ギャグ調カード紹介パート2 閲覧注意
拙作の他作品における重大なネタバレが含まれます。ご注意ください。
◇強き強き強き猿
姿は黒い筋繊維が全身に纏わりついた全長20メートルの巨人。
元は異能者達が集う養成校において使用されていた訓練用の式神。元もそれなりの強さだったのだが、傑物が集う上級生にボコられていた。そのため弱い自分が許せなかった心の隙を突かれて、邪神に契約を持ちかけられた。
願いは弱い自分が許せない。願われたるは強く強く強くあれ。
強さは世界を救うものであれと願われた蛇には劣るものの、その世界において最上位の存在にまで昇華され、通常時は三猿、つまり視覚を封じる見ざる。聴覚を封じる聞かざる。詠唱を封じる言わざる。のデバフをまき散らしながら、自らは全長20メートルという規格外の巨躯と、それに見合うパワーで暴れまわり、平等に己の力だけでの戦いを強制する不平等を押し付ける。
が、それは前段階。
本気の形態は三面六臂の巨人、手には剣、槍、独鈷を持った阿修羅であり、守護神ではなく悪鬼神の力を振るい全てを粉砕する。
そして更にその上、仏法守護神と悪鬼神、その両方の阿修羅の力を纏わせた力は、極一部の例外を除けば頂点存在。青の炎と赤の炎で全身が燃え盛り、肉体の半分以上が消し飛んでもすぐさま炎で補完される不死性まで有する、まさに怪物の中の怪物。
当たり前だが修験者如きではオーバーキルもオーバーキル。元の世界でも世界最強の一人でようやく相打ちに持ち込める存在である。
邪神との契約で差し出したものは労働時間。
週勤7日の1日24時間労働で、鈍った学園教師に活を入れているが、本猿的には満足している労働環境の模様。
―善の白も、悪の黒も、力を追い求めて不純物を取り除くと、両方とも行きつく果てが純粋な透明になるのはなんとも面白い―
出典・異世界帰りの邪神の息子。
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◇凄まじき、恐ろしき、黒き呪蜘蛛
皆さまご存じ、拙作、異世界帰りの邪神の息子の真の主人公。大型トラックにそのまま蜘蛛の足をくっ付けた様な巨躯をしており、その真っ黒な体の内にこの世の全ての呪詛を秘めている。
元は猿君と同じく、学園で使用されていた訓練用の式神で、使い勝手のいい程度の強さしかなかったため長年酷使されてしまい、式符は薄汚れてボロボロだった。そこへ邪神が単なる善意で綺麗にしてあげようとお節介を焼いた結果、何故か別の式符に蜘蛛を移し替えた時にとんでもない化学反応が起こってしまった。そのため他の邪神の眷属達と違い、願いも方向性も無くそのまま呪詛を受け取ってしまったイレギュラー中のイレギュラー。
通常の戦闘形態では、まさに総身これ呪詛也と言わんばかりにありとあらゆる呪詛をまき散らし、相手の精神と肉体を蝕み狂気に陥らせ呪殺する。
またその形態での全力は、周囲のありとあらゆるものを取り込みながら際限なく、本当に際限なく何処までも肥大し、終にはその全身を爆発させて呪詛を放出させてしまう。こうなれば国家一つなど簡単に汚染されるだろう。
しかしそれですら単なる前座。真の形態は牛鬼であり、自らを殺した者に対して、殺されたことから発生したこれ以上ない恨みと呪詛を叩きつけ、その相手を牛鬼に変えて再誕してしまう。そのため完全な殺害はほぼ不可能であり、封印する以外の対処方法が存在しない。
どうしてそう思ったのか不明だが、邪神は蜘蛛の願いは自分をボコボコにした学園最上級生に対して仕返しをすることであり、同じようにボコボコに仕返しをした現在、その復讐も済んでよかったよかったと勝手に思いこんでいる。
その本当の願いとは…………
休みが欲しい。
である。
が、その邪神の力を知るがゆえに言い出せず、今日も今日とて366日休日なしに、学園のヒヨッコ、更には海外の生徒にまで呪術専門教官として仕事させられ、全くその願いが叶えられる兆しが見えない。
そのため隙あらばストライキの決行を企んでいる。蜘蛛君可哀想(;_:)とか言わない様に。
―蜘蛛君可哀想(;_:)― 福郎
出典・異世界帰りの邪神の息子
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◇人類連合軍技術部
ご存じ特務大尉被害者の会筆頭部署。ここと兵站部、特務艦隊の三部署が三種の辛基とか辛気とか呼ばれている。
人類が宇宙戦争開戦初期からいきなり末期戦だったため、崖っぷちからなんとか起死回生を図るため、敵の技術を何とか手に入れたい。その為なら悪魔とだって契約してやる! と悲壮な覚悟を持っていたのだが、契約したのが悪魔とか邪神とかよりもっと得体のしれない、特務大尉とかいう存在だったのが運の尽き。初手でいきなり拿捕した敵旗艦、全長9kmなんて超ド級宇宙戦艦をぶち込まれ虫の息。その後も特務大尉から何かと鹵獲した新兵器を送り込まれてやっぱり虫の息。敵が新兵器を作る度にやっぱり鹵獲品が送られて虫の息。
最前線とは遠く離れた位置でありながら、最も特務大尉の被害を受けた部署の一つで、盆暮れ正月クリスマスも関係なし。常に年がら年中デスマーチ。ついでに強制参加せられた教授達など人類の頭脳を巻き込んで、宇宙戦争中悲鳴が絶える事は終ぞ無かった。
―開戦前は誰も思っていなかった。屋台骨の一つが、まさか味方に圧し折られるだなんて……戦時中は常識だったが―
出典・宇宙戦争掲示板
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■マスターメモリー
◇【人類の守護者】特務大尉。
ご存じ無茶振り野郎。
幹也の呼称は隊長。
敵性宇宙人によって詰まされていたゲーム盤を投げつけ、ひっくり返ったところにそのまま襲い掛かり、相手が息絶えるまで追い打ちを掛けた。
冗談抜きで宇宙戦争に人類が勝利した最大の要因であり功労者、そして英雄なのだが、やることなす事常識外れで常識も無い為、功績と並ぶほど始末書と被害者を積み上げていった。
召喚条件は敵性宇宙人による人類滅亡の危機。敵勢力に応じて召喚される段階があり、エルフ星人に対しては最も程度が低い、宇宙戦争初期の艦隊を引き連れて召喚された。まあ、一番重要な奴のスペックが全く変わらないため、敵にはなんの救いも無い上、本作に登場している彼はあくまで影絵であり、本物はもっととんでもない。
精神の強さが、強いという言葉では表現できず、エルフ星人の精神力計測器をぶっ飛ばし、邪神ですらドン引きするほど。
手癖が非常に悪く、勝手に人の物を自分の好きな青色に塗装して使い回す。
本作に置いても明らかに1人だけ違う空気を吸っており、マニュアル操作の車に満足しているらしい。というか宇宙戦争時代ではマニュアル車は消滅しており、まさに我が世の春を謳歌している。本体が聞けば歯軋りして悔しがる。
―神にすら至れる道が見えているだろうに、これぽっちも意味も価値も見いだしていない。もし自分の道に現れても蹴飛ばしてお終いだろう―
出典・宇宙戦争掲示板
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本体 オリジナル 原典
あってはならない者達
◇ユーゴ
ご存じ駄目おやぢ。どれくらい駄目おやぢかというと、自分の娘がお嫁に行った瞬間即死するほど駄目おやぢ。もしパパと洗濯は別にしてとか言われたら木っ端微塵に消し飛ぶ。
幹也からの呼称は兄貴。
幹也とは時間軸が違うが、ユーゴ視点ではかれこれ30年ほどの付き合い。独身時代は幹也を連れて酒場で酒を飲んでいた。
カードの一側面としてでは、"怪物"、"怒れる力"、"全力全開"、"いずれ宙の全てを飲み込む怪物"など、数多くの側面が召喚可能。
人間大のブラックホールであり、あらゆる法則全てを超越しているのだが、外見は草臥れた中年としか言いようが無い。そのため外見に騙され不用意に刺激するととんでもない事になる。
普段は温和で良き夫であり、良き父、良き近所のおっさん。敵と殺し合いに発展する前でも、話し合いで解決できないかと模索するのだが、その家族や身内に危害が加えられる可能性がほんの少しでもあれば、人が変わったように豹変して大爆発を起こし、敵を文字通り根絶やしにするまで止まらない。
幹也が有人惑星で呼ぶには危険すぎると使用を躊躇う"怒れる力"ユーゴは、その一側面を強調してしまっているため、ユーゴ本人よりも更に制御が出来なくなっている。一応本人の方は幹也に呼びかけられたら止まる。
若い頃に力の調節が上手く出来ず、山を根こそぎふっ飛ばしたり、底なしの大穴を世界各地にこさえてしまったため、未だに裏世界では恐れられており、出くわしたら裏社会のボスすら卒倒してしまうナマハゲ扱い。なおユーゴ本人はもう許してくれよと思っている。
戦い方は殴る蹴る。それでお終いお終い。大暗黒にして大虚無の一撃に耐えられものなど存在しない。まさに触れるべからず。
―何よりも質が悪いのは、単なる平凡な生をよしとし、家族との団欒を一番の幸せと感じるその感性だ。その姿から一体誰が奴を世界最強などと信じる? それ故に手が出しやすいのだ。危害を加えやすいのだ。そいつは全てを滅ぼせられるのに―
出典・その男に触れるべからず
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◇四葉貴明
ご存じ馬鹿アホドジ間抜け。
幹也からの呼称は馬鹿。もしくは貴明。
田舎に行けばどこにでもいそうな、特徴が無いのが特徴の男。敢えて言うなら幹也の前ではいつもひねくれた笑みをニヤニヤと浮かべている。
その正体は大邪神の父と人間の母を持つ半神半人で、この世のありとあらゆる怨念と呪いで編まれた人型のナニカ。そんでもって都合のいい様に俺って神だし、人間だしと使い分けてる図太い奴。たまにホラー的存在になったりする。
幹也とは同い年で、5歳くらいから一緒に四葉家のアルバムに映っている腐れ縁。普段はお互い憎まれ口を叩き合うのだが、アルバムの中には肩を組んでサムズアップしている写真もある。
父と同じく邪神でもあり、思考回路と倫理観がかなり怪しく人間には理解不能なのだが、幹也に言わせると単なる馬鹿。
しかし力は絶大であり、その気になれば人類全てに呪いと報いを押し付けることが出来るのだが、幹也に言わせると単なるアホ。
無意識に他人を陥れる癖があり、善意100%の行動でも当人的には碌でもない結果を引き起こすことが多い。幹也に言わせるとくたばれ。
幹也の目と第二の心臓は彼が作り出したもので、幹也が世界中の言語を操れるのもまたその力のお陰。幹也に送った第二の心臓の異常を感知すると、違う世界から無理矢理すっ飛んできた。
しかし、幹也は貴明本人を信頼していても、貴明の邪神としての一側面を強調しているカードの使用には慎重で、人類の恨みに連鎖反応してしまうことを恐れている。
とまあいろいろ書いたが結局のところ、幹也と貴明はダチである。
―『『ぎゃああああああああ!?』』- カーテンを閉め切った暗い部屋で、ホラーゲームをして悲鳴を上げる幹也と貴明―
-刎頚の友だなんて思う訳がない。分かっているから―
出典・異世界帰りの邪神の息子
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