第12話#12.VS力のチート&技のチート

#12.VS力のチート&技のチート




「という訳で文字数節約の為導入省略じゃ」


いきなりメタ臭い台詞ですが手抜きですかね

のっけからこれじゃあ気が思いやられ―いたっ!

・・・異世界監察官ナーロウは

今日も異世界にやってきて騒動を収めにやってきた

今回の対象は”力のチート”と”技のチート”である


「という訳で村人A説明よろしく」

「えっ」


突然の説明役抜擢に困惑する村人

いいんですよそういうのはナレーションのお仕事ですから

ゴホン・・・、力のチート者(以下力男)と

技のチート者(以下技男)がどうやら喧嘩してるようですね

村のモンスター討伐依頼をどちらがやるかで争ってるようです


「おい、この依頼は俺が先に受けたんだ!俺に譲れ!」


「お前のやり方は粗すぎる、リスクヘッジという言葉を知らないのか」


「ぬかせ!お前の方こそ準備に時間かかりすぎるんだよ!」


「「ぐぬぬぬぬ!」」


両者共に譲らぬといった感じの争いが起こっている

力男は赤い鉢巻きに赤い武者鎧にマッシブな肉体といった

いかにも暑苦しそうな恰好で、

一方技男は緑のローブと眼鏡の細身のいかにもガリベンそうな恰好だ

でその計画はと言うと、力男は村で大岩の雪崩によるゴリ押し戦術

技男は村中に地雷をしこたましかけるというとんでもない提案だ

どうやらどちらにまかせても「やりすぎ」

なのは目に見えているらしく、村人達は困惑している


そこで我らがナーロウが一言

「おいおぬしら、なら直接対決したらどうじゃ?」


村人達がやめてくれとナーロウにしがみつく

村の被害を考えれば当然である

だが・・・


「こいつを倒せたら、じゃがなぁ!」


ナーロウが腰の玉を投げると球から人間が現れた

防御力のチート男である(以下防御男)


「ヘイ、ボーイ!ここから先はワタシを倒してからにしなサーイ!」


一見外国人風のその防御男は海パン一丁の

筋肉モリモリのマッチョマンだった


「望む所だ!」

力男が全力のパンチを防御男におみまいする

しかし・・・効いていない


「どいてろ!次は俺がやる!」

技男が仕掛け爆弾、仕掛けボーガン、毒の罠等をおみまいする

しかし・・・効いていない


「ふふふ、防御のチートじゃからな。ただ固いだけではないぞ」

まるで自分の事の様に自慢するナーロウ、おお浅まし―いたっ!

防御男は余裕の笑みを浮かべながら二人にこう告げた


「防御はあらゆる攻撃に対処できてこそ防御デース」

続けて講義が続く

「まず力の君」

「えっ、俺?」

「君は動作が大きすぎデース、急所をはずすのはラクショーでしタ」


「次は技男君」

「ぼ、僕か?」

「君には攻撃力が圧倒的に足りまセーン

 ソレにこの身体には毒も効きまセーン」


「「くっ」」


図星ながら後ずさりする二人


「イマデース!」


防御男のダイナマイトタックルが二人に決まった

吹っ飛び息も絶え絶えな二人


「防御だけの男に何故ここまでっという顔をしておるのう」


防御を極めると言う事は最も固い肉体ということで、

鍛え抜かれた体でダッシュ、突進すれば絶大な攻撃力を生む

更に防御の知識をも極めてる為、相手の弱点を探る力にも長けている

防御男が負ける理由はそこにはなかった


「じゃあ回収っと」

ナーロウが腰のボールを投げると力男と技男は

ボールに吸い込まれる様に格納された

(前回の様なダミー地球は予算がかかるので却下されました)


「ジャア、ミスナーロウ、ワタシはこれでおさらばデース!」

「おう、ごくろうじゃった、戻ってよいぞ」

ナーロウはボールをかざすと光と共に防御男はボールに格納された


え?チートな人達が引き上げて肝心の依頼は大丈夫ですかって?


「たかがゴブリンの畑荒らしに大袈裟な奴等よのう・・・」


そのゴブリン達はナーロウさんが無事始末したようです

めでたしめでたし



-VS力のチート&技のチート編・完-

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