包丁づくりの呪われた秘密
包丁づくりの名産地として知られる町。その町で名人として知られる老婆は、その技術には呪われた秘密があると語る。
肝心の謎をぼやかそうとする老婆に、私はその秘密を語るように食い下がった。
すると、老婆は語りはじめ、とある女子中学生にスポットが当たった。
スポットが当たると、女子中学生は唐突に走りだし、老婆(語り手とは別)を追いかけ始めた。女子中学生に気づいた老婆は逃げる。
老婆は自分の家であるマンションに駆け込み、すんでのところで部屋に駆け込んだ。
女子中学生は部屋のドアに手をかけガチャガチャと開こうとした。するとドアが開いた。
幸いというか間が抜けているというか、鍵を閉めていなかったのだ。
部屋に入り込んだ女子中学生は老婆を見つけると、中身の詰まった買い物袋で老婆を叩きつける。
買い物袋は老婆の頭に命中する。女子中学生は幾度となく買い物袋を叩きつけ、やがて老婆は動かなくなった。
止めは包丁で刺さなくてはならない。
女子中学生が部屋を見回すと、台所の洗い物を干すカゴの中に包丁が二本立て掛けられていた。
そのうちの一本を掴むと老婆の胸めがけて突き刺す。
ザクッ
老婆の身体がビクッと動く。まだ生きていたのか、死後の反射的な動きなのかわからない。
とにかく止めを刺さなければと包丁を突き刺し続ける。
ザクッザクッ
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