少年と新しい父親
漫画を読んでいた。
魔物を調理するファンタジーがメインの短編集だったが、その中に現代ものの読み切りも入っていた。コミカルなタッチのギャグ作品だ。
第一話
母親の再婚で新しい父親と暮らすことになった少年。一見穏やかで優しげな父親だったが、ペットの犬と一緒に家に入ろうとしたところ豹変する。
少年を家に入れず、膝をつかせてそのままの姿勢でいろと命じ、玄関の前に放置する。
コロコロコミックの主人公でもあるかのように、「なんでだよ!」と悲惨な状況にツッコミを入れる少年。
やがて、母親が帰ってきて新しい父親とラブラブな様子を見せるが、少年のことは放置した。
ますますツッコミを激しくする少年だったが、もともとその家にいた息子との格差を感じさせながら、第一話は終わる。
第二話
犬のダイゴロウをペットして飼い続けることを父親に説得し続ける少年。
父親はそれに対する嫌味なのか、父親の父(老人)に電話し、愚痴る。
新しい父親は汚い犬を飼おうとする養子に対して愚痴っていた。それに対抗すべく、電話の相手に聞こえるように、少年は犬を飼うことをねだりつつ、自分の置かれている状況を大声で喚いた。
やがて、電話から聞こえる老人の声は新しい父親に不利なものに変わっていった。
それは、老人の勘違いによるものだった。老人は少年を父親の愛人だと思い込んでいた。
父親が虐待だと思われないように、少年に優しくしていると話したことが原因だった。
少年と新しい父親の戦いは一進一退のまま続く。
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