鈴は絞り出すように話を持ち出す。

「……家って…どこ?」

 洞野は一瞬驚いたような顔を見せる。そして、少し困ったように目を背ける。

「……そっ…か。女川さん、知らないよ…ね」

 目を背けたまましばらく考えた。夏鈴は何も言わずじっと洞野の回答を待った。洞野は時間をかけた。正直、夏鈴の質問にはかなり時間をかけて回答している気がして申し訳なかった。

 夏鈴の方をちゃんと見てできる限り口端を上げる。夏鈴は、申し訳なさそうにしていながらも、ちゃんと笑ってくれる洞野が目に写った。

「………ん」

 それだけだったけど、夏鈴はちゃんと意図が伝わった。思わず笑ってしまった。面白くて笑ったのではなく、普通にうれしかったから。

「ありがとうっ」

 洞野は首が取れそうになるほど夏鈴と反対の方向を向いた。夏鈴はむちうちになっていないか一瞬不安になった。電車が来るまで、洞野は夏鈴の方を見れなかった。

 正直、夏鈴の人柄を自然と好いていた。一目惚れしたのもあるけど、自身の境遇に変な同情をしようとしなかった。そして、自分の見た目をもう怖がることがない事も知っていた。まだ初めて会ってから時間は経っていないのに、どうしようもなかった。

 他人をこんなに好きになるなんて本当になかったから、よくわからない事ばかりだった。ただ熱くなってくる頬だけは理解できた。それを夏鈴には見られたくなかった。

 電車が来てから、夏鈴のことを一度も見ずに洞野はドアに入った。そして、座席に隣同士で座っても、洞野は夏鈴のことを見なかった。

「………」

 流石に何も言わず、こちらを見ない洞野のことで少し疑問を持ち、少し悲しくなった。何かしてはいけないことをしてしまったのだろうかと不安にもなった。

「………大丈夫?」

 そう訊ねても、洞野は何も言わなかった。

「…………何か、悪い事しちゃった…?」

 夏鈴が申し訳なさげに訊ねる。洞野はやっと、黙っていることが夏鈴の迷惑になってしまっているのではないかと気づいて、慌てて向き直す。向き直した視線の先に夏鈴の目があって、さらに慌てる。

「私、知らないうちに……何を、したっけ」

 夏鈴が悩み始めてしまったので、洞野は困ってから慌てて首を振る。

「…な…にも、ないっ……」

 夏鈴はそう聞くと胸に手を当てて撫でおろす。ほっと安心したように見えて、洞野は少し慌てが収まり、夏鈴の安心が伝染した。

「………ふ」

 安心と、さっきの叔父さんの勢いと、次々暴露された過去の境遇の恥ずかしさが、思いっきり混ざり合ってからどこか自然と吹っ飛んで、頬が緩み、喉も緩み、全てが緩みに緩んだ洞野は、座席に体を預けて、天井を見上げて、目を細める。預けた拍子で長い前髪がずれて、夏鈴にとっては初めてちゃんと洞野の目を見れた。

「……ふふ」

 柔らかく笑った洞野の姿に、夏鈴は得も言われぬ感動を抱えた。

(洞野くんが……笑った…!)

 これ以上の幸せがないくらいに、夏鈴が胸を両手で押さえて感動を必死に抑え込む。何度も、洞野は小さく笑う。その笑い声を聞くたび、夏鈴はまた感動をする。

「……………あ」

 洞野はやっと現実に戻ってきた。すぐに何も言わず、体を起こして、前髪をいじる。そして、膝に手を置いて、拳を作る。恥ずかしそうにしていた様子の洞野に、夏鈴は疑問を持った。

「……どうして笑うことに恥じる必要があるの…?」

 首を傾げながら夏鈴が訊ねると、洞野は少し驚いたように夏鈴を見る。どうして驚くのか分からなくて、さらに夏鈴は首を傾げた。

「どうして?」

「………………どうして?」

 夏鈴の質問に、洞野は訊ね返してしまった。分からなかったから。自然と人前で笑ってしまうことに抵抗と恥があった洞野は、その理由を今まで知らなかった。

 今日、本当に異様に内容が濃かった。お互いにそう思った。伴野と舞野の誘いから始まり、洞野が夏鈴に親族を会わせ、そして今は洞野の家の場所を知ろうとしている。

 電車から降り、改札を抜け、駅から出てくると、夏鈴の家と同じ方向に洞野が歩き出す。

「え?」

 夏鈴は思わずびっくりした。洞野が約束を忘れたのかと思っていたが、洞野の様子はそうではなかった。しばらく歩いてから、夏鈴の家まで後5分という所でやっと道が変わった。それでも、変わった道から10分ほどだった。

 古すぎとは言えないが、新築とは言えないアパートだった。

「え、近い…」

「うん。近い」

 淡々と洞野はオウム返しをする。

「じゃあ、ここでお別れかな」

「………あ……足は?」

 洞野は思い出したように訊ねると、夏鈴は笑って答えた。

「あ、忘れてた。もう痛くないよ、大丈夫」

「そう。休日挟むから、来週は平気だね」

「うん、心配してくれてありがとう」

 と、夏鈴はとあることを思い出す。慌てて、鞄の中を探って、小物入れを洞野に差し出した。女子らしい可愛いながらも華美な装飾のないそれは、洞野にとっては少し得体のしれないものだったため、少し警戒した。

「これ…………タクシーの、おつり」

「え?」

「使っちゃった分は、また返すから」

「………いいって」

「んーん、貰ってばっかじゃ悪いし…。借りっぱなしも嫌だし…」

 夏鈴は笑いかけながら洞野に差し出した小物入れをしまわない。洞野は困っている。夏鈴はそのことを知っていながら、でも洞野にされるばかりがあるのは嫌なのもそうだった。

「……………でもいいから」

 洞野は首を振って受け取る姿勢を取らなかった。

「だって…、申し訳ないもん」

 夏鈴は、そうやって言う。正直、少しの同情があった。叔父さんに育てられ、独り暮らしをする場所も夏鈴よりは贅沢なんてなかった。しかも、昨日SHRが終わった後に担任に話をしに行ったのも気付いていた。その時担任に驚かれてはいたけど、バイトの許可を得ようとしていた。許可は必要ではない緩い高校だったが、それを知らなかった洞野が普通に訊ねていた。それを夏鈴は聞いてしまったのだ。さらに今日のように誰かと遊びに行ってお金を使うのはきつい事だったのかもしれない。

 そんな中で渡されていた一万円札は申し訳なく、辛かった。何も返さないわけには行かなかった。

「いいよ、受け取って。残りもちゃんと返すからさ」

 夏鈴は精いっぱいの笑顔で渡そうとする。夏鈴の優しさを無下にすることはできず、やっと手を夏鈴の手元の小物入れに手を伸ばした。

「…………ごめん」

「ごめんって…、もとは洞野くんのお金だよ」

「………うん」

 洞野は頷いた。

「じゃあ、また月曜日にね」

「……………」

 夏鈴が笑顔で手を振ると、洞野は何も言わず、手を振り返しただけだった。

 

 夏鈴は家の扉を開けて入り、明かりをつけて、鞄からスマホを出して、鞄を部屋の机の上に置いてからベットに飛び込んだ。うつぶせの状態でスマホの電源を入れると、いつの間にかラインのグループに誘われていた。どうやら、伴野が作ったらしい。普通に参加すると、舞野と伴野がすでにいた。

『あ!夏鈴!』

『結構遅かったね!今帰ったところ?』

 夏鈴にとってラインを交換しているのは家族だけだったから、友達とラインで会話する方法が分からなくて、返事は簡単なものしか思いつけなかった。

『はい!今帰りました!』

『ってことは、洞野くんも帰ったころかな?』

 よく見ると、洞野もグループに招待していた。

『そういえば、夏鈴にクラス用ライングループ教えてなかったよね。送るね!』

『ありがとうございます!』

 その返事をすると、スマホが震えた。ラインのグループ画面を抜けて、クラス用ライングループに参加するを押すと、色んな挨拶が来て、スマホが震えることを辞めなかった。

『はじめまして!』

『あと何人くらい?』

『やっほー!』

『わーい、あと少しだー!』

『学校で話そうね!』

 どんどん連なる会話内容に少し怖がりながらも、ちょっと嬉しかった。クラスに認められた気がしたからだ。クラス用ライングループに入っている人数は元のクラスの人数より少し少なかった。まだ、参加していない人がいるみたいだった。夏鈴は、入っているクラスメイトを探してみると、色んな名前や名字、あだ名があって覚えきれなかった。

 その中に洞野はいなかった。

 夏鈴は少し疑問には思った。伴野と舞野ならきっと誘っているはずのだけど、どちらのグループにもいないので、少し心配には思った。

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