動画企画っくくくくくくくくくkkkkkkkkkk????

『えー、本日我々バーニングフォーが行う企画はですね、俺らがアイドルと飯を食ってたら一般の方々はどういった反応をするか! を行いたいと思います!』


『いええーい!』


『どんどんぱふぱふー!』


『ふうううう!』


『それでは本日一緒に企画に参加してくれるのは、大人気アイドルのミッカさんでーす!』


『お願いしまーす! 皆ーアイドルのミッカだよー!』


『店には事前にカメラを仕込んでいますので、これだと思った人の隣に座ってもらいたいと思います!』


『では早速見ていきましょう!』


≪よっこいしょ≫


≪ぷぷぷ。と、し、よ、り。極貧生活ですっかりお爺ちゃんに。ぷぷぷぷ≫


≪ガチのマジで心底うぜえ≫


『おっと、早くもおっさん二人がカメラの近くの席に座りました!』


『なんか仲悪そうなんですけど!』


『あはははは!』


≪いらっしゃいませ。ご注文がお決まりになりましたらお呼びください≫


≪あ、今注文します≫


≪はい。ご注文をどうぞ≫


≪から≫


≪お子様ラン……≫


『ちょっと待って、今こいつお子様ランチって言いそうになった!』


『うっそおお! あははははは!』


≪……唐揚げ定食二つで。出来たらでいいんですけど、二つとも塩コショウ少し多めに≫


≪承りました≫


≪お願いしまーす………お前正気なの? SAN値無くなったの? 馬鹿なの?≫


≪……黙ってろ!≫


『あはははははははは! しょ、正気じゃないって! あははははは!』


『テツー、ケイー、ミッカさーん。この中年二人にしよー!』


『りょうかーい!』


≪……あ、そう言えばなんで俺ってむさい中年と飯食ってんだ? おかしくね?≫


≪誤魔化せてねえから。ってか俺が聞きたいんだけど。イタリアで唐揚げで手を打つとは言ったけど、なんでお前が直接来てんだ?≫


≪分かってねえなあ。俺の物は俺の物。俺の物もやっぱり俺の物なんだよ。お分かりおっさん? 態々来てやったんだから感動に咽び泣け≫


≪意味分からねえし。それにおっさんじゃないまだギリ20代だ。なんならお前は同い年だ≫


≪自分の肌年齢見てみろよ。俺と全くきめ細かさが違うじゃん≫


≪普通そこ気にする?≫


≪するする。若い子達と接してたらめっちゃ気にする≫


『えー、20代ー? うっそだあ!』


『ほんとほんと! どう見てもおっさんじゃん! って3人とも店に入ったよ!』


≪若い子達と? ってああ臨時教員だったな。 世も末、末法極まってるな。いや、世紀末はもう過ぎてるぞ恐怖の大王≫


≪誰が2000年問題じゃ!≫


≪ガキの頃にあれなんだったんだって大人が言ってたけど、俺らギリ産まれたくらい?≫


≪んだな。俺が2019年に入学したし。そういや親父も、今思ったら恐怖の大王ってまさか俺の事だったんじゃ? とか抜かしてた≫


『漫才してるじゃん! って言うか2000年問題ってなに!?』


『おっさんの造語うけるー! それに恐怖の大王だって! あはははは!』


≪んでどうなんだ?≫


≪そりゃもう頼れる先生よ。後輩達からの尊敬の目が熱いのなんの≫


≪まあ、在校生の後輩とは色々あったから、そう、色々あったからうまくやってるみたいだけど、入って来たばかりのは?≫


≪うーん生意気! 俺らの代の100倍は生意気。新入生の担任が大分頼りないから、そのせいで余計にだな≫


≪お前らの代とか、生意気なんじゃなくて扱いにくいだけだから≫


≪……まあ、あれだ、えーっと、うん、そうとも言う≫


≪それで今新入生はどうしてるんだ?≫


≪俺が恐山に連れてってブートキャンプ中≫


≪はい?≫


『今なんて?』


『恐山? あ、三人が隣に座りました!』


≪可哀想に。泣いたり笑ったり出来なくなるのか≫


≪俺が可愛い新入生にそんな事するわけないじゃん。後輩でもあるんだぞ≫


≪はいダウト≫


『ぜんっぜん気付かれてない!』


『あははははは!』


≪お待たせしました。唐揚げ定食になります≫


≪お、きたきた≫


≪待ってました!≫


≪ごゆっくりどうぞ≫


『ミッカさん、ちょっと視線向けてみて』


【はーい!】


『ミッカさんの流し目は気づくでしょ!』


≪うーんいいにおい!≫


≪……それ両方の字?≫


≪いい匂いの方だけに決まってるじゃん! からあげ、からあげ。頂きます!≫


≪まあいいか。じゃあ俺も頂きます≫


『ちらっと視線合ったのに、この二人食い物しか見てねえ!』


『あははははは! 俺らも有名なのにガン無視!』


≪……ちょっと待って、すっげえ美味くね?≫


≪……唐揚げに煩いお前でもそう思ったか≫


≪お前だからどっか適当に選んだ店だろって思ってたんだけど有名なところ?≫


≪いんや、実際適当に選んだ≫


≪知ってた≫


『そういやこの店、なんか前と変わってるな』


『え、そうなの?』


『ちょっと前に来たことあるけど、こんな感じじゃなかったと思う』


『まあ、勝手に撮影してるから宣伝とか出来ないんですけど!』


『言えてるハハハハハ!』


『まあとにかく三人とも、もっとアプローチってんん?』


『うわすっごい可愛い子達が来た!』


『マジモンのアイドル?』


『ちょっと、ミッカさんに言うぞお!』


『ダメダメ! カットしてカット!』


≪あれ?≫


≪おじさん!?≫


≪うん? なんで嬢ちゃん達いるんだ?≫


≪なんだデートでしたのね。わたくしすぐ退散させて頂きますわ。ごゆっくりどうぞですわ。おほほのほ≫


≪お黙りあそばせですわ。それでここ、嬢ちゃん達が来るような店じゃないだろ?≫


≪ここウチが買い取ったのよ≫


≪傘下に加えました!≫


≪はい?≫


≪なにそれ怖い≫


『はい?』


『買い取ったってなに?』


≪ところでアリスと申しますけど、こちらの人とどういったご関係ですか?≫


≪マナと申します≫


≪あ、これはご丁寧に。自分≫


≪馬鹿と申します≫


≪馬鹿と申しまぶっころおおす!≫


≪本当に釣られる奴があるか馬鹿!≫


≪うっせえぞ馬鹿!≫


≪な、仲がいいみたいだけどひょっとしてお友達?≫


≪おじさんのお友達!? ちょっと待ってください! 今名刺を探してるので!≫


≪いやいや! 全然友達とかじゃないから! えーっとですね自分@awmlccaobs:cjaって言います≫






「うん? なんかノイズが入ったぞ。うわびっくりした!? またどっきりぃ!?」


「どしたの?」


「この前やられたばっかだから油断してたわー! 皆さん酷いと思いません!?」


「え? 俺も知らないんだけど。テツの企画かな? なにがあったん?」


「アップするための動画編集してたらこれ! これ見てよ! こいつじっとこっち見てるんだって!」


「うわ完全にカメラ目線じゃん。こいつお子様ランチとか言うから変だと思ってたんだよ」


「テツかケイの仕込みぃ?」


「じゃね?」


「ういーす」


「もどりー」


「テツ! ケイ! この前どっきりやったばっかりじゃん! ってカメラ撮ってないの?」


「うん? またどっきり食らったんか? ケイの仕込み?」


「俺知らねえんだけど」


「またとぼけちゃって! ほら! 今度は近づいてるじゃん!」


「うわこいつ、お子様ランチ頼もうとした奴? なんでカメラに近づいてるんだ?」


「撮ったときこんな感じじゃなかっただろ?」


「最後まで俺らに気が付かないまま帰ったふざけた奴らじゃん。なんかカメラ覗き込んでるし、あの後態々どっきり用に撮ったの?」


「動画止めてるのに動いてるし! 早く誰がやったか言ってくれよお! めっちゃ怖いんだけど!」


「だから俺じゃないって」


「俺もー」


「俺も俺もー」


「俺も俺も俺もー!」


「あれ? いなくなってる」


































「何やってたんだっけ?」


「えーっと、企画考えてたじゃん」


「グラドル呼んで一緒に飯食って、客の反応見るだよ」


「そうそう」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る