おまけ 井勢谷桜の日記

「ふぁー。んー。今日も楽しかったな。」

私は、今日、1日のことを振り返る。


午前中は、伊世早学園、第二高等学校の入学式がありました。

私も、今年から、高校生です。

クラスの雰囲気も良くて、学校に行くのが楽しみです。

早く、月曜日にならないかな。



午後からは、雑誌の撮影がありました。

今日は、デート企画ということで、ペアでの撮影でした。

私のペアは、矢々葉絃千くんです。

去年?一昨年頃に、フラッと現れた、新人のモデルさん。



本人は、気づいてないかも知れないけれど、彼は、いつも、つまんなそうで、何かに怯えてそうな感じがします。

何となく、お芝居すると、相手の心情が分かるようになったんだよ?

だからかな?

私は、絃千くんに会うと、どこか緊張します。

撮影中も、彼のことが、気になって仕方ありませんでした。




デートコーデ企画の撮影は、カメラマンの茂木さんも誉めてくれました。

だから、沢山、雑誌を買ってくれると、うれいいな。



私も、頑張ったんだよ?


だから、昨日の私は、今日の私を誉めてくれるかな?





「おねーちゃん、寝ないの?電気消していい?」

妹が部屋に入ってきました。

二段ベッドの上に潜り込みます。



「もう、寝るよ。」


そう言って、私は、日記に栞を挟み、本棚に戻しました。





いい夢見れますように。お休みなさい。

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