第31話 松尾守の休日7

「……結崎……結崎」 


 俺はもたれてきた結崎を起こす。


「ふぇ……?あっ。ごめん」


 まだ寝てすぐだったのか。声をかけると結崎はすぐに起きた。というか……わたわたしていた。恥ずかしがっている?


「ごめん。話してる時に私寝た?」

「いや、普通に夢の中に入っていったのかと」

「ごめん。なんか今日は電車の揺れが気持ちよくて」

「それだけ疲れているのかと。ほら。もう公民館前」

「えっ?あっホントだ」


 ちょうどその時電車にブレーキがかかり。車窓の外が明るくなった。俺と結崎を乗せた電車は公民館前へと到着した。

 公民館前で俺たちが降りると入れ替わりで4人ほど電車に乗り込む人が居た。駅の改札を抜けると俺と結崎は傘を差し歩き出す。


「明日も雨かなー?」

「そういえば天気予報とか全く見てないな。どうなんだろう……」

「まあ明日は雨でもいいんだけどねー」

「……その言い方は明後日は何かあると?お忙しいことで」

「あっ。うん。連休だからね。遊ぼうって誘いがあって」

「まあ無理しないように。今日アホほど動いてるから」


 普通なら明日は筋肉痛で動けないだろう。


「大丈夫大丈夫。明日は1日ダラダラ寝るからさ」

「だろうな。俺も寝てる気がする。っか連休もうグダグダな気がする」

「……松尾君は連休の残りは?」

「うん?まあ――何もないからな。今言ったように部屋で――かな。まあいつも通りだよ」

「そうなんだ」


 結崎と話しながら歩いているともう何度か来たことのある結崎の家へと到着した。ホント俺最近ここにはよく来るな。来過ぎなくらいだよ。


「じゃ、今日はありがとう」

「いえいえ、なんかこっちは美味しいご飯ばかりもらっちゃって……」

「でもホント助かったよ。じいちゃんも喜んでいたし」

「ならよかったかな。あっ、傘ありがとう」


 結崎から傘を受け取り『じゃ、また』と、俺は結崎と別れてまた駅の方へと歩き出す。


「おやすみー」


 後ろからそんな声がしたので一度振り向き挨拶をして俺はまた雨の中を進む。

 そして公民館前駅へと戻ってくると――ちょうどいい感じに電車がやってきたので俺はそのまま電車に乗る。当たり前だが空っぽの電車だった。公民館前駅までは8人くらい乗っていたみたいだったんだがな。


 そしてシートに座った俺はふと『そういえば今日はたまたまか楚原さんと会わなかったな。って休みかもしれないか。毎日ということはないからな』とか思ったりしていた。


 そんなこんなでとくに電車に乗ってからは何もなく。しいて言うならちょっと雨が強くなったくらいか。そして田園駅到着後はもう暗くなりわかりにくくなったが。掃除をして綺麗になった道路を歩いて……家へと戻って来た。いい食後の運動だったな。


 その後は部屋でのんびりというか。爆睡だな。すぐ寝たよ。ホント。記憶曖昧だし。そして翌日もダラダラと過ごして、連休なんてあっという間。特に何もしていなくても時間は過ぎていく。とそれから数日は思いつつ生活していたのだが。


 ◆


 連休最終日。予定より早く俺の平和は終わった。理由は1本の電話からだった。


 ちなみに現在の時間は午前11を過ぎたところだったと思う。多分それくらい。

 俺は起きてから特に今日もすることがないため。部屋の掃除……とか思っていたが。やる気が出なかったため。ってか休みはのんびりするべきだよな。とか思い。再度寝ころんだ時に俺のスマホが鳴った。


 ♪♪~


「……結崎から――?もしもし」


 スマホを手に取り確認してみると結崎からの電話だった。俺はちょっと背伸びをしつつ起き上がり電話に出た。のだが……電話口から聞こえてきた声は結崎ではなかった。


「やっほー」

「……誰?」


 電話口から聞こえてきた声は明るい元気な声。

 でも――聞いたことはある。結崎以外で俺がわかる声と言えば――蓮花寺さんだが。蓮花寺さんの声ではないので――誰?


 って、待て待て蓮花寺さんを抜いたら俺を知っている人が居ないような気がするんだが。って、そもそもなんで結崎のスマホから結崎以外の人の声が聞こえてきているのか?誰か説明してくれないかな?人質になってる?ということはないだろうし。


「あー、そっかー。ちゃんと話すのってもしかして初めて?あれー。どこかで……なかったっけ?えっと、松尾君?」

「……」


 どうしましょうかね。全然誰かわからないんだが――声からして女子ということはわかっているんだが。結崎とかクラスの奴全員と接点ありそうだからな――そもそもがもっと広範囲での知り合いも――。


「もしもーし。聞こえてる!?」


 相手側がこちらが反応しないからだろう。再度話しかけてきた。


「あ、いや、聞こえてるんだが……誰?」


 俺はそれしか答えられなかった。すると――。


「—―ちょ、奈都なつ。なんで私のスマホ。って、誰かと話してる?」


 今度は結崎の声がちょっと小さいが聞こえてきた。えっと……なつ?ナツ……?

あー、奈都。長宮さんか。


「もしかして、長宮さん?」

「あー、ゆえの声が聞こえたかー。残念。いつわかるかなー。って思ったんだけど。ってことで。いろいろ聞きたいからさー。今から来れない?」

「はい?」


 会話成り立ってないよね?唐突になんか言ってきたよ。


「ちょ、奈都だから誰と話してるの?って私のスマホ。返して」

「ふふふー。誰だろうねー」

「ちょっとホント返してよ」


 電話の向こうはなんか揉めているみたいだが。多分長宮さんが逃げている感じ。バタバタが伝わって来たのでね。とか思っていると。


「12時に大学前にあるカフェでー。ガラス張りのところねー」

「えっ――どこ?」

「まあまあわからなかったらここに電話ちょうだーい」


 ――プチ。


 そこで会話終了。

 って、なんで俺……長宮さんに呼び出しを食らったんだろうか。なんかやらかした?というか結崎は多分理解していないというか。長宮さんが誰と話していたのかで。今頃騒いでいるだろう。って、発信履歴とかを見たらすぐ相手はわかるか。


「………って行かないとだめなのかなー」


 つぶやきつつ。俺は時計を見る。

 今からパパっと準備をしたら大学前に向かう電車には間に合う。行かないと――なんでね。何が起こるかわからないので。とりあえず俺は活動を開始した。


 まずは、ばあちゃんに出かけることを言って、着替えて。パパっと準備。ダサい。といわれるかもしれないが。俺こだわりとかないんでいつも通りパパっと準備完了。シンプルが良いんだよ。楽だし。ということで準備のできた俺は家を出発した。


 田園駅に到着するとちょうど電車が入ってくるところで、そのまま俺は電車に乗る。そして電車に揺られてしばらく。途中高校前でそこそこの乗車率となり。でも学校が休みだからまだマシみたいだが。それでも俺が座っている近くにも人が立って密っている車内。

 高校前から少しして大学前へと到着すると人がドバー。とでもいうのか。電車から吐き出されていった。

 俺は平和に最後に電車から降りた。いやほんと。この1区間だけすごい人。


 そして俺は改札を抜けて――あれ?どこ行けばいいんだっけ?時間は12時—―15分くらい前。まだ言われた時間ではないが。ガラス張り?カフェ?と俺は周りを見るが。


 わからん。全くわからん。多分行ったことない店だろうし……連絡必要か。


「あっ。居た」


 さてどうするかと思っていると。声が聞こえてきた。


「おお。ホントに来たー」

「って、奈都が勝手に呼んだんでしょ。もう」

「えへへー」


 聞いたことある声が近くでして、その声の方を見てみると。ギャル……って言ったらダメか。お派手な方?うーん。結崎はまあ――よく見るやつというか。学校モードか。この前連休前に来た時はまだちょっと大人しい方というか。ジャージで来たからな。そこまでは、だったんだが。現在は完全に外用というか。お派手である。いや、悪い意味ではなくて普通に似合っている服装というやつだな。余計なことは言わない。


 そしてそのお隣に――長宮さんだな。こちらも。いつも通りというか。私服だからか、学校の時より露出多め。そこそこ気温も上がって来たからね。まあ近寄りがたい。2人とかではないんだが。俺がね。場違い感マックスってわけよ。この2人と一緒に居るのがおかしいと思われるわけよ。どうしたことか。


「……」


 俺がどうやって声をかければいいのかと思っていると結崎が話し出してくれた。


「松尾君ごめん。奈都が勝手に電話して」

「あ、うん。まあ暇だったから――いいけど」

「優しいじゃん。呼んだらすぐ来るって。どっかのドタキャンした男2人とは大違いだねー」


 現状、俺が駅でちょっとキョロキョロしていたら。多分俺がどこに行ったらいいかわからないだろうと。多分結崎が思ったのだろう。結崎と長宮さんが俺を迎えに来てくれたのだが。この後何が起こるのだろうか?


「とりあえず。お昼食べに行こー」


 すると長宮さんがそんなことを言って、俺は付いていくこととなった。ちなみに、俺の隣では小さく『ごめん』という表情をしている結崎が居た。


 そうそう、ちなみになんで俺が呼ばれたかは、まあ本当は在良君。大木君が来るはずだったが。なんか用事が急にできてドタキャン?で、結崎と長宮さんが2人で結局ぶらぶら。そしてお店に入って結崎がちょっと席を外したら。長宮さんがスマホを勝手に操作。そして俺召喚らしい。

 俺召喚されました。


 それからは先ほどまで結崎と長宮さんがいたカフェではなく。別のお店へ。ということになった。ホントいろいろとお店を知っている2人だ。俺なんかは、ほとんど来ないからな。わからん。というかカフェとかほぼ利用しないからな。とりあえず2人に付いてくだけという形になっている。

 主に先頭を進む長宮さんに付いていく結崎。そしてさらにその後ろを無言で付いていく俺何だろうこのグループ。


 そして駅から少し離れているカフェ。普通のお店へと到着。意外だったのはちょっと落ち着いた感じのお店だったことか。確かチェーン店?とか言うのかなんか聞いたことある名前だったが。ちょっと曖昧だったから変には触れず。

 ってかこの2人からして落ち着いたお店。まあ余計なことは言わない方がいいか。って、この前結崎と喫茶店?だったかに行った時もなんか似たようなこと俺思っていたような。


 ◆


「いや、もっとなんていうのか。人がたくさんいて。女子がキャーキャー言いそうなメニューがあるお店を一瞬想像していた」

「松尾君の中で私のキャラ……なんか変だよね」

「結崎が無理をして作っているからだと思いますがね?」


 ◆


 回想終了。そんな会話をした記憶がある。なので触れないでおこう。ってそういえばその時に長宮さんとあの時行ったお店も行ったと結崎が言っていたから。もしかして長宮さんはこういう店の方が好きなのかもしれない。俺がそんなことをお店のところで思っていたからだろう。2人と少し距離が出来ていて。


「松尾君?どうしたの?」

「あ、いや、なんでもない。悪い」


 2人はすでに席へと案内されて、という時に俺が付いてきていないこと結崎が気が付いてくれて声をかけてくれた。そして4人用?くらいのテーブル席へと俺達は案内された。


「でさ!どういう組み合わせ!?」


 座って……10秒かな。メニューを見るより早く長宮さんがそんなことを言いながら俺と結崎を見てきた。


 ちなみに現在俺は1人で座り。正面に結崎と長宮さんが並んで座っている。なので長宮さんは興味津々という顔で俺と結崎を見ている。まあそうなるような予想は少しあった俺だった。


「奈都が勝手に人のスマホいじるから……」

「だってー。ゆえロックのボタン丸見えだったし」

「……変えとこ」


 指紋認証とか結崎の機種にはないのかな?とか俺がちょっと思っている間も前では会話が続く。


「でさ。ちょっと見てみたら。なんか結構よく連絡してるじゃん。下手したら私の次くらいに!いつからいつから?学校では全然話してるところ見たことなか……」


 すると、急に長宮さんが考えだした。


「放課後に1回だけ見たことある?」


 俺は答えはしなかったが。そういえば前に長宮さんたちというか。いつものクラスのメンバーだっけ?が話しているところを結崎を放課後通って――そこで結崎が声をかけられて……とかいうのはあったような。と、俺が思っていると。


「そ、それより――何か頼もうよ」


 結崎がメニューを見つつ言った。


「あっ。ゆえが話を変えてきた。ってそっか。お腹空いたし。頼んどかないとか。私パンケーキ。飲み物は……炭酸飲みたいなー」


 そして結崎がメニューを長宮さんの前に出したため。そこで一度メニューを頼む。ということになったのだが。まあメニューを頼み終えたら続きだ。


「でさでさ。なになにゆえは松尾君とどういう関係?」

「—―その友達?」

「ですね」


 ここで俺は久しぶりに声を出した気がする。


「そういえば最近澪がなんか言ってたな。ゆえがナンパしてたって」

「だからー。もう。澪ー。なんで広めてるの……違うのに」


 何だろう。結崎から変なオーラが一瞬見えた気がするが。こういう話題の時は静かにしていた方がいいかと。俺はまあ。静かに見守ることに。


「で、ナンパ?」

「違うから!まあ――ちょっとね」


 すると結崎が「これどうしよう!?」という感じでこちらを見てきたのだが。いやいや。俺もわからん。


「……まあ席が前後だから。話すことは……あるかと」

「そ、そう。それでちょっと話すようになっただけだから」


 結崎はすぐに俺に合わせてきたのだが……あからさまというか。怪しいさプンプンだな。なのでもちろん長宮さんが納得するわけなく。


「あー、そういえば私がいつも座ってる席。松尾君の席かー」

「—―それは俺知らないんだけど……」


 結崎の方を見ると。


「奈都がいつも占領してる席は松尾君の席です」


 らしいです。そして話は続く。ってか俺の席は休み時間など長宮さんに使われているらしい。別にいいのだがね。


「でも2人が話しているところそんなに私見たことない気がするのになー。でも、さっきちらっと見ちゃったメッセージには。松尾君からもうすぐ駅着くからとかのメッセージあったからなー。怪しい。ゆえもなんか松尾君のメッセージが埋もれないようにちゃんとチェックしてあったし。これは事件ですねー」

「……」


 俺は結崎の方を見ると。ごめんのポーズの結崎だった。長宮さんは――超楽しそう。ってか。そういえばこの前結崎の家に行く前に連絡したな。とか思い出した俺だった。


「それに私が電話したのに松尾君ちゃんと来てくれたしねー。ゆえが困ってると思った?」

「いや……まあさっきも言ったけど暇だったし」

「ってか。ゆえと連絡先交換してるなら私ともしよ」

「——えっ?」


 唐突な提案。ホントこの流れは予想してなかった。


「だってなんか松尾君面白そうだし」

「……うん?」

「ダメー?」

「いや……まあいいけど」


 そんなこんなで、何故か長宮さんとも連絡先を交換することとなった俺だった。なんか地道にクラスの有名人とつながる俺。まあまだ2人か。でも少し前までは全く予想していなかった2人と連絡先交換してるよ。とか思っていたら長宮さんとの連絡先交換終了。今は簡単というか。便利だね。


「これでいつでも松尾君に聞けるっと」

「……教えたのミスな気がしてきた」

「奈都は電話好きだよ」

「……もう少し早く教えてくれよ」


 既に消したいけど、消せないじゃん。


「やっぱりこの2人……仲良いなー」


 長宮さんがつぶやいたときに店員さんが俺達3人が頼んだメニューを持ってきた。

 それからは食べながら長宮さんがいろいろ聞いてきたが。結崎が制止していたというか。必死に話題を変えていたというか。頑張っていた。むしろ……変に頑張っている感じだったから、大丈夫だろうか?

 でもまあ見てる限り2人は楽しそうだった。長宮さんが楽しんでいて。結崎にちょっかいをだしているというか。いつも通りなのだろうか。とか俺は思いつつ見ているだけ。あまり2人の会話には入れなかった。というか変に入ってミスってもなのでね。


 結局お店にしばらく居て、お店を出る前に長宮さんが一度席を外した時に小声で結崎が話しかけてきた。


「松尾君。ホント急にごめん」

「いや、ホント大丈夫だから。予定なかったんだし」

「奈都にはちゃんと言っておくから。勝手に人の使うなって」

「まあもう連絡先交換したから次からは直で来そうだけど――」

「……確かに」


 確実に直で呼びだしだろう。


「ってか。結崎大丈夫か?」

「……えっ?」


 何言ってるの?的な表情をする結崎。


「いや、会ってから何となく思ってたんだけど。すでに疲れてる気がして」

「あっ。大丈夫大丈夫。ちょっと後半連日遊んでて。でそしたらハイテンションの奈都相手だから」

「あー。まあ無理しないように早く帰って休むことをお勧めするよ。学校始まるし」

「だね」


 話していると長宮さんが帰ってきた。


「ねえねえゆえ。次どこ行く?」

「えっ。あー……」


 そう言いながら結崎は俺を見てきた。あれ?俺も巻き込まれる感じ?


「あっ。松尾君も来るよね?ゆえを着せ替えするとかの予定なんだけど」

「私そんなこと聞いてないよ!?」


 勢いよく長宮さんの方を見る結崎。どうやら長宮さんが勝手に話している様子。


「今決めた!松尾君もどう?」

「それは……ご遠慮します」

「えー。じゃ後で着替え中のゆえの写真送ってあげるから」

「やめて!ってそれなら行かないから!」

「わかったわかった。撮らないから。今日のゆえ強いなー」

「もう」

「……」


 この2人仲良いんだよね。良いんだよな?


 結局なんやかんやと俺も誘われたが。2人が話しているところはどうも男の行くところ――ではなかったため。俺はお店を出てすぐに2人とは別れることとなった。


「こうなったら着せ替えしてー。カラオケでゆえの取り調べだねー」

「話すことなんかないよ!?」

「たくさんあるからー」


 元気な長宮さんの声が最後まで聞こえたが。結崎大丈夫だろうか。とか思いつつ。俺は、まあお昼ご飯を食べに出てきただけ。と思いつつ家へと向かうこととした。


 連休最後にこんなことが待っているとは、思っても見なかったが……ちょっと疲れたが。何もないよりは良かったのか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る