軽井沢へ

軽井沢に行くはずだった。

そう思い、出発した。それは夢の続きだったと思う。


バスに乗っていた。運転しているのは母だ。危なっかしいので、私は後部座席のバイクのような操縦席に座り、アクセルやブレーキを補助的に行う。

前を行く車にぶつかりそうになったり、道を行く老人を轢きそうになったりしていたが、私がどうにか止めていた。


やがて、とうとう箱根まで着いた。曲がりくねる道の中で私たちは徒歩で取り残される。

箱根の山まで行くにはこれから歩いていくしかなかった。

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