5話 救出

名前:中村サトシ


Lv.4


性別:男


天職:魔法使い


年齢:12歳


戦闘力:200


魔法戦闘力:290


能力スキル:小賢者、想像者、成長、家事、補助人格、魔法




「戦闘力は低いけど……。」


「魔法戦闘力が強すぎるのじゃ!」


「そんなに凄いのかい?」


「それな、王子様。」


《平均魔法戦闘力は50です。平均戦闘力は300です。》




 何気に12歳。俺の学力は12歳未満って言われたかと思った。


《ははは……。》




 これは<能力見眼>より簡易版になっているのかな?


《はい、その通りです。》




「次は学校ね。来月から始まるわよ。」


「はい、お願いします。」


 行きたくないよ、俺は……。


《強制ですね。》


 うぅ……。




 うん?遠くから声が……。


「何かあったんかのう……。」


「そだね~。」


「行ってみようよ、父さん。」




 近くに行ってみる。すると、一人の少女が見るからに悪党な人に捕まっていた。




「おい国王!他の奴も近づくな!」


「ステータスは、と……」


「ん?ステータスがどうかした?」


「いや、何でもないです。」




 声に出ていたか……。


 ということでステータス確認!




名前:ワル=ダーク


性別:男


Lv.79 精神Lv.1


天職:盗賊


目標職:盗賊


年齢:43歳


攻撃:990


防御:1000


速度:1100


魔力:15


筋力:1110


能力スキル:盗賊<潜伏Lv.100 派生=隠密Lv.34、窃盗Lv.88、恐喝Lv.53、鍵開けLv.98>


称号:盗賊王




 強くない⁉ワル=ダークって、絶対悪い奴だよね⁉




「私が、やってくる。」




 王子様⁉




「いえ、俺がやります。」


「サトシ君。頼んだ。」


「この人はどうしますか?」


「生きたまま捕らえたいね☆」




「<火弾>!」


 ダークはあまりダメージを食らわなかった。


 だが、ダークを少女……今の俺の姿だったら同年代……から引き離す事には成功した。




「<炎弾>!<嵐弾>!<岩弾>!<雷弾>!<水弾>!」


 ダークは、今度はかなりダメージを食らったようで、怯んでいた。残りどれだけ魔法を撃てば良いのか。




《<能力見眼>がLv.6になりました。》




生命力:1200


残り生命力:950


体力:1000


残り体力:1000




そうか。やはりエルは便利だ。




ということで怯んだ隙に攻撃を加える。するとダークは、攻撃に耐えきれず意識を落とした。




「ほう。前衛職と後衛職では後衛職のほうが有利なのか。」


「いやー?大体後衛職は矢の用意速度が間に合わなかったり、魔力が切れたりするのよ?」


 ……なによその俺が常識外みたいな言い方。


《サトシ陛下は大抵常識外です。》


 うぅ……。正論。




 しばらくすると騎士と思われる人が来た。




「よし、ちゃんと来たな。」


「お!ラインハルト団長!」


「はい、日ノ本王国聖騎士団団長位、ラインハルト=キャラメルゼです。」


 強そう。


《かなりの実力者です。》




「噂の平民聖騎士団長ですね。会えて光栄だ。」


「いえ、そんなことは畏れ多く……。」


「そういうのは良いよー☆」


「では、私はここで。」




 というと彼、キャラメリゼさんはダークを回収していった。




「あの、助けていただいてありがとうございます。」


この子……。なんか制服っぽいの着ている。


 その子は一言でいうと、超美少女だった。ピンクの髪に、黄色い目。白い肌は柔らかい。




 俺はその子にある感情を抱いた。一言で言うと―――恋。




「魔法学院の初等部の子?」著作権が問う。




 一瞬フリーズしてしまっていた。




「あ、はい。今日卒業式で。」


「そうなんですか。」


「敬語はいいです。」


「あ、分かった。」


「これ……お礼です。皆さん受け取って下さい。」


「あ、ああ……。」


「皆さんありがとうございます!」


そう言うと一礼して彼女は去っていった。




「学校は来月からじゃから、家に来い。」


 家って、王宮じゃないか?


《その通りです。さっきの子に恋したサトシ陛下?》


むう……。気付かれていたか。流石エル……。


《当然です。》




 あっ!さっきの子に名前を聞くの、忘れていた!


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