火力発電所で働いていた

火力発電所で働いていた。

発電所ではお笑い芸人などの夢を追いながら働く人が多く、自分のようにずっと働いていようという意欲のある人間は少なかった。夢を諦めて、そのまま辞めていく人もいる。


一方通行の通路があり、回転する筒状のローラーで構成された動く歩道があった。その場所を進むと、歩いて戻ることはできないため、アザーズステップ(※注)を用いて、元居た場所に戻るしかなかった。

先輩たちに戻り方を聞くが、やはりアザーズステップが必須ということだった。


発電所はかつて核兵器の空爆を受けたことがあり、放射能で汚染されている心配があった。

このことに関して理解するため、本を読む。その本を読み終えたと思うと、目次に内容が追加されたようで、まだまだ内容が多かった。目次は無駄に改ページが多く空白が目立った。その内容は良い政治家と悪い政治家について著者の主観が書かれている。


やたら眠かったため、移動中に眠ることにした。ダンプカーの荷台に乗り込んでいたが、そこでうつ伏せになり、後方にある取っ手を掴みながら、睡眠をとる。


給料を支払うために現れたのは高校時代の体育教師だった。給料は真っ先に後輩に渡される。私の分はないかと給料袋を漁るが、現金がむき出しになっていたため、やめることにした。

その後、私が呼ばれることはなかった。



※アザーズステップ:夢の中では瞬間移動や縮地ともいうべき特殊な移動方法だった。「世界樹の迷宮」シリーズでは指定したキャラクターの行動順を最初にするという便利技である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る