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2021年2月28日 08:27
逆に颯が酔った場合も見てみたいです
作者からの返信
「ねえ、ゆーま顔真っ赤だよ」「……ん?そうか?」叶の目から見ても、颯の顔は赤く染まっていた。ただそれは羞恥によるものではなく、明らかに飲酒によるものだと見て取れる。二人で隣の椅子に座っていたのだが、颯の座っている椅子の近くには空のワイングラスが置いてあった。それを間違って飲んでしまったのだろう。「お酒飲んだんだね……。眠いでしょ?」「……ああ、酒飲んだからこんなふわふわしてんのか。ちょっと眠いわ」「だよね。もう寝よっか?」「ん、そうする」颯は慣れない酒にそうとやられているようで、立ち上がるのも難しそうだった。少し大変だが、叶が支えて立ち上がらせる。こうして密着すると、颯のがっしりとした体が意識されてしまって恥ずかしくなる。今は颯が寄っているからしょうがないのだと自分にいい聞かせた。テントの中で、颯を横にならせる。「お休み、ゆーま」「ん」何を思ったのか、颯が手を伸ばしてくる。不思議に思いつつ手を取ると、視界が一転した。何が起きているのかわからずあたふたしていると、彼に力強く抱きしめられる。叶は今、寝転がっている颯に抱きしめられながら横になっている。男子にしては美容に気を遣っている彼から、シトラスのいい香りがした。心臓が静かに、しかしいつもよりも速く高鳴る。さすがに叶としても理性やら何やらが持ちそうになかったので、腕をぺちぺちと叩いて抗議したのだが、酔った颯が眠りから覚める様子はない。翌朝までその姿勢だった。叶はそれゆえにあまり眠れず、朝になると颯に抱き着いていろいろと大変なことになったのだが、それはまた別の話。
2021年2月20日 07:16
あんまああああああぁぁぁぁぁぁぁぁい‼︎
ありがとうございまぁぁぁぁぁす!!(笑)甘い物語は読んでいて楽しいですよね……。
逆に颯が酔った場合も見てみたいです
作者からの返信
「ねえ、ゆーま顔真っ赤だよ」
「……ん?そうか?」
叶の目から見ても、颯の顔は赤く染まっていた。ただそれは羞恥によるものではなく、明らかに飲酒によるものだと見て取れる。
二人で隣の椅子に座っていたのだが、颯の座っている椅子の近くには空のワイングラスが置いてあった。それを間違って飲んでしまったのだろう。
「お酒飲んだんだね……。眠いでしょ?」
「……ああ、酒飲んだからこんなふわふわしてんのか。ちょっと眠いわ」
「だよね。もう寝よっか?」
「ん、そうする」
颯は慣れない酒にそうとやられているようで、立ち上がるのも難しそうだった。少し大変だが、叶が支えて立ち上がらせる。
こうして密着すると、颯のがっしりとした体が意識されてしまって恥ずかしくなる。今は颯が寄っているからしょうがないのだと自分にいい聞かせた。
テントの中で、颯を横にならせる。
「お休み、ゆーま」
「ん」
何を思ったのか、颯が手を伸ばしてくる。不思議に思いつつ手を取ると、視界が一転した。
何が起きているのかわからずあたふたしていると、彼に力強く抱きしめられる。叶は今、寝転がっている颯に抱きしめられながら横になっている。男子にしては美容に気を遣っている彼から、シトラスのいい香りがした。
心臓が静かに、しかしいつもよりも速く高鳴る。
さすがに叶としても理性やら何やらが持ちそうになかったので、腕をぺちぺちと叩いて抗議したのだが、酔った颯が眠りから覚める様子はない。
翌朝までその姿勢だった。
叶はそれゆえにあまり眠れず、朝になると颯に抱き着いていろいろと大変なことになったのだが、それはまた別の話。