4話 神々事情・王国事情

 エルによると、


《神の階級は上から、<神>、<真神>、<邪神>、<魔神>という階級があります。各階級にはまとめ役がおり、神帝王ゼウス、邪神王、魔神王と呼ばれています。そしてまとめ役以外にも神々がおり、<真神>は、1柱~100柱、<邪神>は、1柱~250柱、<魔神>は、1柱~500柱がいます。因みに<邪神>も<魔神>も悪い神とは限りません。》


 うん。良く分からん。


 後、また著作権に心配された。


 そして今。




「王様。本題戻らない?」


「ああ。そうじゃのう。」


「何この俺の立場。」


「ごめん、ごめん。」


「で、魔法使いならば。<東方黄金竜帝王イーストドラゴン>を倒してくれんか?」


「<東方黄金竜帝王イーストドラゴン>……」




 テンプレ展開キター!俺、駆け出しなのだけれども。




「まあ、名前からわかると思うが、東側にいるドラゴンで、かなり長生きらしい。その噂の<東方 黄金竜帝王イーストドラゴン>のせいで領地が拡大できず、たまに東都で暴れている。100名以上の死者も出ている。」


「あ、はい。分かりました。報酬は?」


「120000000マネと、<金剛鋼鉄魔力鋼材オリハルコン>と、<白銀魔力吸収素材ミスリル>でどうだ?」


「十分です。」


「父さん。何やっているのだい(キラキラ―)」


「ああ、あの、」


「この11、12の人誰?」




 うん?12歳?体が縮んでしまった?名探偵コ○ン?




 後、美少年キラキラしてるがウザい。こいつ誰?まあフラグ立てるなら王子様だよな。


《<能力見眼>を使って下さい。》


 エルはちょっと怒っていそうだ。忘れん坊だよな、俺。




 それでは、王子様(らしきキラキラモテ男)君のステータス(チキンな気がする)を拝見(覗き見)しましょう。


 待望の(弱いことに期待している)公開(俺とエルだけ)していこうと(一気に開放するけれども)思います(確定事項)。


 強かったら俺の人生が終わってしまいます。(終わりません)


 さあ、王子様君、ステータスを見せて我に希望を見出したまえ。さあ、ほら、ね⁉




名前:玉子=フォン=ヒノ


性別:男


Lv.78 精神Lv.1


天職:指揮官


目標職:騎士団長


年齢:13歳


攻撃:880


防御:890


速度:740


魔力:60


筋力:900


能力スキル:指揮Lv.28




 何故、俺があった人は皆魔力が少ないのか。


《元々平均的に魔力は少ない人が多いです。》


 なるほど。元々か。一般人のステータスはこうらしい。




Lv.1


攻撃:100


防御:100


速度:100


魔力:50




 うん。魔力は確かに少ない。50か。




 後、レベルとは、人のレベルはその人の成長限界の内の到達度、能力スキルレベルは能力スキルの性能を表している。らしい。エル情報。




「この方、どなた?」




 いや、玉子王子だけど。




「この子は王子の玉子じゃ。」


「王子見習いってことですか?」


「僕は玉子王子という。以後宜しく。」




 自分を王子って呼ぶところとか天然ナルシストだわ。




「歳を教えていただいても?」


「だが断る。」




 うん?王子様って転生者?いつの人だよ!ここ異世界よね⁉何故そのネタを⁉




「玉子王子?卵スープあるけど飲む?」




 ここ、外だよね。




「えーと、卵スープを飲むなら中で話したほうがいいじゃないですかね。」


「おう、そうじゃのう。中行くのじゃ。」


「後、ドラゴン退治するなら学校に行かないとね。」




 義務教育卒業しているのですけど……。




「いえごえn……」


「先ず君、ギルド登録しないとね。」




 来ました、定番のギルド登録。冒険者ギルドとかがあるのだろう。


《あります。ギルドは四つ種類があります。1.冒険者ギルド。ゲームなどでお馴染み。2.商業ギルド。素材の買い取りや売却を行う。3.工業ギルド。工業を発展させたり、生産する人の支援を行う。4.公務ギルド。政治への意見や質問などを言える。》


 予想外に多いな。




 エルと話していたら、冒険者ギルドについていた。近いな。王宮の治安はどうなっているのだろうか。




 冒険者ギルドに入ると皆、


「皇帝様!」と言い出した。




 皇帝様、人気があるんだな。




「この子の、ギルド登録をお願いしたいんだけど、いい?」




 受付の人は物凄く緊張していた。


「は、は、はい!もてぃろんですぅ!」




《冒険者について、軽く説明します。》


 おお頼んだ。


《先ずギルド登録についてです。ギルドに登録すると、商業ギルドでの素材買取額が、一割増になります。ギルド酒場での代金は、一割引きになり、他にも様々な特典を受け取れます。ギルド登録には手数料が必要になり、金額は5000マネになります。あっと、サトシ陛下の世界の日本では円でした。1円=1マネです。さらに冒険者には冒険者ランクがあります。》


 なに⁉階級か⁉


《はい……。ランクは低い順から、G-、G、G+、F-、F、F+、E-、E、E+、D-、D、D+、C-、C、C+、B-、B、B-、A-、A、A+、S-、S、S+があります。》




「ということで、冒険者についての説明は、大丈夫でしょうか。」


「あ、はい。」


「次は、ステータスカードについてです。このカードに、血を垂らしてください。」


 言われたとおりに血を垂らす。




「はい、結構です。ギルド登録ができました。」




 受付のお姉さんから、カードのようなものを受け取る。


《ギルドカードです。簡易的なステータスの確認ができます。》


 これがギルドカードか。


 ギルドカードは黒く光る、バーチャルのようなカードだ。


《ギルドカードの色は、Gランク台は黒、Fランク台は白、Eランク台は青、Dランク台は緑、Cランク台は黄色、Bランク台は赤、Aランク台は銀、Sは金です。》




「ステータス確認する?」


「あ、はい。お願いします。」


「この魔法使い……サトシ君の実力は気になるからのう。」


「あ……多分、普通です。」


「私も気になるなあ。」




 それでは、公開!


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