第4話 「新たな寝床と武器づくり!」

鍵を受け取ったこがねたちは空き屋となった家にたどり着き一通り見てまわっていた。


「話で聞いてた割に広くていい家じゃん。えっと聞きづらいんだけどさ?ソルきゅんって家とか持ってる?ご家族さんは?」

「僕ですか?僕の両親はすでに他界しておりまして...家もなく冒険で稼いだお金で宿を借りたり野宿することもしばしばで。」

ソルの話にこがねはマジかと墓穴を掘ったとフリーズすると一人では広すぎるこの家に一緒に住まないかと提案した。


「見ず知らずと言っても間違いじゃない僕ですが...こがねさんは怖くないのですか?

寝首を搔いて金品を盗んだり命を奪うかもしれないのですよ?」

「ん~それはないんじゃない?ソルきゅんは見た目からして優しそうで誰かを裏切るようなひどい人間には見えないしましてや命なんて奪えないっしょ?

それにウチだけじゃまだ知らないことも多いし旅は道ずれって言うし?」

こがねは嘘偽りなくソルに答えるとソルは納得したのか観念したのかこの家に住むことを決定し部屋割りを行いこれからどうするかという大切な話をすることとなった。



「これからの方針としては僕の受けていたクエストの黒トカゲ3頭の討伐ですがそのクエストはこがねさんが武器を作成してから行うとしますね。

で、今から行う重要な武器づくり|作成をしましょうか。」

「お、おす!できるだけわかりやすくお願いします!」

ソルは簡単にクラフトと呼ばれるアイテム作成方法を話すとこうであった。

手順1クラフト用の素材を集め手順2作成者または作成する場所へ移動手順3作成又は作成してもらい終了という簡単な流れであり場合によりガラドが必要になるということで今回は武器づくりということで個人の作成センスと素材により能力や強さが変わるといい内容を理解したこがねを連れソルはツルハシを持ってガライの町近くの採掘場へとやってきた。


「それではこがねさん素材となる鉱石をたくさん...っと、こうやって岩を砕いて探してみてください!レアな鉱石も出てくるかもしれないので頑張って集めましょう!」

「りょ!ウチの武器のためにじゃんじゃん掘っていくよ!アゲぽよ!」

こがねはソルの手本通りにツルハシを振るい岩を砕き採取を始めてから1時間が経過した頃のこと...ソルと同じ場所を採掘していればいずれは限界が出るということでこがねは少し先にある採掘場で掘ると言って移動し採掘を始めた。



「えいっやっさ!どぅやっせい!!案外ウチこういう作業も向いてんじゃん。

にしてもどれも同じ光り方する石ばっかりでソルきゅんの言ってたレアものとかいう異彩を放つ鉱石は本当に出るのか心配になって来たんですけど...ん?」

こがねはふとツルハシを振る動作を止めひと際大きく呼応し光る岩場を見つけそこを目掛けてツルハシをたたき込むとそこから赤黒いレア鉱石が飛び出し手に取りソルの元へと一目散に向かった。


「ソルきゅんソルきゅん!!ウチやったよ見つけた!これが言ってたレア鉱石だよね!」

「ッ!?」

ソルは間違いなくこがねの見つけた鉱石はレアなものであり他のレア鉱石とは比較できないほど強大で底知れない異様な力を感じ取りこれを使い武器を作ればこがねは間違いなく強くなれると断言するとこがねはさっそくクラフトをすると言いソルの手を掴みガライの町にある鍛冶屋へとやってきた。



「では僕はここで待っていますのでこがねさんは僕に気にせず自分の思うスゴイ武器を作ってください!」

「おけマル!ウチだけの武器を作ってくるから少しだけ待ってて!」

こがねは採取した鉱石がたんまりと詰められたバッグを持ち製作部屋へと移動すること30分...中から白い煙とともにふらふらと足がおぼつかないこがねが現れた。



「こがねさん!?だ、大丈夫ですか!?」

「ソルきゅん完成したよ...これがウチの武器...

ドクロの細工が施されたバットのような武器の名を呟いた途端こがねは意識を失いそのまま目の前が真っ暗となった。

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クエぽよッ!~異世界マジ卍録~ 天乃宇宙(アマノソラ) @amanosora

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