静岡から見た富士山は

「あの山は?」

「…………山ね」


清水に来ていた。

従姉妹だか姪だかの少女たちがそんな話をしている。

ここは富士山の真南だ。そんな山があるはずがない。あるとすれば愛鷹山くらいだ。


だが、北方を眺めると、確かに広大な山々がある。

富士山はどれだ。見渡すと、北西にそれらしい山があるが、その周りにも同等の高さと思われる山々が聳えている。


こんな地形だったっけ。これは夢かもしれないな。

そう思いながらも、長く続く広い道路を歩いた。自動車は通らず、自分だけが歩いている。

歩いていると、先ほど眺めていた山の中に入っていた。


そこは異様な地形だった。

山の上が台地になっている山で囲まれている。まるでナメック星のような場所だ。そう思った。

台地に家が建っている場所もあった。私はそこにどうにか入れないか試みる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る