第87話 another story ~お隣さんの話2~
――転校後。
私は意外と早く、今まで通りに戻っていた。
私が体調を崩して、少しして転校。それからすぐには新しい学校へは行けなかったが。環境が変わったからか、少し休んで、夏休み直前には、新しい学校にちょっとだけ行けたので、1回行けた。ということもあり私の気分は少し楽になった。
さらにすぐに夏休みとなったことで、リフレッシュする期間もたくさんあったから。夏休み明けからは今まで通りに学校に行けたのだと思う。
あとリフレッシュ中というか。気分が下がっている時に、暇つぶし。気分転換からだけど、絵を描いていたら。なんかこれがめっちゃ楽しくて。
今までは身体を動かしたり。みんなで何か。が好きだったけど。1人で何かするのも楽しいと知った私。
あと、本だね。物語とか、今まではあまり本もだったんだけど。
初めてちゃんと1冊本を読んでみたら――時間があっという間。
そして感動って言うのか。キュンキュン?うん。あれはなんて言うんだろう。すごくすごく気持ちい感じというか、うん。何か私は新しい楽しみを見つけたのだった。
夏休み明けからの新しい学校生活は楽しかった。
転校生ということもあってか、しばらくは囲まれる日々だったし。
夏休み前も少しは囲まれたりだったけど。まあバタバタというか。夏休み前のなんかそわそわというか。いろいろな空気があったからか。そこまで囲まれるということはなかった。時間も短かったから。新学期からよろしく、みたいな感じだったしね。
そうそうその頃から私は髪を伸ばし出して、そしたらだよね。急に回りの接し方が変わってきた。ってか、なんだろう。女の子に見られてきた?って言うのか。小さくて可愛い転校生というの印象が私に付いたらしく。
――うん。この身体の馬鹿野郎!だよ。小さくては、いらないよ!誰も聞いてくれなかったけど。髪は伸びたけど、あとまったく成長しないよ。同級生はみんな可愛く――膨らんだりしてるのに。私の身体なんなの?小さいし。ぺったんこだし。ちょっとの膨らみすらないんですけどー。ホントちょっとも無いんですけどー。本当に男だったわけ?また引きこもるよ?うん。馬鹿野郎ー!
こんなんだから可愛い生き物扱いされることになったんだよ!まあ……ちょっと良かったけど。って、私はセクシーになりたいのにー!
心の中ではそのうち……そのうちとか思っていたんだけどね。
現実は残酷だった。結局私の願いは――叶わないまま高校2年生になっちゃったんだけどね。
全く成長してない。うん。ちょっと身長は伸びた気がするけどー。
はぁ……だよ。
あっ。でも私は今楽しいよ?
高校はいろいろと自由な高校に入ったから。
だから学校でも放課後。休日も自分がやりたいことめっやってるからね。
――そうそう、今年から私初めて図書委員してるんだよね。完全に幽霊部員みたいな感じなんだけどね。他の人ごめんなさい。でも集まりは行くから許して。
いや、だって放課後は遊びたいし。昼休みはおしゃべりしたいし。あっ、でも図書室にあるポップとか描いてみたかったから。頼まれないかなぁー。って感じで今のところ入ってるんだよ。
それに今も本は読むからね。うん。ちょっとだけど図書委員ってのもいいかなー。って。そんな気持ちで幽霊部員――部員じゃないか?幽霊役員?まあなんでもいいかー。
でも、さすがに、入ってしばらくは呼ばれなかったね。委員会。集まりの日以外行ったことないんだよねー。だから、忘れられちゃった?とか思っていたら、それは夏休みだった。
ついに私は図書の先生から呼ばれたのだった。
ってか。夏休みに登校——ってのはあったけどね。でもこの時か「暑い。呼んで欲しかったけど。なんで夏休みー。でも気になるし。ちょっとやってみたかったことだから――頑張る。って他は誰が居るんだろう?」みたいな感じで図書室に行ったら。あの子と知り合ったんだよね。なかなかいい子見つけたんだよ。うん。私ああいう子好きだよ。とか思ってちょっかい出していたら――その後!なんだよね。
まあこれは――もう少し先のお話。私がびっくりするまで――あと少し。
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