第7話

「べ、ベッドに向かお?だと!

何言っちゃってんの、お前!」


「我が家にえっちっぽいことやりに来たんじゃないの?」


「ば、バカ!俺はお前ん家に勉強を教えに来ただけだ!」


「どこも行ける高校がないから娘を頼むって、

おまえのママが、俺の母さんに言ったんだろ...」


「ま、そーだけどね。

その前に、ギブアンドテイクしなきゃ、だよ」


「勉強を教えてもらう代わりに、気持ちいいこと

してあげるw」


「い、いや、遠慮しとく...」


俺はマヒロに強引に右腕を掴まれ、

ズルズルとベッドまで扇動されることとなった。


「や、やめろ...は、離せ...!」


「なーに、女を前にして遠慮してんのよ!シンジってば、昔から奥手だからダメなのよ!

薄着な女の子、つまり、男を誘ってる女の子、私のことね!

を前にして、グイグイいかなきゃ!

そんなおずおずしてるから、みんなに陰キャ陰キャ言われてバカにされんのよ!」


「肉食系になりなさい!」


「ええええ」


「ま、ず、は!

この私が外見、イケメン化させてあげる

前に、キスの指導をしてあげる...!」


俺はベッドを目の前にして。

ドーン!と

強引にマヒロに押し倒された。


「うわぁ!」


これは俺の悲鳴。


ふつー、男が女を押し倒すもんなんじゃないのか...??


ぎ、逆じゃねーか!


そんな事を考えていた俺にマヒロが馬乗りになって乗っかってきた。



「さ、いくわよ...!」

その言葉を合図に。


「んっ...!」


マヒロが、俺の唇を塞いだんだ。

思わず漏れた俺の喘ぎ?声。


暫くは何も言わせまい、と言いたげに。

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