第1話 ただいま。

大学の4年間を無事に終え卒業し島に帰って来た。大学の4年間は本当にあっという間。だけど色々な事が学べて楽しかったな。

無事に卒業も出来て就職も地元青野島に出来て満足。さてと入社式は明日だから今日は少し荷物を置いたらゆっくりと過ごそう。

ちなみに仕事はこっちの役場。頑張ります。


「お、優希お帰り。」

「ただいま、お父さん。迎えに来てくれてありがとう。」

「大丈夫だよ。早く車に乗りな?家に帰るよ。」

「うん。そういえば優芽は大きくなった?」

「そりゃそうだよ。もう4月から年長。優衣なんて小学生だよ。」

「私が上京した時はまだ赤ちゃんだったのにな。」

「4年も経つんだから当たり前だろ?」

「それもそうね。はぁ〜懐かしい景色。」

「お前向こうに行ってから1回も帰って来なかったもんな。」

「向こうの生活が楽しすぎて。それにバイトもしてたから。」

「明日が入社式だろ?今日は帰ったらゆっくりしなよ?」

「はーい。」


島にある空港まで迎えに来てくれたお父さんの運転で家まで帰ってきた。懐かしい家。さっきの会話でもあったように都内の大学に入学してから1回も帰って来なかったから懐かしくて。

大きな荷物は送っておいたからもう届いたかな。手荷物だけ持って帰ってきたんだ。


「そうだ、昨日お前の荷物が届いてたよ。元々の部屋に置いてるから。」

「ありがとう。」


私が上京してからも部屋を取っておいてくれたんだ。それは有難い。

さてと懐かしい家に入りますか。下の2人は覚えてるかな。


「ただいまぁー。」

「お帰り〜。」

「お帰り。疲れたでしょ。早く中に入りな。」

「ただいま、お母さん。うん!優衣と優芽、大きくなったね。」

「お姉ちゃん?」

「亮兄の上にもまだいたの?」

「優衣も優芽も優希の事、覚えてないか。流石にまだ2歳と1歳だったもんね。」

「流石に覚えてる方が凄いって。」


優衣と優芽は覚えてないみたい。何回か電話で話はしたけどな。これから仲良くしないと。


「そしたら部屋で荷物の整理してくるね。」

「分かった。ご飯出来たら呼ぶから。」

「はーい。」


さてと荷物の整理をして明日の準備までしてしまおう。

ただいま、青野島。ただいま、家族の皆。

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