謎の音声ログ
前書き
拙作、宇宙戦争掲示板のネタバレだらけなんでご注意ください。
本当にネタバレばっかりです……。
それと次回もやっぱり音声ログです。
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『あいたあああああ!? 頭打った! 今度はどこに飛ばされたんだ!?』
『人間が何もないところから急に現れるとは。テレポート技術、実用化されていたのか』
『いっつううううう。あ、すいませんあなたは誰でしょうか?』
『隊長だ。もしくはリーダー。そちらは?』
『えーっと、斎藤幹也って言います。ってすげえな。ほんとに翻訳されてる。あのバカにタール食わされた時はどうなるかと……』
『うん?』
『あ、いえこっちの話です。ところで、隊長……ですか』
『そうだ。レジスタンスの隊長をしている』
『レ、レジスタンス……。あの、つかぬことを伺いますが戦時中ですかね?』
『いや平時だ』
『こ、構成員は?』
『この前400を超えた』
『な、何に対して反抗を?』
『分からん』
『こっちもまるで意味が分からん!』
『ところでいい目をしているな。レジスタンスに入らないか?』
『え、ちょっと、そんな肩をつかまれたら、って何処へ連れて行くんですかー!?』
『レジスタンス本部だが、レジスタンス関係なしにとりあえず鍛えなければ死ぬな。これだけ滅茶苦茶な人生を送りそうな奴を始めて見た』
『言い返せねえのが辛いいいいいい! でもお前が言うなってなんでか言いたいんだけど!? あ、ちょっと引きずらないでええええ!』
◆
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『いってえええええ!? どうして移動するときは頭から落ちるんだ!?』
『去年急に消えたと思ったらまた現れたな。そのテレポート技術、何とか技術に落とし込めないものか』
『た、隊長!? ってことはここメル星!?』
『そうだ。ところで丁度困っていてな』
『なんか色々すっ飛ばしてないっすかね!?』
『装備と防衛施設を揃えるのに纏まった金が必要なのだが、何かいい案はあるか?』
『そうだった、こういう人だった……。えーっと、カ、カジノで一発当てるとか……なーんて、はは』
『それでいこう。そうか、宝くじ以外にその手があったか。盲点だった』
『え、ほんとにやるんですか!?』
『ああ。ところで気になることがあるのだが……』
『た、隊長がいつもより真剣な顔を……な、なんでしょう』
『カジノのカードゲームにババ抜きはあるか?』
『ババ抜き最弱なの気にしなくてもねえよ!』
◆
◆
『いっつうううううう!? そのうち俺の頭潰れるぞ! って銃声!? ここ戦場か!?』
『うん? 幹也か、相変わらずだな』
『た、隊長その装備、まさか!?』
『残念だが平時は終わった。レジスタンスの準備も、使った金も無駄になる方が良かったがな……』
『て、敵は!?』
『宇宙人で人類全体は劣勢だ。それより後方へ移れ。民間人は万が一の時の為に、後方で逃げる準備をしている』
『俺は民間人じゃなくてレジスタンスの一員です!』
『ふ、なら俺に付いて来い』
『え、いやあ、それはちょっと……』
◆
◆
『ぐええええええ!?』
『また頭から落ちてきたな。その頭ならタコに頭突きしても一発でやれそうだが今度試すか?』
『いってええ……た、隊長!? 大真面目な顔で冗談言わないでくださいよ! ここメルですか?』
『いやマール星だ。ここはそのマールで有名な大学の中だ』
『そ、それで戦局は!?』
『相変わらず劣勢だ。この後大学に絶対防衛線を敷き、俺が敵司令部を破壊する手筈になっている。お前は防衛隊と協力してくれ』
『分かりました!』
『それでは俺は行く。ああ、言い忘れていたが、メルでM.I.A扱いになっているから、知り合い達から化けて出たと思われるぞ』
『え!?』
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『ぬあああああああ!?』
『今度は随分短い間隔だったな』
『ははあ、話には聞いていましたが、彼がテレポーターですか。本当に何もない空間から現れるとは』
『た、隊長、今いつですか!? っていうかこのでかい機械は!?』
『マールから撤退したばかりだ。そしてこいつはポンコツだ』
『ポンコツ言うんじゃねえ! おっほん、初めまして』
『あ、初めまして』
『随分過去の時代からタイムワープとテレポートをしていると聞いていますが、どこかの現代に甦った原始人に比べると、なんと理性的なんでしょうか』
『幹也に失礼だろう』
『だから叩くなっつってんだろ! 原始人はてめえの事だよ!』
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『ぐっはああああああ!? ここ何処!?』
『武器はそこだ』
『は、はい隊長! っていうかお約束の流れが形成されてるような!?』
『特務! タコ共は撤退準備にかかっています! うん? 幹也か、相変わらず普段何処にいるんだ?』
『分かった軍曹。全面攻勢をかける』
『サーイエッサー! ほら行くぞ幹也!』
『分かりました軍曹殿!』
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『どあああああ! な、なんだこのタコの規格みたいな場所!? まさかタコの船の艦橋!?』
『正解だ』
『た、隊長!? ここは一体!?』
『愛車の運転席だ』
『はい!?』
『それだけで分かる訳ないでしょうが。久しぶりですね』
『あ、はじめさんお久しぶりです。いったい今どうなってます? 戦況は?』
『つい先ほどセンター付近で人類存亡をかけた大会戦がありましたが勝ちました。敵が受けた損害は甚大というしかないでしょう。そして今いる場所は、その時原始人が海賊戦法で奪い取った敵の旗艦で、今センターに持ち帰っている最中です』
『ええ……』
『的確な感想ありがとうございます。戦況は、そうですね10%ほど勝てる可能性が出てきた。といったところでしょうか』
『ポンコツめ』
『だからてめえは100%以外納得しねえのかよ!』
『は、はは、相変わらずのようで……。それでそのー愛車というのは』
『聞いてくださいよ。どうも気に入って仕方ないらしいんですよ』
『出来れば持ち帰りたい』
『出来るわけねえだろ!』
『そりゃ無理っしょ!』
『それほど会っていないのに仲がいいな』
『てめえのせいだよ!』
『あんたのせいだよ!』
『知人を思い出すな』
『ああそうかよ。その知人も大変だったでしょうね』
『それほどでもない』
『なんでてめえが代弁するんだよ!』
『なんで代弁してんだ!』
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『撃て撃て! とにかく撃て! 狙いを付けなくてもいい!』
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『隊長、このレーションだけ残ってたんですけど、なんかやたらと積み上がって!? 隊長がくっそ嫌そうな顔してる!?』
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『ぐっぞ、肋骨、折れたか?』
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『ごべっっっっ!? 何処ここ!? え、テレビに隊長!? アスリートの皆さんそれは無茶だああああ!』
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『衛生兵ここだ急げ! おいしっかりしろ!』
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『すまんが手が離せん。代わりに特務大尉で受領サインを書いてくれ』
『え、ちょっとそれマズくないですか!?』
『いつも誰かに頼んでやっているから大丈夫だ』
『それはそれでマズいっしょ!?』
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『ぐぎゃっ!?』
『落下においてのみ、頭蓋骨の強度は彼らとそう変わらんか?』
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『砲撃だ頭を伏せろ!』
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『なんかエルフ星人に期待してる人がいたな。いや、いねえだろ』
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『帰るって言ってただろうが!』
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『隊長、なんかやたらと上機嫌じゃないですはじめさん?』
『新しい愛車が出来たんですよ』
『え!? 2番艦が!?』
『いえ、機動兵器です。名前は』
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『まだ前線にいられる! 鎮痛剤だけくれたらいい!』
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『最後の降伏勧告も断られましたよ』
『そうか』
『しかし意外でした。てっきり最初っから殲滅するつもりかと』
『それをすればこちらの兵も死ぬ。もうタコ共はここから浮かび上がる事は2度とないからな。それならそれでよかった』
『いつもの勘ですか。しかし、断られることも分かっていたのでは?』
『それでも、やるやらないは別の話だ』
『そうですか。しかし唯一無二とは笑わせてくれました。どうです?そう名乗ってみては?』
『考えた事も無い。そうなって、一体誰を愛して、誰を守るというんだ?』
『あのl;ふぉc共に聞かせてあげたい言葉ですね』
『よし。準備は?』
『軍も、"gvjこぱgbv"と"がふぉぷdvc"も万全です。まあ、後者は気が付いたバグが発生していたので、少し危なかったですが』
『お前から?やる奴がいたものだ』
『ええ本当に。ああ、これもガガガガgggガ共に教えてあげたかったですね』
『そうか。では行ってくる』
『ええ、お気を付けて。窮鼠猫を噛むと言いますしね』
『ありがとう。だが、そのまま踏み潰す』
『それでこそですね』
◆
『どええええええ!?』
『丁度いいところに来た』
『た、隊長、今どんな感じですか!?』
『これで全て終わりにする』
『つ、ついに』
『お前に送る言葉がある』
『え?』
『何もない。以上だ。また会おう』
『隊長?』
◆
≪諸君!我々はついにこの時をガガガガガガガ
『こちら第1きょう、じゃなかったガgッガッガガガ
『おやお帰りなさガgッガガガガgッガ
『中隊長!敵戦艦ガッガガガガガガッガ
『元帥閣下。第3次降下の準備ガgッガッガガガgッガ
『ふむ。ノックには派手だったな』
『第18歩兵小隊行け行ガガガガッガgッガggッガ
≪よくも…ガッガガガgッガッガガガガ
『元帥閣下!星のガッガガガッガッガ
『爆発しガッガッガガガ
◆
≪こんにちは皆さん、大統領です。先月に我々ガッガガガガガガッガッガッガ
◆
『ぐへえええええっ』
『カーペットの上だから前よりかはましか?』
『た、隊長!? やっぱりい』
『隊長ではない』
『へ?』
『隊長とやらはM.I.Aだ』
『は、はあ』
『そして俺はパン屋さんだ』
『は、はあ』
『あなたー、何か大きい音がしたけどー?』
『大丈夫だ。今昼だが何かここ数時間で食べたか?』
『い、いえ。あの、さっきの声は?』
『すぐ分かる。それよりもパンを食べていけ』
『え、何となく分かったような気がするんですけど、ご一緒していいんですか?』
『そうとも、さあ行くぞ幹也。昼食を食べよう』
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