謎の音声ログ

前書き


拙作、宇宙戦争掲示板のネタバレだらけなんでご注意ください。

本当にネタバレばっかりです……。

それと次回もやっぱり音声ログです。



『あいたあああああ!? 頭打った! 今度はどこに飛ばされたんだ!?』


『人間が何もないところから急に現れるとは。テレポート技術、実用化されていたのか』


『いっつううううう。あ、すいませんあなたは誰でしょうか?』


『隊長だ。もしくはリーダー。そちらは?』


『えーっと、斎藤幹也って言います。ってすげえな。ほんとに翻訳されてる。あのバカにタール食わされた時はどうなるかと……』


『うん?』


『あ、いえこっちの話です。ところで、隊長……ですか』


『そうだ。レジスタンスの隊長をしている』


『レ、レジスタンス……。あの、つかぬことを伺いますが戦時中ですかね?』


『いや平時だ』


『こ、構成員は?』


『この前400を超えた』


『な、何に対して反抗を?』


『分からん』


『こっちもまるで意味が分からん!』


『ところでいい目をしているな。レジスタンスに入らないか?』


『え、ちょっと、そんな肩をつかまれたら、って何処へ連れて行くんですかー!?』


『レジスタンス本部だが、レジスタンス関係なしにとりあえず鍛えなければ死ぬな。これだけ滅茶苦茶な人生を送りそうな奴を始めて見た』


『言い返せねえのが辛いいいいいい! でもお前が言うなってなんでか言いたいんだけど!? あ、ちょっと引きずらないでええええ!』




『いってえええええ!? どうして移動するときは頭から落ちるんだ!?』


『去年急に消えたと思ったらまた現れたな。そのテレポート技術、何とか技術に落とし込めないものか』


『た、隊長!? ってことはここメル星!?』


『そうだ。ところで丁度困っていてな』


『なんか色々すっ飛ばしてないっすかね!?』


『装備と防衛施設を揃えるのに纏まった金が必要なのだが、何かいい案はあるか?』


『そうだった、こういう人だった……。えーっと、カ、カジノで一発当てるとか……なーんて、はは』


『それでいこう。そうか、宝くじ以外にその手があったか。盲点だった』


『え、ほんとにやるんですか!?』


『ああ。ところで気になることがあるのだが……』


『た、隊長がいつもより真剣な顔を……な、なんでしょう』


『カジノのカードゲームにババ抜きはあるか?』


『ババ抜き最弱なの気にしなくてもねえよ!』




『いっつうううううう!? そのうち俺の頭潰れるぞ! って銃声!? ここ戦場か!?』


『うん? 幹也か、相変わらずだな』


『た、隊長その装備、まさか!?』


『残念だが平時は終わった。レジスタンスの準備も、使った金も無駄になる方が良かったがな……』


『て、敵は!?』


『宇宙人で人類全体は劣勢だ。それより後方へ移れ。民間人は万が一の時の為に、後方で逃げる準備をしている』


『俺は民間人じゃなくてレジスタンスの一員です!』


『ふ、なら俺に付いて来い』


『え、いやあ、それはちょっと……』




『ぐええええええ!?』


『また頭から落ちてきたな。その頭ならタコに頭突きしても一発でやれそうだが今度試すか?』


『いってええ……た、隊長!? 大真面目な顔で冗談言わないでくださいよ! ここメルですか?』


『いやマール星だ。ここはそのマールで有名な大学の中だ』


『そ、それで戦局は!?』


『相変わらず劣勢だ。この後大学に絶対防衛線を敷き、俺が敵司令部を破壊する手筈になっている。お前は防衛隊と協力してくれ』


『分かりました!』


『それでは俺は行く。ああ、言い忘れていたが、メルでM.I.A扱いになっているから、知り合い達から化けて出たと思われるぞ』


『え!?』




『ぬあああああああ!?』


『今度は随分短い間隔だったな』


『ははあ、話には聞いていましたが、彼がテレポーターですか。本当に何もない空間から現れるとは』


『た、隊長、今いつですか!? っていうかこのでかい機械は!?』


『マールから撤退したばかりだ。そしてこいつはポンコツだ』


『ポンコツ言うんじゃねえ! おっほん、初めまして』


『あ、初めまして』


『随分過去の時代からタイムワープとテレポートをしていると聞いていますが、どこかの現代に甦った原始人に比べると、なんと理性的なんでしょうか』


『幹也に失礼だろう』


『だから叩くなっつってんだろ! 原始人はてめえの事だよ!』




『ぐっはああああああ!? ここ何処!?』


『武器はそこだ』


『は、はい隊長! っていうかお約束の流れが形成されてるような!?』


『特務! タコ共は撤退準備にかかっています! うん? 幹也か、相変わらず普段何処にいるんだ?』


『分かった軍曹。全面攻勢をかける』


『サーイエッサー! ほら行くぞ幹也!』


『分かりました軍曹殿!』




『どあああああ! な、なんだこのタコの規格みたいな場所!? まさかタコの船の艦橋!?』


『正解だ』


『た、隊長!? ここは一体!?』


『愛車の運転席だ』


『はい!?』


『それだけで分かる訳ないでしょうが。久しぶりですね』


『あ、はじめさんお久しぶりです。いったい今どうなってます? 戦況は?』


『つい先ほどセンター付近で人類存亡をかけた大会戦がありましたが勝ちました。敵が受けた損害は甚大というしかないでしょう。そして今いる場所は、その時原始人が海賊戦法で奪い取った敵の旗艦で、今センターに持ち帰っている最中です』


『ええ……』


『的確な感想ありがとうございます。戦況は、そうですね10%ほど勝てる可能性が出てきた。といったところでしょうか』


『ポンコツめ』


『だからてめえは100%以外納得しねえのかよ!』


『は、はは、相変わらずのようで……。それでそのー愛車というのは』


『聞いてくださいよ。どうも気に入って仕方ないらしいんですよ』


『出来れば持ち帰りたい』


『出来るわけねえだろ!』


『そりゃ無理っしょ!』


『それほど会っていないのに仲がいいな』


『てめえのせいだよ!』


『あんたのせいだよ!』


『知人を思い出すな』


『ああそうかよ。その知人も大変だったでしょうね』


『それほどでもない』


『なんでてめえが代弁するんだよ!』


『なんで代弁してんだ!』





『撃て撃て! とにかく撃て! 狙いを付けなくてもいい!』





『隊長、このレーションだけ残ってたんですけど、なんかやたらと積み上がって!? 隊長がくっそ嫌そうな顔してる!?』





『ぐっぞ、肋骨、折れたか?』





『ごべっっっっ!? 何処ここ!? え、テレビに隊長!? アスリートの皆さんそれは無茶だああああ!』





『衛生兵ここだ急げ! おいしっかりしろ!』




『すまんが手が離せん。代わりに特務大尉で受領サインを書いてくれ』


『え、ちょっとそれマズくないですか!?』


『いつも誰かに頼んでやっているから大丈夫だ』


『それはそれでマズいっしょ!?』





『ぐぎゃっ!?』


『落下においてのみ、頭蓋骨の強度は彼らとそう変わらんか?』





『砲撃だ頭を伏せろ!』





『なんかエルフ星人に期待してる人がいたな。いや、いねえだろ』





『帰るって言ってただろうが!』





『隊長、なんかやたらと上機嫌じゃないですはじめさん?』


『新しい愛車が出来たんですよ』


『え!? 2番艦が!?』


『いえ、機動兵器です。名前は』





『まだ前線にいられる! 鎮痛剤だけくれたらいい!』








『最後の降伏勧告も断られましたよ』


『そうか』


『しかし意外でした。てっきり最初っから殲滅するつもりかと』


『それをすればこちらの兵も死ぬ。もうタコ共はここから浮かび上がる事は2度とないからな。それならそれでよかった』


『いつもの勘ですか。しかし、断られることも分かっていたのでは?』


『それでも、やるやらないは別の話だ』


『そうですか。しかし唯一無二とは笑わせてくれました。どうです?そう名乗ってみては?』


『考えた事も無い。そうなって、一体誰を愛して、誰を守るというんだ?』


『あのl;ふぉc共に聞かせてあげたい言葉ですね』


『よし。準備は?』


『軍も、"gvjこぱgbv"と"がふぉぷdvc"も万全です。まあ、後者は気が付いたバグが発生していたので、少し危なかったですが』


『お前から?やる奴がいたものだ』


『ええ本当に。ああ、これもガガガガgggガ共に教えてあげたかったですね』


『そうか。では行ってくる』


『ええ、お気を付けて。窮鼠猫を噛むと言いますしね』


『ありがとう。だが、そのまま踏み潰す』


『それでこそですね』



『どええええええ!?』


『丁度いいところに来た』


『た、隊長、今どんな感じですか!?』


『これで全て終わりにする』


『つ、ついに』


『お前に送る言葉がある』


『え?』


『何もない。以上だ。また会おう』


『隊長?』



≪諸君!我々はついにこの時をガガガガガガガ


『こちら第1きょう、じゃなかったガgッガッガガガ


『おやお帰りなさガgッガガガガgッガ


『中隊長!敵戦艦ガッガガガガガガッガ


『元帥閣下。第3次降下の準備ガgッガッガガガgッガ


『ふむ。ノックには派手だったな』


『第18歩兵小隊行け行ガガガガッガgッガggッガ


≪よくも…ガッガガガgッガッガガガガ


『元帥閣下!星のガッガガガッガッガ


『爆発しガッガッガガガ



≪こんにちは皆さん、大統領です。先月に我々ガッガガガガガガッガッガッガ





























































『ぐへえええええっ』


『カーペットの上だから前よりかはましか?』


『た、隊長!? やっぱりい』


『隊長ではない』


『へ?』


『隊長とやらはM.I.Aだ』


『は、はあ』


『そして俺はパン屋さんだ』


『は、はあ』


『あなたー、何か大きい音がしたけどー?』


『大丈夫だ。今昼だが何かここ数時間で食べたか?』


『い、いえ。あの、さっきの声は?』


『すぐ分かる。それよりもパンを食べていけ』


『え、何となく分かったような気がするんですけど、ご一緒していいんですか?』


『そうとも、さあ行くぞ幹也。昼食を食べよう』

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