第414話 松尾家の秘密 ~手術?~

 ◆


 俺が病院へと到着してからしばらく。やっとじいちゃんの順番になり。診察室へと入った。

 ちなみにこの時。結崎と長宮さんはさすがに一緒には入れなかっので、病院内のコンビニへと飲み物を買いに行っていた。

 ということで、診察室にじいちゃんの乗った車いすを俺が押して入り。そのあと検査に行くこととかになり。さらに2時間コースの待機があったのだ。ざっくりで良いか。いや、病院ってホント長いね。いや、検査を受けているじいちゃんは激痛?の中いろいろしないといけないから大変。そしてあっという間のことだったかもしれないが。待ってる方はなかなかだったよ。あっ、じいちゃんのお世話をしていたばあちゃんは――そこまでかな?各所で悲鳴?うめき声?のじいちゃんにぴしっとするように――って、ばあちゃん。じいちゃん身体痛めてますなのだが。まあ何とか終わったからよしとして。


 とにかくだ。初めの診察のちにじいちゃんは検査をして来いということになり。そしてじいちゃんは検査。

 そしてそして、再度診察の順番待ち。この時の時間もかなり長かったので、俺は一度、結崎と長宮さんの元へと行き。状況説明をしてきた。

 あと、予想より時間がかなりかかっているので、2人には帰ってもらった方が――とか思っていたのだが。

 俺がじいちゃんばあちゃんとともに病院内を回っている間。2人はコンビニで飲み物を買って、バスの待合室のところに移動し。2人で雑談?でいいか。とりあえず話していたらしく。俺が2人を見つけて声をかけると。2人には待っていた疲れというのはなく――むしろなんか結崎が照れている?恥ずかしがっているというか――あれだ。長宮さんがニヤニヤしていたので、いじっていたのだろう。

 とにかくだ。2人は2人で楽しい?時間だったらしい。ということで、俺がじいちゃんとともに待っている時間の流れより。こちらの方が時間が早く流れていたというか。あっという間に俺が来た?そんな感じにも2人の反応は見えた。

 そして、2人は帰るという選択肢はなかったようで――。


「ちょっと様子見に行こうか」


 俺が2人のところに行って状況説明をした後、長宮さんがそんなことを言いまして――結果3人で、じいちゃんばあちゃんのところに戻ることになったのだった。

 そしてだ。どうやら俺が2人のところに言っている間に、じいちゃんの順番が来たらしく。待合にはじいちゃんばあちゃんの姿がなく――どうしようか。などと俺が思っていると。


「あっ、守や。こっちこっち」


 診察室からばあちゃんが出てきて――って、こちらを手招きしていたので俺が向かうと――って、何故か結崎と長宮さんも付いてきたが。いいか。いいのか?だったが。特に何か言われるようなことはなかったので、そのまま診察室に入場――いや、家族全員で来たというか。親戚集めてきたというか。じいちゃんばあちゃんに付き添う同年代の男女3人がぞろぞろ来たというか。とにかくなんか目立つような状況だったが。俺たち3人は診察室に入った。


 でだ。


「じいちゃんどうだったの?」


 ばあちゃんのところに行き声をかける。ってもしかして今から説明か何かか?とか俺が思っていると。


「さっき呼ばれてね。それで」

「うん?それで?」


 診察室に戻りつつ。ばあちゃんが話出して――。


「守や。じいさん手術だって」

「……わっと?」


 ◆


 こんな状況となった。


「えっ?じいちゃん手術?」


 まさかの話に俺が驚きつつ再度確認すると。


「手術?」

「そんなに悪かったの?」


 俺の後ろに付いてきていた結崎、長宮さんも驚いた様子でばあちゃんに聞いてきた。

 

「いやー、折れとったわ」


 すると、俺たちの確認に答えたのは本人。じいちゃんだった。

 声の方を見ると、診察室のベッドに横になっていた。どうやらあの姿勢は楽なのか。いつも通りの感じで話している。

 ってか――折れてた?


 何が起こって手術なんかになった?などと俺が思いつつじいちゃんを見ていると。そこから再度?なのか説明があり。ざっくり言えば、じいちゃんの腰?の痛みは骨が折れていたから。

 いろいろと頑張りすぎた結果――らしい。

 ちなみに今のじいちゃんは楽な姿勢でいるから何ともなさそうだが――ばあちゃん曰く。あの姿勢に移動させるときはそれはそれは看護師さんや先生を複数人使ったとか――いや、これはもしかして大事では?


 あと、先生曰く。しっかりと折れていたらしく。少しでも自分で動けていたのが奇跡だったとか。まあじいちゃんもずっと山の生活でそこそこ身体は強いはずなのでね。

 その後じいちゃんはとりあえず家に帰ることには――ならず。

 どうやらこのまま入院らしい。俺たちは説明のため診察室近くの面談室?なのかちょっと名前はわからないが。とりあえず空き部屋へと案内されて入院に向けての説明。そして家からそこそこ離れているこの病院にばあちゃんが通うのは――などなどと少し今後どうしようか――?ということになりかけたのだが。


 ここで発言をしたのは――長宮さんだった。ってか、普通に結崎と長宮さんもこの面談室?みたいなところに付いてきていて、看護師さんたちも特に不思議に思っていなかったというね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る