子規庵

子規庵に行こうと思い立ち、場所を調べた。少し歩くが、新小岩が最寄りの駅だった。埼玉との県境間近にある東京の外れである。


新小岩に降り立つと、思った以上に山奥の街であった。その割には人通りが多く、幼稚園児の集団が通りがかる。


歩いている途中で、いつの間にかラーメンを食べていた。大きな梅干しが入っており、しょうゆ味のスープと麺によく合っている。

とはいえ、歩き食いをするのもおかしいので、道を引き返すことにした。


ちょうど台車を引いていたので、ラーメンを荷台に置く。多少ガタゴトするが、しょうがない。

再び幼稚園児の集団とすれ違った。なんだか気恥ずかしいものを感じる。


しばらく歩くと、数件のラーメン屋が連なっているのを発見した。自分はここでラーメンを買ったのだと納得し、席に座ってラーメンを食べ始めた。














※子規庵:正岡子規が病没するまで晩年を過ごした場所。所在地は台東区根岸で鶯谷駅がほど近い。新小岩にはない。


※新小岩:葛飾区南部にある地名。東京の東南に位置しており、埼玉よりも千葉の県境に近い。山奥ではない(たぶん)。

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