第2話

漫画の話を振れば、乗ってきてくれるかな?

なんて思ったんだが甘かった。


俺のこと、一瞬見て

それから直ぐに視線を落としてしまった。


し、シカトされた...!


人間というのは不思議なもので、冷たくされればされるほど、その女が気になってしまう生き物なのかもしれなかった。

この翌日。

俺は手紙を書いた。

ラブレターというやつだ。

朝一、

彼女の下駄箱を開けて、手紙をそっと置いた。

文面は、

「好きになってしまったみたいです。

俺と付き合ってもらえませんか?」


ぽっちゃり同士、仲良くしたかった。

しかし...


放課後、俺の下駄箱に入っていた手紙を読んでみたらこんな文面が返ってきていた。


「私、二次元の男にしか興味ないんです。

申し訳ないんですが、お断りします」


に、二次元...


俺はつまり、平面的な男に負けたということか。俺は立体的過ぎるってことか?

仕方ねえ。

痩せてイケメンになったなら、

俺のことも見てくれるかもしれないなんて、

このとき思った。

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