人魚姫

「日本映画でもっとも製作費を掛けた映画とは」という特集があった。その中に人魚姫のゲームがあり、私はこのゲームのどこに金がかかってるのか訝しむ。

そこで、このゲームをやってみることにした。


序盤は活発な女の子が仲間になり、川辺で丸太渡りのようなことをする。

その後、女の子とは別れ、深海に行く。


深海には入れる施設が二つあり、一つに入ると、正ヒロインでない方の人魚姫がいた。その人魚姫は黄色のドレスを着ていて、明らかに亜種ヒロインであった。

その施設で敵が出現するので倒していく。主人公はブーメランのような弾を発射でき、それで敵を攻撃する。

そうこうしていると、亜人魚姫が仲間になった。


もう一つの施設に入る。そこには赤いドレスを着た正ヒロインの人魚姫がいた。

そこでも敵が出るので、どんどんやっつけていく。亜人魚姫も攻撃してくれる。

倒すと貝殻のようなアイコンを落とす。それを取るとお金が増えるのだが、すぐに消えてしまうのでなかなか増やせない。確認すると、850くらいしか貯まっていなかった。


赤い人魚姫に話しかけると、イベントが始まる。

人魚姫の両親と人魚姫とその弟、それに私たちでテーブルを囲む。

勝手に会話が進むので、テーブル上の手近な場所に置かれていたソーセージを食べる。ソーセージはしっかり焼かれていて、油がジュージューとしていた。

途中で席を外したところ、人魚姫の母が私の席に座っていたので席を交換することになった。

人魚姫の弟がいなり寿司を取っていた。私にも回してくれないかと思っていたが、なかなか回ってこないので、近くにあったチョコチップクッキーを皿に置いた。チョコレートの粒が大きく、これも美味しそうだった。


会話が止まっていた。どうやらこちらから話しかけないと、もう進まないようだ。

私は席を立ち、何人かに話しかける。何度か話しかけると会話のパターンが変わっていった。そうしているうちにフラグが立ったのか、王妃は会議に退屈して抜け出してしまう。

これから王妃を探さねばならないらしい。


私には鉄を黄金に変える能力があった。

これから他国の王を迎えるのだから、城の見栄えをよくしようと、城内の装飾品を黄金に変えて豪華にしていく。

兵士の剣も黄金へと変えた。兵士たちは喜び、その場にいなかった兵士たちは自分の剣も金にしてほしいと羨んだ。中には暴れ出し、武器を周囲に投げるものもいた。

だが、博識の兵士もおり、見た目は黄金だが中身はなまくらだと注意する。それは悪魔の力なのだから。


私は広場のような場所に着いた。その中央には奇妙な像が建っている。その像も黄金に変えようとゲームを操作する。ゲームパッドを操作するのではなく、私自身の手のひらを押すことで操作できるゲームであった。

像は何事かを話し、私を嗜める。私は像を黄金に変えるのは諦めて先へ進んだ。


建物内にいったん入る。すぐに外へ出る自動ドアがある。

そこで男の子とすれ違った。話しかけるが何も言わない。会話の設定がないNPCなのだろうか。


王妃がいるのは逆方向じゃないか、そんな気がしていた。入り口の方に何かイベントのありそうな小部屋があったことを思い出していたからだ。

しかし、そんな考えとは裏腹に、戻ることなく進んでいく。


城の裏側を進んでいた。フェンスがあり草地があり、その奥に城が見える。

その先に進むと、ブランコがあり、女の子二人がブランコに乗って遊んでいた。その様子を見守っているのが王妃だった。

王妃は私に気づくと走って逃げだす。追いかけようとするもスピードを上げる操作がわからず焦った。

しかし、王妃は柱にぶつかってステンと転んだ。私はそのままドロップキックをして王妃にとどめを刺す。

女の子二人が来ていたので、抱っこして王妃の上に乗せた。

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