第4話

俺達がエルフの集落にたどり着いた時目の前に広がっていた景色想像していたものと大きく違っていたのでした。

あたり一面焼け野原でそこには大量の魔物達がいたのでした。

ゴブリンやオークなどの魔物数がゆうに三桁を超えている事が一目見てわかってしまうのでした。

「おいまさかここまでやられているなんて思っていなかったぞ。あいつら無事なのか?」

「無事だと思いたいわね。さてじゃあまずは目の前の雑魚を片付けていくとしましょう。まずはそれからよ」

「そうだね。じゃあ手分けして倒していきますか」

こうして俺達は一度わかれてそれぞれで戦闘を始めることにしたのでした。

俺は剣を横薙ぎに振ることでゴブリンたちまとめて蹴散らしていくがモミジ達は本当にすごい。魔法などを使ってまとめて蹴散らしたり放った矢を加速させてまとめて貫いたりしている。

しかしどうしていきなりこんなにも魔物が現れたのだろうか。

普通魔物は格上であるエルフに牙を向くことはない。

何かやばい予感がしてくる。多分だがもっと強力な存在がいるはずだ。

そう考えているうちにすべての魔物を討伐していた。

魔物の中には一級以上の奴らは一体もいなかった。

「さて全員蹴散らしたわね。さてエルフの皆さんはどこにいるのかな?」

「ほんとだな。一人も見てないし死体もない。多分だけどどこかに捕まってるんじゃないかな」

そう思っていた時背後から恐ろしい気配が近づいてきた。

初めて感じる気配だ。多分だが一級以上に実力はあるだろう。

「お前たちは何者だ。一体ここで何をしている」

まさか一級クラスの大物が出てくるとはな。

「お前一体なにもんだ。さっきの奴らより強そうだな」

「当たり前だろう、我の名はゴブリンロード。親愛なるメフィロス様の腹心だ」

おっとこれは結構な大物みたいだな。

「カエデ、モミジ戦闘準備をしろあいつを倒してエルフたちがどこか聞き出してやろう」

「「了解だよ。ならさっさと片付けるよ」」

「よし始めるぞ。さっさとかたをつけるぞ」

「お前ら我に挑むとはいい度胸だな。叩き潰してやる」

そう言うと奴はものすごい速さで迫ってきた。

こいつただのゴブリンみたいな見た目でかなり速い。

「カエデこいつ相手には時間を止めるな。温存しておけ」

「了解だよ。ならまずツバキに加速効果を付けるね」

「ツバキこいつ強そうだけどそこら辺のゴブリン達とあまり変わらないよ。思いっきりやっていいと思うよ」

「二人共ありがとう。じゃあおもいっきりぶった切ってやるとしよう」

加速をかけられた俺はあいつの速さを簡単に追い越すことができる。こうなればあいつなんてあっという間に真っ二つだ。

俺は一瞬のうちにゴブリンロードの間合いに入った。そのまま俺はこいつの首を一刀両断したのだった。

「お前絶対に許さんぞ。必ずやメフィロス様がお前のことを殺してくれる」

そうしてこいつはあっけなく絶命したのだった。

初めての一級クラスとの戦いはあっという間に終わってしまったのでした。

「「案外楽勝でしたね」」

「そうだな。だがもう夜だからここから少し離れたところで今日は休もう。晩ごはんにこいつを食おうぜ」

「「賛成なのです。調理はよろしくー」」

今日はゆっくり休んで明日早くから探索することにしよう。

こうしていろいろあった一日が終わるのでした。

このあと夕食に初めて食べたゴブリンロードだったが結果はそこら辺のゴブリンと変わらずあまりいい能力は手に入らなかったのでした。美味しかったからいいと思ったけどかなり悔しいな。

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