EP5 本部
大田の家にも領域が入ってしまった事も遭ってか、
領域の範囲外に為っても窓硝子が割れた事も遭って。
大田はエーテルルーラーの資料関連は『本部』と短く言った場所へ行く事にした、
指定された所は小さめの病院。
その病院の裏口に行きインターホンを押して返事が出た為中に入った、
整った顔立ちをした男性が3人を出迎えた。
「ようこそF調査研究所へ。私が所長の九条和哉だ」
「僕が北野瀬夢でこの人が東野千花」
「九条所長、この東野が新たなエーテルルーラーの写真だ」
「…確かに見たことも無い…立ち話もあれだから中に来なさい」
3人は中に入った。
表向きが病院の通り診察室等が有るけど入院患者用のベッドが有るが何故か入院患者を受け付けないとの事、
その訳がどうやら地下にエーテルルーラーの資料を沢山保管してあって万が一証拠を消そうとエーテルルーラーの襲撃に遭われては申し訳ないからだそうだ。
かつて九条もエーテルの有用性に目をつけたが、心に作用すると言うが点からエーテルルーラー対策一辺倒の島村博士と違いもしかしたら古代に存在して今は忘れ去られた『魔法』の再現が出来るのでは無いか?其ですれ違いが起きてしまい彼は島村博士と心地分かつ離れて独自に一般社団法人(ファンタジー)F調査研究会を立ち上げて今に至った。
「大田って昔は此処に所属してたのか?」
「ああ…隼人とはな」
「伊集院君の事は確かに可哀想だ。だがエーテル関連の研究が進めばオリエンタルレッドゾーンの範囲の縮小やエーテルルーラーの封印やエーテルスレーブの完治が行えるかも知れないが…今はあれで精一杯なのだ」
「…アレって?」
「見せたい物が有る来なさい」
九条所長が地下室に案内されエーテルルーラーの資料とは別の部屋の扉の前に立ち暗証番号のロックを外した…
「…何だコイツは?」
北野が唖然とした。
と言うのも箱の様なものだが、その脇に繋がれた電球が光り続けた、しかも複数だ。
「此が我がF研謹製の装置『エーテル反応炉』だ、このエーテル反応炉はエーテルが大気に漂う限りエネルギーとして変換後出来るのだ!」
3人は驚いて言葉も出なかった、
「ただ現状ではオートバイの動力に使うには心もと無いと言うのもエーテルの濃度で出力に影響されるのだ」
逆説的にきけばエーテルルーラーの様にエーテルの濃度が濃いと最大出力を得やすい可能性がある。
その後オリエンタルレッドゾーンと読んでた変質領域の範囲が消えるまでは大田をF研に預けた。
2人はあの場所に向かったが元に戻った、
数分後。
安全も確認出来たとして大田も帰れた、
「…どうする?」
「このまま家に帰ってもね」
「飲みに行く?」
「そだね」
「そうしよっか」
2人は飲食店で飲みに行った。
飲食店、
注文して食事をある程度済ませた後。
会話が始まった、
お題はF研所長の言ってた『魔法』の再現。
そんな事出来るのだろうか?
第一、2人が子供の頃は所謂『魔法少女』モノが流行った時期であった。
北野はどうもルーツが有った見たいで。
逸れに依るとどうもある漫画家が『魔女』を柔らかく表現したのが魔法少女の原型らしいが…
第一何を再現するのか?
第二に何が起きるのか?
分からない事ばかり。
結局何をどうしようと…特に分からないまま解散した。
EP5 本部 END
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