第466話 松尾家の秘密 ~両サイド~
俺が結崎の下着類を両手に持ち。それを結崎に見せているというなかなかの写真を七和先輩に撮られてから――なんやかんやで2時間経過――もう昼だよ昼。
――――えっ?何が起こったって?その間のことを言えって?
いや――説明は難しいというか。俺あまり知らないんだよな。
というか現状説明している場合でもないと思うんだよな……。
「いやいや、後輩くんがゆえちゃんをいじめるとはー」
「松尾君そういう趣味あったんだー」
「いつまでこのやり取り続くのか――」
「面白いし」
「ゆえたち帰って来ないしね。だから松尾君をいじる」
「そうそう後輩くんいじり最高!」
「……」
現状説明をしておくと。俺はじいちゃんばあちゃんの家の片付け中である。
いや――なかなか派手にというか。ドタバタ走りまわった方々がいたみたいでね。俺はそのあと片付け中だ。
誰とは言わなくてもわかるだろう。
一応もしわからない人のためにヒントを与えておくと。写真を撮った奴と。撮られたお方である。
幸い何かが壊れたとか割れたとかはないが――散らかったため片付け中である。置いてあった本や。空き箱がちょっと散乱したり。現在松尾家に住み着いているお方の荷物というか。まあとにかくなんやかんやと散らかった。室内が荒れたため片付け中の俺である。
そして、そんな俺の両サイドで声をかけてきているのは、すでに数時間前に何が洗面所であったのか理解している長宮さん石見先輩である。
にやにやしながら俺を突っついたり。もたれかかってきたり。ということをずっとしてきている。
一応2人にも何度か説明したのに――である。全く理解しないというか。俺の話を信じてくれない。あれは事故であり。というかタイミングが悪かっただけ。たまたま俺が手に取ったら――結崎が登場。そしてさらにさらに何故か七和先輩が嗅ぎつけて登場からの撮影。そんな流れだったのだが……。
「ってか、松尾君。ゆえどこ行ったの?」
「――さあ?そのうち帰って来るとは思うけど――荷物も全部ここにあるし」
片付けながら長宮さんの質問に一応答える俺。
ちなみに結崎と七和先輩は行方不明である。
はじめは松尾家の室内をドタバタ鬼ごっこをしていたらしいが――結崎が必死だったため。というか。必死だわな。新聞部にあんな写真を握られていたら、なのでね。持ち続けていた俺にも責任が――だとは思うが。あれは仕方ない。だって、マジでいろいろフリーズというのか。考えがね。浮かばなかったいうか。下手な行動は即お巡りさん行きの危機だったのでね。
とまあとにかくだ。七和先輩は結崎から逃走するには、室内を逃げていただけでは無理と判断したらしく。そのあと外へ。そしてそれを追いかけて結崎も外へと繰り出していったらしい。
そうそう、六石も何故か一緒に出て行ったとか。それは俺が様子を見に来たときに石見先輩と長宮さんが教えてくれた。
そして一応俺も追いかけた方がいのだろうか?結崎の協力をした方がいいのだろうか?などと思ったが。嵐の?去った後の松尾家室内はなんか散らかっていたので、下手に俺が向こうにこれ以上関わるより。室内の片付けをした方がいいか。ということで片付けを開始したら今の状況となった。
長宮さん石見先輩には数回結崎たちを探しに行って持っても――とか言ったのだが。それは興味がないのか。俺をいじるだけに時間を使っている2人である。
ちなみに片付けに関しては、長宮さんのみ少し手伝ってくれている。
石見先輩?畳にひっくり返ったり。先ほども言ったように俺を突っついたり。乗っかったりと平和だよ。
「ねえねえ後輩くんゆえちゃんの荷物はあるし。こっちはこっちで漁っとく?見とく?」
すると、石見先輩が今度は話しかけてきた――って、ろくなことしか言ってこない。マジでろくなことしか言ってこない先輩だ。
「――石見先輩は再度縛られたいですか?」
「おお、後輩くんがなんかエッチなこと言ってきた」
「社会的に終わらせる方法は結崎が教えてくれたので」
まあ紐を探して――だが。あれはあれで大人しくなる可能性――とか思っていると。
「まあ後輩くんにそんなことはできないよねーうんうん。下手したら牢屋行きー」
「サラッと怖いことを」
「えっ?松尾君牢屋入りたいの?にひひー」
まあ、あれだ。そう簡単に俺は行動を起こせないというか。男子が弱い場所とこの空間はなってしまっている。
なので俺は――まあ聞き流すのが無難かな?
何をしているのか――だよ。いろいろ自由に言われている俺だったとさ。
ちなみに片付けはこの後無事に終わった。
「ってか、後輩くんお腹空いたー」
「……」
そしてそれと同時になんか寝転がりながら言ってくる先輩がいたが――どうしたらいいかね。ちなみに長宮さん――楽しそうであった。
ってか、結崎と新聞部はどこ行ったのかな?マジで帰って来ない。
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