第26話 プレゼントを開けたら

 ログインすると、早速頼まれていた招待を送る。


「日本地区で確か名前は、オトシンだったな。よし!」


《プレイヤーネーム『オトシン』に招待を送りました。》

《プレイヤーネーム『オトシン』が招待を受諾しました。》


「はや!まぁ、待ってるとか言ってたし」


 やることもやったから、あとはプレゼントがあったな。貰ったアイテムとスキル確認もしないと。


 _______________


 名前:ハッチ

 種族:ハーフドワーフ

 職業:鍛冶士 上級見習い


 頭:ゴーグル付きヘルメット

 胴:劣化鉄の胸当て

 腕:水綿の手袋

 腰:牛革のズボン

 足:牛革のロングブーツ

 装飾品:木彫りのアルデン人形(破棄・譲渡不可)、収納鞄(中)


 武器:劣化鉄の鉈−、からくり式スリングショット(試作型)


 所持金:3050G


 所持品:【鉄のトンカチ】【鉄のツルハシ】【鉄の手斧】【鉄のインゴット(40)】【鉄の小玉(100)】【銅の小玉(200)】【野営セット】【廃棄物(9)】【火打ち石】【機獣の卵】【黒パン(3)】



 <称号>

『ポーションドリンカー』『初称号獲得者』『フーギンの信頼』『シルバーダンデの慈悲』『大地神グランの加護』『ドワーフ村出身』


 <戦闘スキル>

 『投擲:LV8』『スリング:LV0』

 <魔法スキル>

 『大地魔法:LV1』

 <生産スキル>

『採掘+:LV12』→アーツ:フォーカス

『鍛冶+:LV13』→アーツ:鍛造(叩法こほう

『木工:LV8』『釣り:LV0』

 <強化スキル>

『力:LV8』『器用:LV7』『敏捷:LV2』『魔力:LV0』

 <補助スキル>

『魔力操作:LV0』『糸術:LV4』『鉱物探知:LV9』『耐久:LV10』『自然回復:LV13』

 <耐性スキル>

『臭気耐性:LV8』『熱耐性:LV8』『土耐性:LV0』『打耐性:LV15』

 <言語スキル>

『精霊言語』『機械言語』



 <ON>スキル

『鍛冶+』『力』『自然回復』『打耐性』『熱耐性』『』『』



 スキルポイント:15

 _______________


 色々突っ込むところはあるけれど、1つずつ見ていこう。


 装備関連は、ほぼ全とっかえとなった。

 防具全般は師匠達からの贈り物。

 装飾品の怪しい人形は、木工の弟子達から…なんて物を作ったんだ。

 からくり式スリングショット(試作型)と小玉は、武具工房から。

 野営セットが雑貨屋弟子達の共同。中身は料理キットとテントセットになっております。

 道具類の性能が良くなってるのはなんでだろう?

 後で親方に聞いてみるか。

 機獣の卵は、魔力がうまく使えなくて展開しない。

 こっちも親方に聞いてみよう。


 称号は加護以外効果無しなのでスルー。


 スキルについて、採掘のアーツを覚えて、狙った場所に当てやすくなった。

 一番嬉しかったのは、『叩きます』が『叩法』に変わったこと。これで変なセリフを連呼しなくて済む。運営様ありがとうございます。

 あとは強化と耐性が増えて見やすくなったことかな。

『打耐性』が高い?

 親方に言ってくれ。

 セットスキルが増えたのは、前にアナウンスがあった通り。


 それで、最後のスキルポイント。

 今までスクロールせずに見逃していた。

 これも、後で何が取れるか確認しておこう。


「だいたい見終わったかな?」


 ログインしてから30分。屋根裏から一歩も出ずに確認作業をしていた。

 それも終わり、階段を降りていくと、商品棚が賑やかになっている。


「こんなにあったっけ?」


「みんなが作れるようになったのよ。成人になったんだから、あんたも色々作ってみなさい」


 リリーさんの元気な声で応援されるのも悪く無いね。そういえば、オトシンが来ること言っといた方が良いかな?


「リリーさん。こんど知り合いがこっちに来るんですけど、リリーさんに弟子入りしたいようです」


「来るとは聞いていたけど、弟子入りは知らなかったわ。準備しておかないとね!」


 ニコニコ顔で奥に引っ込むと、ガサゴソと何かを探し始めた。こうなると、時間がかかるので、気にせず工房に向かうことにする。

 人数が増えたせいか、数十秒の短い距離でも、弟子達と挨拶が入るようになった。


「あ、ハッチさんおめでとー」


「成人式面白かったー」


「今日も鍛冶ですか?」


(おっす!)


 会話も増えて賑やかな場所になったな。

 ん?

 何か地面に見えたような。


(おっす)


 茶色の小さなおっさんが手をあげている。


 ほとんど条件反射だった。

 ゆっくりとしゃがみ、素早く掴む。


「おやかたー!変なのいるんですけどー!?」

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