海底から逃れて、ポケモンでゴキブリ退治するの巻

私が2000万パワーしかないというのに、一億パワーをも持つクジラが現れていた。私はオフィスを上の階へと逃れるが、それでも恐怖は消えない。


私は海底に棲む水棲生物であった。亀だっただろうか。

巨大な触手を持つタコのような生物が海底に跋扈していた。一体だけでも恐ろしい存在であったが、それから逃れようと泳いでいると、複数の同一の存在があることに気づいた。

これが、クトゥルフの星の落とし子クトゥルヒであるのだろうか。


こんな存在がいてはとても安寧とした生活は送れない。

私は別の海へ逃れようと泳ぎ始める。大陸棚が見えた。どうやって反対の海に逃れたらいいだろうか。


カメラは変わり、海際のホテルに宿泊する少年たちを映す。

少年たちは亀を捕まえては反対側の海に投げ入れていた。チャンスだ。私も反対側の海に投げ込んでもらえばいいのだ。

しかし、話はそう簡単には進まない。私はいつの間にか少年たちと仲良くなっていた。これでは海に投げ込んではもらえない。


少年たちと遊んでいるうちに異変が起きた。ゴキブリが出現したのだ。ゴキブリは頭部が発達して、前に出ており、明らかに普通のゴキブリよりも進化した存在だった。身体も大きい。

ゴキブリをどうすればいいか。ポケモンを呼び出し、退治させるしかない。


私はトランセルを呼び出そうとするが、数が足りない。糸を吐き出して、ゴキブリを捕まえられるはずなのだ。


「なんで、そんなにトランセルにこだわるの?」


加藤に尋ねられた。

私は、しんすけがポケモン剣盾でトランセル6体縛りをしていたんだと説明した。すると、加藤は「ふーん」と興味なさげな返答をしていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る